個人のエゴも組織のエゴも・・・・・
内定取り消しが相次いでいるようです。
麻生首相も経団連など財界のお偉方を相手に、賃上げや正規雇用そして内定取り消しなど無いようにと要請したとか。
今更なあ・・・
派遣労働者を認め、雇用と言うものを根底から壊して見せたのは、政府だし経団連など財界だし。
厚生(それと)労働(なぜか一緒)省は粛々と与党に言われるまま法案を国会に出し、国会は圧倒的な与党の力でそれを通した。
今、歴史を後戻りするなら、こんな風に財界のお偉方に要請するとかじゃなく、法律からして変えるか元にもどすのが筋やなかろうか。
マスコミからこんなニュースが流される事自体、猿芝居もいいところで、合意なんか端から無いのである。
時の政治家、それも大臣を動かしての要請やら合意が成され、文書まで残っていたとしても、厚生労働省は法律でなければ無視して良いわけだし、中医協だってただのお飾りと言う事になる。
何のことか国民の皆さんには分からないでしょうが、中年以上の歯科技工士ならお分りになると思う。
TVや新聞社などのマスコミも入っての猿芝居。 猿芝居であっても表に出る分まだましだけど。
いろんな所の利害があるから、エゴとエゴとの交渉事は、合意や要請だけでは済まないと思う。
猿芝居やセレモニーを散々見せられて、結局何も変わらずいたずらに時間だけが過ぎて、割りを食うのは国民なんです。
DENTAL COLONYで、江藤・日本歯科医学会会長の発言の記事を記者が切ってくれています。
この場合、江藤発言が問題というより、江藤発言を否定する勢力の存在が問題なんだと。
そうなんですね、今の歯科業界問題を作ってきたのは確かに業界を構成するあれやこれやのエゴの集積なんですね。
んで、医療保健制度やその法律は粛々と実行されてきた訳で・・・
社会保障や医療制度は厚生省の管轄で、制度の維持が命題だったと思います。
そこには医療者の生活や労働問題は入っていませんね。
労働問題は名前どおり労働省の管轄ですから、例え医療者であってもそっちの法律に従うべきなんでしょうけど、
医療って一種の聖域みたいにされて、医療者の生活や労働問題は棚上げにされてきました。
厚生省と労働省が合体した時に、すりあわせってあったんでしょうか。
多分、あってない。 お互い手を出さない事が不文律かも。
それもあるから、医療職、医療専門職も含めて医療職の生活や労働問題など話題にもされません。
赤字財政下でも総枠の蓋と言うものがありますから、その中であーだこうだと言っても医療者の収入や生活問題労働問題まではスポットもあたらない。
介護報酬が3%アップと言われても、それ以外は蚊帳の外です。
歯科技工士などはその存在すら否定されている。
歯科技工士と言う立場で、自分の仕事や家族の生活を考えれば、もっと補綴に金をだせ、保険診療にもっと沢山の補綴物を認めろって言いたい訳ですが、苦労ばかり抱えて収入や労働問題の改善に繋がらないのは目に見えてますので、それも言いにくい。
歯科技工士が必要とされないような、お口の健康を維持できればそれが一番な訳で。
現行、補綴偏重の歯科医療を続けるのなら、今ほどの歯科医師は必要なのかどうか・・・
ああ、考えが纏まらない。
DENTAL COLONYの記事は最後は伏字になっております。
後は読者のご想像にお任せと言う訳ですが。
医療費の伸びを毎年2200億円削り、歯科は青息吐息なはずなんですが、ところ天の押し出し器よろしく、新人歯医者さんは毎年2000人以上が生まれてきます。
歯科技工士の押し出し器は時代の変化に合わせてどんどん細り、減ってきていますから実需にはつりあってるのかも。
では、歯科医師の押し出し器はどうなんでしょ?
押し出し器自体が過剰生産だったと、そう言うことなんでしょうけど。
一応、押し出し器の生産は押し出し器自身の組織エゴだそうです。
ところ天の生産を需要や市場に合わせて止めたり生産調整できないのも押し出し器自身の組織エゴですね。
要請や合意では止まらない、これ確か。
歯科技工業界の場合は、もう志望学生を騙せないから、自然淘汰の道を歩んでいますが、さてもう一つのところ天製造機はどうなることやら。
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