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February 01, 2008

鳥インフルエンザの大流行が怖い。

昨年暮れには我が家も立て続けにインフルエンザに見舞われた。 幸い、G3自身は腹を壊しただけでインフルかは分からないけど。
子供の行っている小学校も、その時は学級閉鎖が相次いだし、今もそこここの学校で起きているようです。

今、日本で流行しているのは従来のAソ連やA香港ですが、最近みな歯科のMLで警告されているのは、現在インドネシアなどで猛威を振るっている鳥インフルエンザについてです。

日本でも過去に何度か鳥インフルエンザの流行があり、大規模な対策がとられましたが、幸いな事に人間への大きな流行は起きていませんでした。
少なくとも、鳥から人への感染はあっても、人から人への感染は今の所起きていなかったわけです。

インドネシアでのケースが危惧されいるのは、人から人への二次感染三次感染が起きていることが実証されたからです。
インフルエンザウイルスはそれ単独では生存できないものだと思います。 ウイルスが生き続けるには感染先の細胞で自らの複製を作るしかありません。
インフルエンザウイルスの怖いところは、宿主との共生などまったくありえないことです。
しかも次々にワクチンへの耐性を身につけ、新たなる攻撃を起す事です。

今のところ、人から人への感染能力を身につけた鳥インフルエンザウイルスの致死率は60%くらい在るそうです。
エボラウイルス並です。 
現在のワクチンは何の威力も無く、抗体を持つ日本人は存在しません。多分、世界中にそんな人間いません。
9人掛かって7人死んだとも聞いています。
助かった二人が抗体を持てたのなら、是非ワクチン開発につなげて欲しい所ですが。

現在、大規模なバンデミック(大流行)が危惧されています。
厚生労働省も新型ワクチンの製造認可を出すようです。
(効くのか?存在するのか?多分近いウイルスに準じたワクチンで、絶対的な効果は未知数でしょう)

このバンデミックが起きれば、今の医療体制では医師も看護師も不足しています。 つーか医師や看護師も罹患して倒れる可能性が高いです。 その為か、エスケープする人も出てくるでしょう。
早急な対応対策が望まれるのは当然です。
毎日何百万人の人たちが国内と国外を移動している今、貴方の側にこの殺人ウイルスが居ないと言う保障はありません。
ご用心ください。

http://influenza.elan.ne.jp/

プレパンデミック・ワクチンの製造・認可に関しては、

http://kumanichi.com/iryou/kiji/kansen/45.html

新型インフルエンザワクチン接種に関するガイドライン

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/09-09a.pdf

馬さん、乗っけちゃいました。

手元に「4千万人を殺した。 戦慄のインフルエンザの正体を追う」つー文庫本がありました。
最初の鳥インフルエンザの流行は1997年の香港でしたね。 この本、原書は1999年に刊行されており、香港での鳥インフルエンザの発生から始まっています。
第一次世界大戦当時大流行し4千万人が死亡したスペイン風邪の正体もインフルエンザウイルスだったと言う事です。
今の半分ほどの人口しかなかった日本でも45万人が犠牲になったという人口歴史学者速水融の推計が訳者あとがきに紹介されています。
人口密度も増えた大都市があり人の移動も当時とは比べ物にならないので、いくら医学や予防、衛生状態がよくなったと言っても単純にその倍で済むとは思えません。
場合によっては神奈川の人口くらいありえるかもしれません。


馬さんより用語への指摘がありましたので一部訂正しました。


プレパンデミック(ワクチン)は、鳥から人間に感染したウィルスの抗体から作られたプロトタイプワクチンのことです。現在はこれしか出来ない。人から人へ感染するウィウルスが出現した段階(フェイズ4)で、感染者の抗体とこのプロトタイプワクチンから作り出そうと言うのがパンデミックワクチンです。プレパンデミック・ワクチンを今のうちに開発しておけば、パンデミック・ワクチンの開発期間はかなり短縮出来ると言うことです。

パンデミックと言うのは「大流行(世界規模の流行)」と言う意味ですね。

ワクチン自体は一人1200円ほど(勿論原価でしょうが)ですが、全国民分となると・・・
安全はタダではないと肝に銘じるしかないですネ。
備蓄した「タミフル」も結局はムダになるでしょうし。

以上、馬さんからです。 ありがとうございました。

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