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October 17, 2007

そら因果応報というもんだ。 「歯科医療業界の展望」の結論。

このブログでは再三、歯科医療業界の問題を取り上げてきました。
特に度重なる医療制度改革、社会保障関連の切捨てに対し、言葉をもたない持ち得ない歯科業界にそれはなぜかを問うて来ました。

1998年QDTに掲載された「技工未来の草案座談会」とそれに続くフォーラムが、PC通信のFDNTなどで歯科医療の情報が聴覚障害の私でも「分る」形で得られるようになってきた私の琴線に触れました。

それからです。 私が歯科医療やその制度、歯科技工士の立場、技工料金問題、7:3や大臣告知を考えるようになったのは。

それから10数年。

最後のミッシングリンクが手に入りました。

私は橋本龍太郎議員の役割を誤解していたようです。 過去記事でも歯科技工士会の希望を潰した一人かと思って書いています。 しかし、事実は違うようです。

今まで、バラバラに起きていたと思っていた、大臣告知や7:3問題、海外委託問題、偽キンパラ問題も、51年通達も、公開された議事録からそれぞれの役柄や行動を読めば、最近の自民党闇献金事件や業界バッシングまで見事に繋がるのであります。

一言で言って、因果応報です。

昭和51年に日本歯科医師会が自ら発行した「歯科医療業界の展望 その1」。 その展望とは如何なるものだったのか、今も健在である歯科医師会会員にお聞きしたいものです。

ね、因果応報でしょと。

一言で言って、いままで点だった事柄が「線」になって見えるようになる。

歯科医療問題の展望は、差額問題が社会問題となり、副会長を国会に喚問され、差額どころか詐欺も同然、歯科技工士からもぴんはねしている実態を、国会で認めざるをえなかった事から、その反省を表すしるしとして一冊出したのだと思われる。

あくまでも反省してますという言い訳。
その1と謳いながら、その後何も無い。

歯科技工士会と技工料金できちんと話し合いますと国会でも回答してる。

中医協が技工料金問題で歯科技工士に7割と言う案を合意事項にしようということで、大臣告示にまで繋がったのも、「歯科医療業界の展望」にそのまま載っている国会の議事録にもある佐野専務理事の証言や陳情に当時の東京都歯科技工士会が標準料金としていた金額の7割が大体もらえる相場だと証言したからでもあるようなんだ。

本も出した。 反省しますと言いながら、色んな人たちがお骨折りしてくれた合意事項を、蹴っ飛ばした。
厚生省の役人が「疑義解釈を持ち出さない事が、この合意の肝なんですよ」と何度も言っているわけだ。
保険改定で点数アップを得たら、途端に合意も阿吽の呼吸も何も無かったかのように「疑義解釈」を騒ぎ出した訳だ。
末端から組織トップまでね。

更に、国会で疑義解釈を持ち出した。 お役人が心配したとおりだった。

ところで差額って51年通達で天井知らずだった差額に一応の歯止めが掛かった。
それまでは義歯で200万だとか言っていた訳。
当時だぞ。 家が建つ。
金歯を一本入れて保険の義歯があーーら不思議、20万30万に化ける。
差額って材料差額だからさ。
14Kは保険でできる事になってたが、それが18Kや20Kになったりさ。
ただそれだけで今のMBやインプラントも真っ青な高額義歯の出来上がり。
やってる事は保険だったぞ、殆どの歯科医院は。

で、患者から或いは世間から問題視されると、「技工士が高いんですよ、技工料金が」
そう言ったわけよ。

ふざけんなだろ。

もしも差額がそのままだったら、MBの相場が8万や10万じゃ収まらなかったと思う。

その事の反省も直ぐ忘れ、7:3の大臣告示で回りの恩や面子を潰し、その事を糊塗するために政治献金をたんまりと。 中医協の委員さんにも賄賂をたっぷりと。

で、桜井議員達に言い寄られて日寄ったら、橋本議員が怒った。
そりゃそうだ。

大臣告示の時に煮え湯を飲まされても、我慢してその後も目を瞑ってやってきたのにね。

それが、臼田の闇献金だと思う。

差額、国会喚問、7:3。 そして闇献金。
その結果が今の歯科潰し。

すべて繋がる訳だよ。

日歯代議員会で歯科技工士会は不逞の輩と声を荒げた大阪の代議員氏は、会長職を何期も務め、今もその職にある。
レセプトオンライン化なぞ糞喰らえ、相変わらず吠えている。 その裏でレセコン関連の利権はしっかりと握っているようだけど。

日本歯科医師会には何一つ反省もない。

大臣告知は死んでいない。 今も告知は生きて居る。
中医協や厚生省に7:3の進捗状況を報告せねばならない事に変わりはない。
国会や中医協の場に大久保会長が日本歯科医師会の代表としてもう一度喚問され、その報告を求められたらどう答えるのか。

昨日の参議院予算委員会質疑で民主党の質問者がなんみょー学会の多作会長を喚問するよう発言した。
なんみょー学会や多作氏が一番恐れているのが国会喚問らしい。

じゃあ日本歯科医師会の会長さんも是非呼んで上げてほしいものだ。
んで、前回喚問の時の反省はどうなりましたかと問えばいい。
歯科技工士会との料金問題や待遇改善は進みましたかと。

当時の関係者は皆答えを聞きたいだろうな。
そして私もね。

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