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September 2007に作成された記事

September 22, 2007

組織を構成する組織のエゴはやっぱりすべてのエゴなんだろうな

古い記事でも取り上げたが、厚生労働省の医療系技官と日本歯科医師会専務理事との贈収賄事件。
どちらも逮捕された。

専務理事は事件の発覚直前に日本歯科医師会専務理事の役職をポイしちゃい、とりあえず日本歯科医師会本体とは関係ない、個人のつうか東京歯科大学同窓会の犯罪ということにしようとした。 
誰がとは言わないが。

日本歯科医師会、東京都歯科医師会、東京歯科大学、東京歯科大学同窓会その他色々。
これらはまったく関係ない、それぞれ独立した法人格、組織だっていうわけだけど、内山元専務理事は東京歯科大学の卒業生であり組織の会員であった訳で、はっきり言って全部同じ業界、同じ穴の狢でんがな。

同じ穴の中で場所取りしたり、エサの取り合いをしているから、こんな事にもなるのだろうけど。

で、穴の中で一匹の狢がちょっとエサを大きくしてよっと、兄弟とつるんだ。
それはルール違反だろうと、お山の神さまが咎めたんだ。
穴の顔役たちはルール違反の狢を追い出そうとしたんだが、狢の兄弟達はそんなことお構いなし、穴の中は治外法権とばかり、穴に押しかけて占拠しちゃったという事だ。

端から見たら、皆同じ狢。 

その同じ狢が互いにあんたが悪い、あんたが出て行け、いや出て行かないぞ、こいつは悪くないぞと取っ組み合い。 
どうでもいいけど、じゃあ一体何が悪かったのよ?と言ったら、日本歯科医師会専務理事職にある東京歯科大学卒業生が、同窓の医療系技官を取り込んで、穴の中での生存競争に利用しようとしたって言う事で、その生存競争こそが今の歯科業界を構成している訳だから、やっぱ一部のエゴって言うより全体のエゴだと言う事だわな。

歯科技工士会もまったく同じような事をやってるんだよな。
技工の技官なんて居ないから、公務員に賄賂を贈るようなことは流石に無いけれど、本来同じ穴の中で共存しているはずが、隅に追いやられているものだから、穴を拡幅しようと、一部が生存競争をしているという事だわ。

山の神様からすれば、どうでもいい事だろうなあ。
山がぶるっと身を震わせて、穴を全て崩してしまえば、又静かな里山に戻るのだろうかね。

どっちにしろ、穴の中の狢の戦い。 いいかげん必要な事は里山がこれからも存在できるかどうかなんだよと気付いてくれんかなあ。


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September 21, 2007

歯科技工士が背伸びして何が手に入ったのかな。 

私は歯科技工士です。 臨床の原点は飛び込みで入った歯科医院の畳1畳分も無いスペースに設けられた机に、先輩技工士と肩を寄せ合うように並んでインレーやコアーをワックスアップする事から始めました。
診療室は20畳くらいの広さがありユニットチェアーが6台ほど並んでいたと記憶しています。

印象は多い時は50くらい、平均すれば一日40ケースくらいでていたと思います。
毎日20本くらいのインレーやコアーを学校帰りの夕方からワックスアップ埋没とこなしていました。
何も考えず、ただ模型やワックスと格闘していた時代です。

爾来30年。
やっている事は同じですが、意識には様々な流れや変化がありました。

今思うことは、私がこの業界に入った時から、歯科医院の中での歯科医師の本音と建前は変わっていないと言うことです。
変化したとすれば、それはむしろ私のような歯科技工士の技工に対するスタンス、思考だと思えます。

何故、私の気持ちがあっちに振れたりこっちに偏ったりし続けてきたのかといえば、それは取りも直さず歯科医療の理念と現実との乖離、言ってみれば歯科医師の本音と建前の乖離に対して、歯科技工士としてはどう対応し受け入れればいいのか悩んだからに他なりません。

偶々私が飛び込んだ歯科医院だけがそうだったのか?
そうでない事は、他の技工士も同じように悩み、葛藤し戦ったり、身を引いて行ったりしている事からも明らかなんですが。

30年も前から歴然としていた事を、素直に受け入れるべきなのか。

歯科医師にとっての歯科医療は医療ではない、単なる業なのだ。
本音は如何にお金になるかだけであって、医療である事や患者さん、国民の健康と安心などという事は、建前も同然なんだ。

本来なら、業と割り切るべきは歯科技工士であるべきだったのだ。
だが、その悪劣な労働環境や低収入、長時間の拘束に対して、止めたい逃げ出したいという自分の気持ちを弱さと捉え、自分は医療を支えているんだ、医療としての歯科技工をやっているのだという建前を自分に信じ込ませる事で、歯科技工士の現実に迎合させてきたんじゃないか。

介護保険が制度化され、全国で介護士やヘルパーさんがたくさん生まれ、仕事についたが既に介護保険制度は破綻同然、介護士やヘルパーさんの離職が問題になっている。

歯科技工士も、制度化されてはいないが、労働環境や低収入ということなら、介護職と何も変わらない。
もっと酷いところも多数ある。 
それでも歯科技工士の離職が表面化してくるまで5年以上掛かった。
歯科技工士が過酷な状況にあるなんて、業界内のものであれば30年?いや50年以上前、歯科技工士法が制定される前から知っていたことなのだが、実際に歯科技工士の離職が歯科業界内で認識されるようになったのはここ数年の事なのだ。

いったいこの違いはなんなのだろうか。

それは、歯科医療業界の特殊性の現れだと思う。
介護保険制度の下で、介護士やヘルパーさんが離職していくのは、介護保険制度に欠陥があることの証明であり、それはそれで健全だといえる。
翻って歯科医療業界。 ここまで問題が表面化しなかったのは、歯科医師と歯科技工士、歯科衛生士の本音と建前が逆転していたからだろう。

全ての歯科医師たちが、お金のためだけに歯科医療を業として居る訳ではない事は承知している。
しかし、その様な歯科医師たちですら思うような医療としての歯科医療は出来ない状況に追い込まれてしまった。

今立ち止まり、あたりを見回したときに、真面目に取り組もうとしている歯科医師たちは、歯科医療業界がどれほど本音と建前が逆転した異常な業界になっていることに気づかれた事だろう。

本来ならば業界全体が歯科医療を尊ぶべきであったのに。

歯科技工士は物作りの原点を越えて、医療職として背伸びしすぎたのだろうか。 
そう取られてしまうところに、歯科技工士の悲しみがある。 そう思えてならない。

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September 12, 2007

土俵際

秋場所四日目は初めて横綱大関陣が揃って安泰だった。

相撲は土俵と言う限られた範囲で戦っているからこそ勝敗もはっきりと白黒がつく。

参議院選も安倍首相本人が「私と小沢氏とどちらを選ぶか」と国民に問い掛けた時点で、ガチンコ勝負となったはずである。

結果、民主小沢氏が自民安倍氏を寄り切ったのであるが、ご本人は審判委員は自分達だから黒を白に出来ると高を括ったのだろうが、寄り切られた事実は如何ともしがたく、退陣と相成った訳である。

ちょっと歯科医療業界に目をやって、業界を相撲に例えてみよう。
土俵は歯科医療制度としても良いが、ここでは一つ医療費、言わばパイとしてみよう。
日本の国民医療費総額は2兆5000億円ほどで横ばいだが、この金額を土俵とした場合、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、その他が総当りで相撲を取るとしよう。
圧倒的に強いのは横綱歯科医師である。
その歯科医師は強いと言うだけではない、容積が体重がどんどん大きくなっていくのである。

土俵に横綱歯科医師が上がるだけで、もう他の力士は押し出されてしまうようなものだ。

これでは取り組みも糞も無い。

横綱だって動きやすい体型と言うものがあるはずなんだけど、今の歯科医師は毎年3000貫ほど増えつづけているし、他の力士はどんどんやせ細っていく。

こうなるともう相撲を取るどころじゃない。

土俵を調えなきゃいけないお役所相撲協会や保険者タニマチは、どうしているかと言えば、まずお役所相撲協会は医療以外で集まった木戸銭を手前らの財布に入れる事に熱心で、観衆に還元する事なんか考えていない。

保険者タニマチは、お大尽らしさなんかこれっぽっちも示さず、力士にコメを差し入れるどころか、奪う事しか考えちゃいない。

流石に評論家は苦言の一つも言おうとしているんだろうけど、肥えるばかりの横綱歯科医師に押される幕下歯科技工士はもうやーめたと言う訳だ。

後どれだけ相撲が取れるかわからない。 相撲を取る力士の一方がいなくなったら取り組みも成り立たない。
土俵際待ったなしの緊迫感はどこにも無い歯科相撲場所である。

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首相の所信表明演説はかくも軽い儚いものとなった。

いつか立ち往生するだろうとは思っていたが、10日に所信表明演説をしてからわずか二日、代表質問の機会を設ける事も無く安倍首相は職を辞した。

我々国民が安倍首相を支持出来なくなったのも、このタイミングの悪さと対応の拙さに対してである。
最後の最後まで当事者能力、無責任さばかりがクローズアップされる辞任劇である。

順当なら次の総理は麻生さんだろう。
改造内閣にしても麻生さんが描いた絵のとおりの布陣だったと言うし、参議院選敗北で安倍首相は完全に死に体になっていたのだが、対応の拙さは今後にも影響するだろうな。

死に体と言うが、果たしてそれは安倍首相一人の事だろうか?
麻生さんになれば、或いは谷垣さんや福田さん、ダークホースとして与謝野さんや石原さんがなったとしても、自民党自体が死に体になっているのだとしたら、誰がなっても同じでしょう。

参議院選挙での民意は、小泉改革の正体を見極めた上での投票、民意だったのかはわからない。
増えすぎた国債や、機能しない制度、裏で蠢く官僚やお役人天国の実態、国家財政に巣食う宦官の存在がどれだけ国民に理解されているのだろうか。

消えた年金、妊婦のたらい回し、無保険者や医療難民の増加は、根っことしては国家財政や予算を意のままにしてきた官僚制度宦官達の付回しであるが、米国とそのイニシアティブを受けての、国民の大事な財産である郵便貯金や皆保険制度の保険金、年金積み立てを改革と言う詐称の元に、米国経済界に利益として全てを捧げる小泉改革の現れだとどれだけの人が分っているのか。

米国の表面的な主権ではなく、もっと深いところで、利権利益、国家と言うよりもっとダークなそれでいて大きな権力と財産を持つ集団が、地球規模での生き残りを描いていると小野寺光一氏のメルマガから読み取れる。

そんなの妄想だというかもしれないが、今だってロシアは真空爆弾を成功させ、中国は軍事増強に励んでいるではないか。
米国が何もしない訳が無い。

日本は独立国家でありながら、小泉さんは完全な属国としてしまった。
そうなれば奪われるばかりだと言う事を、国民は生活の痛み、将来への不安、希望の喪失で感じ取っていると信じたい。

テロ対策特別措置法の延長問題でノーを突きつけても突きつけなくても、次は日本国内でテロが起きる可能性が高い。 米国は真珠湾にしても奇襲の情報を得ていながらある面、奇襲をやらせた所がある。

局所的な紛争と戦争は米国にとっては大きな利益なのである。
小泉改革での利益を、米国が完全に手にするには多少の時間が掛かるが、明日にでも日本でテロが起きれば大きな利益を日本から奪えるのだと言う事。

日本の首相の言葉がかくも軽い儚いものになった今、真の脅威はどこにあるのかを見極めて欲しい。

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September 11, 2007

歯科業界現状分析

歯科業界と入力し、変換したら先ず死か業界と出る。
笑い事じゃなく現状を象徴していると思うのだが。

歯科技工士は最盛期45000人くらいが就労していたと思うが、今は35000人を切っていると思う。
歯科技工士会も昔は会員目標を30000人と言っていたのが、先の総会では12000人程度だと言う話である。
一方で増えるばかりの歯科医師数は10万人、開業歯科医院数は67000件くらいだろうか。
毎年3000人が新しく歯科医師になり、同じくらいの数の新規開業が起きている。

歯科医療費の総額が2兆5000億円で横ばいどころか、さらに減額され制度も厳しく改定されていくのに、増えるばかりなのはどういう事か。

歯科技工士が減っていくと言う事は、歯科医院の売上の半分を占める補綴を行う人が居なくなると言う事ばかりに目が行ってしまうが、歯科業界と言うパイの大きさが変わらない中で、歯科医師が増えて行けば、誰かが押し出されると言う面もあるのだと思う。

歯科補綴の大半を歯科技工士が行っていると言うのが、現場の実態であるが、これを国家は完璧に否定して見せた。
まだ裁判は始まったばかりだとは言え、国家の回答書を読んだ多くの歯科技工士は、いきなり自分の立場や足元が木っ端微塵に崩れ去ったような無力感、喪失感、虚しさに捕らわれた事だろう。

今までは、離職するのは大半が20代の若手で、ある程度年の行ったベテランは簡単には止めないだろうと思っていたが、自分が受けた虚しさを考えれば、同じように感じてここらが潮時と離職を決める歯科技工士がどんどん出てくるのじゃないかと思う。

歯科医師会は先の参議院選挙で職域代表を国政に送り込めた事から、何らかの変化を起こせると踏んでいるのであろうが、国は歯科医療業界の惨状を知っていながら何一つ歩み寄る気配を見せていない事からも、政府や自民党とは別に、国家を動かす裏方や官僚などは既に決まったシナリオを、例え表面的に大臣が何人変わろうと政権が移動しようと、今更変わらないと言う事を見せ付けているようだ。

歯科医療の中で、歯科技工は只の雑貨製造業と認定させようとしている。
そこには医療としての歯科や歯科技工に対する認知など一つも無い。

現場を知らない官僚や役所には、歯科医療業界は増えすぎた歯科医師こそ第一の問題と言う意識しかないのだろう。

歯科大学の入学定員を1割削減した所で、焼け石に水である。 半分くらいに減らさねばならないことを国は理解していると思う。
入り口で1割、国試で更に何割か足切りし、それ以外に既存の開業医をターゲットに動き出している事は、藤枝市民病院の保険医療機関取り消しではっきりと示された。
更に大きく間引こうと言う時に、歯科技工士の存在証明的な訴訟や、海外技工問題はなるべくスルーしたいだけなんだろう。

昼間のTVワイドショーでは、「来年4月の保険改定で医療制度は大丈夫」なぞというノー天気なテーマを取り上げていた。
いままで散々医療業界を極悪人に仕立て上げてきて、俵禄も取り上げていながら今更なんだと言いたいテーマとコメントであった。

正直、歯科医療業界に限って言えば、大丈夫も何も「死か業界」そのものになるとしか言い様が無い。

誰が悪いと言う気は無い。 悪いとすれば国も業界も組織も、末端の一人一人も同罪であろう。

今後歯科医療においては、国民や患者さん達は安心して低負担の歯科医療をいつどこでも受けられると言う状況ではなくなるでしょう。 それもあと数年で。

業界に於いても、今後生き残るには他人を蹴落とし、誰のためにではなく、自分だけが生き残る為だけを考えて経営を考えるしかなくなる訳です。
歯科技工は国が言うように医療でも何でもなく、完全に雑貨製造だと意識を変えたところが生き残るのでしょう。
それが、言わば国の実質的な運営者達の考えでもあるわけですから。

後数年。 それまでに運営者達の考えを改めさせ、米国の横暴を止めさせる事ができるのか。
国民がからくりを知るのが先か、それとも痛む歯を抱えて途方にくれるのがさきでしょうか。


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