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May 02, 2008

纏まらぬ思い。 心の澱を垣間見て。

今日は私の誕生日です。 多分51歳に成るのだと思います。
東邦歯科技工専門学校(現、東邦歯科医療専門学校)を卒業したのが昭和53年、1978年の事ですから、歯科技工士になって30年が過ぎました。
今日まで生きてこられたのは、紛れもなく歯科技工のおかげ、日本の歯科医療とその制度のおかげですから、お世話になった歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、今までに出会い、同じ時間、空間を共にした皆様、お会いした事はありませんが、様々な媒体で知り合い、ふれあった全ての人に感謝の言葉を伝えたいと思います。
ありがとうございます。 

そして出来ればこれからも変わらぬお付き合いご理解をお願いしたいと思います。


さて、インターネットでの様々な出会いやふれあいも早いもので13年目に突入しました。
私のメインのメルアドはニフティに入会した1995年から変更しておりません。

13年間と言えば相当な長さになります。 その間、どれだけの人と知り合い、議論し、また情報を伝え合ったか分かりません。 勿論、些細なことから反発し、反目した人も居ますし、心無い言葉で傷つけてしまった人もございます。
しかし、私はこの13年間で、それまでの何十倍ものものを学び知り、伝えられて参りました。
本当に皆さんには感謝しております。


今もまた、私が何年も前に感じ、思い、怒り、惑ったような歯科技工士を取り巻く環境は変わっていません。
そして過去に私がぶつけたように、自己の存在を証明できない歯科技工士の皆さんが心の澱を精一杯ぶつけています。

それに応えられるほどの人格者でもないし、人が認める実績も無い私ですが、私の今の思い、迷い、惑いを正直に伝える事で、せめて背負っているのはあなただけではない事を伝えてゆければと思います。

日々の歯科医療を支えているのは、このブログを目にする事も無いような無欲で無名の歯科技工士なのです。
どうか日本の歯科医療の現実から目を背けず、声なき声に耳を傾けてください。

次のページでミクシイ、がんばれ歯科技工士コミュの海外委託トピックにコメントした文を載せます。
まだ若いと思われる方の問いに答えたものです。


さて、人様の歯を作るのであるからこそ、私は歯科技工士で在りたいと思い
ます。

>いらねーよ

身分や資格だけが歯科技工を生業とする私たちの業務を成り立たせている訳
では無いように、技術だけがあればよいと言うものでもございません。
社会や国家と言う私たちが生活できる基盤やルールや制度と言ったものが、
存在しなければ歯科技工もまた成り立たないのです。

多分、腕一本在れば喰えるという思いも誇りも強い方なのでしょうが、その
思いが成り立つのもルールある社会が在っての事です。 個人としてはそれでよいの
かもしれませんが、個人とて社会があって初めて存在できるものではないでしょう
か。

歯科技工士の資格や身分を否定なさるのであれば、何も国家の免許など必要
となさらず、また、訴訟の結果など関係ない訳ですから、保健所に返上なさるも良
し、ご自由にとしか言い様がありません。


確かに訴訟としては、海外委託=悪、或いは違法となってしまいます。
しかし、本当に問題とするべきことは、海外に委託するにしても、まず法的
な整備を、歯科技工士法や歯科医師法、歯科医療法と矛盾しない、きちんと責任の所
在が明らかにされ、国民患者さんに不利益や危害が及ばず、医療者側にも責任や義務
がはっきりと分かる、ルールを作った上で、国民市民の納得と合意の上で行えばよい
と言う事です。

それらの事が、まったくなされず、厚生労働省保険課長の通達一枚で済まさ
れてしまう、その根拠が歯科医師の裁量権を拡大解釈し、歯科技工士法の空文化であ
るのなら、これは法事国家が行う事ではありません。

歯科技工士なら誰もが一度は眼にした事がある、大畑さんや小田中さん青島
さんらと並ぶ高名な歯科技工士である川崎従道氏が、日本での歯科技工に見切りをつ
け、中国は大連のほうに旅立ったのは今年の初めでしょうか。

大畑さんや小田中さん、川崎さんもそうですが、海外でどれだけ名を馳せて
も、何時かは日本に帰ってきています。 その日本から、終の棲家ではないと旅立っ
た川崎先輩の気持ちを思うと、申し訳なさで一杯になります。 
自費や高度な歯科補綴の土壌が育たない。 どれほどその様なセミナーや生
涯研修が行われ様と、それを生かす医療制度や社会状況ではないし、法整備もなされ
ていません。

私たちが自費の技工でどれほど稼いでいるとはしゃいでも、現実には患者さ
んがコストとして想像している或いは説明されている経費的な割合からすれば、何?
と思う程度の金額でしかありません。

歯科医療は果たして医療なのか?それとも昔から言われるように、金が全て
の歯大工なのか?

流れ作業の歯車に組み込まれている歯科技工士さんでも、医療の一翼、この
国の社会保障基盤を底辺で支えている気概を忘れてはいけません。
私たちが医療職である事を忘れてしまえば、歯科医療は医療を名乗る資格を
失うでしょう。
それは取りも直さず国民の支持を失う事になるでしょう。

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Comments

G3さん!51歳のお誕生日おめでとう!

 多分私とのお付き合いは、あなたがご存じないかも知れませんが、イデアで佐野氏を猛攻撃していた頃、覗き見たブログにしょっちゅう書き込んでおられたのが最初だと思います。
 
 あなたは物事を率直に捕らえられる方です。そして、喜怒哀楽を飾らず率直に表現できる方です。長年のハンデを乗り越えながらのその忍耐と情熱、私には想像もできない程のひた向きさには満腔の敬意と畏敬の念を禁じえません。

 そして51歳の今、全てに立ち向かった自らの生き様、環境、世俗に対して 「おかげさま」 と謙虚を超越したと思われる感謝の念を捧げられる素晴らしさには、感動以外言葉を知りません。

 あなたからは本当にたくさんの感謝を教わっております。
これからも精神年齢は今のままで、家族を大切に、自らの健康も大切に、私のそばで輝いて生きてください。

 あなたの存在は、私の今の誇りです。

目指す目的はひとつ。裁判に 「勝つ」 ことと
歯科技工士制度の確立です。

オーエス。

Posted by: 夢見る巌窟王 | May 03, 2008 at 01:56 PM

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