グッドウィルの事業停止命令に思う。
今年も残り後わずか、師走の町にはクリスマスのデコレーションが煌くが、例年にも増して冷たく侘しく光っている。
巷にはフリーターやニートがあふれ、派遣労働者達はグッドウィルの事業停止命令に肩をすぼめてさすらっているのだろう。
年金特急便とやらが国から発送され、社会保険庁には問い合わせが相次ぎ、休日も返上だという。
お役所だけは商売繁盛である。
無年金が118万人以上いるとか、医療費が払えない無保険者が250万人以上居ると言う。
生活保護費にも満たない低収入のワーキングプアも今や立派な市民権??を得ているようだ。
何かおかしくないか?
皆が働かないからなのか? 努力してこなかったからなのか?
こんな社会の冷たさに、違和感を覚えるのは私だけかなあ。
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日本は格差対策をしてこなかった。
むしろ過去の政策では格差を構造改革のためには必要な事として、意図的に増長して来たと思う。
派遣事業の事業停止命令が出されたグッドウィルにしても、正社員を雇用するよりもパートやアルバイトを安く使った方が言いという経営者や雇用側の思惑に、国が構造改革だとか言ってお墨付きを与え後押ししてきたから折口氏のような経営者が跋扈した訳で、規制改革・民間開放推進会議の議長だったオリックスの宮内とか経団連の御手洗などと同様に、経営者さえ儲かれば後はどうでもいい、末端の労働者にはそれこそ駄賃を与え、それ以外のはたけなくなったような役立たずは路頭で凍え死ねば良いと言う事な訳で、小泉構造改革って言うのは、そう言う人たちの後押しをし、法を整備して施策も行った訳だな。
結果、のさばるのは官僚ばかりで、薬害肝炎の被害者達にしても、国と官僚の不作為で健康を命を奪われているのだという思いが強いだろう。
官僚という物は先ず責任をとらない。 不都合な事が起きればサボタージュするどうしようもない輩達だ。
命のリストだって倉庫に放り込んでお終い。
どうせ責任は大臣や政府に行くから痛くも痒くもない。
安倍も舛添も年金問題では口先でできるといったが、厚労省や社会保険庁の官僚は端から出来ないと分かっているから直言もしなければ、記録を突き合せる事もしない。 ただ放り出しておいただけ、政府や自民の言う事も聞いていない。
国と地方を合わせて一千兆円とも言う国債等の借金の存在が、国民を追い詰める構造改革を必要だと国民に思い込ませていたわけだが、政府や官僚の思惑は本当のところ、赤字国債の一掃や財政再建にあるのではなく、どれだけ国民を騙し、殺し、一方では官僚システムが溜め込んだ隠れ予算や収益システムを温存するか、利権に与り続けるポンジョンを守るかにあったわけだ。
グッドウィルの折口もライブドアの社長同様に踊らされた一人に過ぎないのかもしれないが、そもそもどうしてそう言うや奴らが踊れる場所が生まれてきたのかって言う事を、第一に考えなきゃ行けない。
さて、自民党や政府の、例えば石破防衛大臣などは、新テロ対策特別措置法案の再議決に絡んで、「9.11テロで日本人の犠牲者も居た。 日本人を守るのは当然だ」と言うような事を話している。
何故米国内で起きたテロの犠牲者や国が関心のあるときだけ、いかにも日本国から大事な日本人の命と言われるのだろう。
それ以外の時や地域で日本人が死んでも、日本くらい冷淡な国は無いのに。
私の怒りはそんな事よりも、今この瞬間にも何人もの人たちが、政府の施策や法律、不作為によって亡くなっている事にこそ向かう。
テロとの戦いだと言えば、ミサイル迎撃に3000億円かかっても当然だと言う。
ミサイルが飛んできて日本人が9.11のように殺されたらどうするのだということだろう。
だが、今現在、日本人を国民を一番たくさん殺しているのはこの日本という国、自民党政権ではないのか?
人の命がお金と替えられないというのなら、国内で無保険や無年金で死んで行く人たちの命は何だと言うのだろう。
日本人でも何でもない、迷惑なお荷物、行き倒れということか。
日本という国には、日本人の命の重さを言うべき資格は無い。
国民を殺す事で、政府や国体の面子を保っているようならそれは国家とは言わない。
自衛隊の給油活動がテロとの戦いやシーレーンを守る事になり、それが途絶えたから原油高騰を招いたという話も聞く。
おかしな話だ。
本気で守る気があるのなら、領土をきちんと守る事から始めたらどうなんだ。
領土は放棄し、国民は見殺し。
終戦時の荒廃以上に、今の日本国は荒んでいる。
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