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April 22, 2008

歯科技工士の本懐。 我何恥ずる事在りや。

私は歯科技工士です。
国家免許取得し、40年この仕事を続けてきました。
私たちは、歯科医師の指示(書)に従い営まれる行為を業としております。
 最近の国の医療費逼迫理由のなか、高齢者の寝たきりになる症例、痴呆症例等、に多くの予算が割かれております。
 しかし、口腔の健康、特にしっかりした入れ歯を装着し食物を咀嚼するに伴うあらゆる筋力を訓練し、鍛えることによって、脳の中枢機能に与える影響は大きく、上記に挙げた症例がほとんど不自由なく、平常に近くなると聞き及んでおります。
取りも直さず、直接人体の生命に影響がないと思われる歯科の領域で、正しい補綴物等の製作・装着することにより、健康の根源といわれる「笑顔で噛める」幸せを与えることができるのであります。
私は、人に幸せを与える仕事だという誇りとそれにやりがいをもって40年ひたむきに生きて参りました。
最近、歯科技工士の業務独占権を冒して、海外で作成した歯科補綴物等が歯科医師の裁量で可として、患者に装着され、使用されていることが増えております。
国の考え方は間違っていると思います。
「歯科医師の裁量」に委ねる国の考え方をおしすすめるならば、国内においても無資格者に歯科技工をさせてもよいことになります。
これは歯科技工士制度そのものを空洞化させ、崩壊させる主張です。
歯科技工の海外委託を放置するならば、国民・患者の安心・安全を第一義とする国民歯科医療を実現する制度的保障である歯科技工士制度を失うことを意味します。
昨年6月22日、私たち81名の歯科技工士は、歯科技工士会にどれだけお願いしても聞きいれていただけないので、やむにやまれず、国を相手に訴訟を提起いたしました。
内容は、歯科技工の海外委託は禁止されるべきであり、それを放置していることは違法であるとして国家賠償訴訟等の訴を提起しました。
裁判は、これまで4回の口頭弁論が行われ、次回公判は4月25日行われます。

私は、このことは、行政の不作為は勿論のこと、立法にも大半の責任があるものと考えております。
医科に比し歯科に対する国の対応は、差別のそしりを禁じえません。
私たちの歯科技工士の状態を見ても、それを証明しております。
是正などの域ではありません。抜本的施策を急遽講じ、医歯格差を撤廃していただき、
「法」「制度」をきっちり守る事の基本に立ち返らせてください。

ちなみにこの一文は先に記事にした日比谷でのシンポに際し、訴訟原告団脇本氏が、主催者に送ったものです。
本来なら歯科技工士の職能団体である(社)日本歯科技工士会が言うべき言葉でしょう。
取るべき行動でしょう。

平成20年12月1日より公益法人制度が変わります。
その際、本当に公益に沿って活動しているかを、内閣府公益認定等委員会にて審査される事になります。
歯科技工士の職能団体が公益法人を標榜する為には、歯科技工士の職務が公益に付与している事を証明しなければなりません。
また、公益法人組織としては、会員歯科技工士の為と言うのでは駄目で、歯科技工士組織の活動が公益と呼ぶに値するかが問われます。

国民の為、歯科医療を欲する患者さん全ての為に活動しているかが認定の基準であるべきです。
会長の職にあるものが国会議員になる為でも、会費を当てにして私利私欲に耽るためでもないんですよね。
皆さんも手弁当で在るとは思いますが、歯科技工士の資格が国によって蹂躙される事を容認しているような組織であってはならないのです。
歯科技工士の資格の存在、業務をまっとうできる環境を守ることが、国民の歯科医療を維持する事に繋がると言えなきゃ駄目だと思いますね。

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