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November 06, 2005

神奈川技工ゼミナール

11月6日、予てからエバンスさんに教えてもらっていた、「義歯清掃」のセミナーに参加する為に横須賀の神奈川歯科大学に行ってまいりました。

一昨年にままちゃの紹介で「お口とコミュニケーションを考える集い2003」に参加してきました。
その時は、発表の中に保健士多田さんの「聴覚障害とコミュニケーション」が有りましたので、聴覚障害歯科技工士の立場での参加でした。

確か、このテーマの時にも、少し発言をさせていただいたと思います。
最後のほうで、訪問歯科衛生士牛山さんの講演があり、訪問医療での口腔ケアについて初めて具体的な話を聞く機会になったと記憶しています。

その時に、歯科技工士は医療に関わっているのか、単なる物作りなのか分からないこと、介護や医療の現場に歯科技工士の居場所がないと言うような話をさせてもらったと覚えています。

主催の古屋先生からは「大変良い質問だ」とのコメントなどをいただけたと思う。

その時から、歯科だけに囚われない何かを探してきたのだけれど、私の周りでは患者さん不在での不毛な競争や、ただ技術さえあれば技工士は構わないのだと言うような話や、実際の臨床で作れと言われる、その技術すら無意味なんじゃないのかと思えるような、印象や模型から気持ちがぼろぼろになるような毎日をすごし、その先生とは切れて清々したり。
自費で、自分に作ってくれと頼まれていた患者さんを紹介したら、他所のラボに出されて裏切られたような気持ちになってまたぼろぼろになったり。

仕事もすごく減ってきたから、技工の価値を技工士の価値をもう一度盛り上げよう再認識させようと、ネットなどでも書き込みをしてきた。

そんな時に「義歯清掃」の話をもらえたのだ。 

もしかしたら、技工士のスキルを介護の現場でも生かせるのじゃないかと考えるようになった。
さらにその価値が社会に認知されれば、技工士のスキルをちょっとだけ外にだして働けるのじゃないかと思うようになってきた。

そんな訳で、今回の「神奈川県歯科技工ゼミナール」は大変勉強になった。

神奈川歯科大学宮城助教授の講演は、「義歯清掃」が口腔ケアや患者さんの健康維持に確かに意義と効果があることを示してくれた。 何より誤嚥性肺炎など肺炎による死因が高齢者の死因の多数を占めている事に認識を新たにする事が出来た。

今までも、肺炎で亡くなるお年寄りが多いなあとか、病院なのになんで肺炎になるんだろうと漠然と疑問に感じていたが、肺炎を起こす細菌がまさか自分の口腔内の細菌だったとは思いもしなかったのである。

自己感染と言ってもいいわけだから、周りの環境を整えたり予防したりしてもなる時はなってしまうわけだ。
そしてそのリスクは口腔ケアを怠り、不潔な口腔環境のままであればより大きくなるわけだ。
もしも義歯が使われていて、清掃もなされていなければ、細菌の温床になるだけである。


衛生士さんの発表で見た、歯石やプラーク、バイオフォルムに覆われた義歯の写真は、目を背けたくなるほどの汚れで、院内ラボにいたときでも、あれだけのものは目にしたことが無かった。
普通なら引いてしまいそうだけど、やるんだったらとことんやってやろうと思えた。

山梨お口とコミュニケーションの皆さんは、訪問介護などで地域の介護と医療の繋がりを作っている。
お口をキーワードに、医療や介護、教育、健康、地域などに関わる様々な業種の人が、大きな輪で人々のQOLを紡ぎ上げている。

我が津久井町にも、その輪を作る事が出来ないだろうか?

歯科技工士の価値を生かせないだろうか?

歯科技工士でもその輪の中に居場所を造ることが出来るはずだ。

技工士の価値は、只歯科医師の僕として存在を消す事で在ったかも知れないけれど、世紀も変わった今、技工士自身が行動しなければ価値どころか生き残る事も出来ないだろう。


小泉改革で保険制度も変わるかもしれない。
少子高齢化や財政破綻、或いは増税による負担アップ。

医療も介護もまだまだ大波が来るだろう。

高価なオールセラミックやインプラントの需要も増えるだろうけど、医療や介護を受けられない人も出てくるかもしれない。

そうなったら、地域に根付いて開業してきたラボや歯科技工士は今より厳しい状況になるだろう。

職業的に孤立していたり、社会で孤立していたらやって行けなくなると思う。

甘んじて流れに身を任せるか・・・

それとも意地を見せるか・・・・

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