歯科は果たして医療か?その3 あまりの格差に
本日、医療志民の会シンポジウムが開催されたと思います。
残念ながら私は行く事が出来ませんでした。
みな歯科の大塚さんの好意で、歯科技工の海外委託問題訴訟のチラシも配布させていただけたと思います。
参加された皆さんに、歯科技工の危機が伝われば幸いです。
大塚さん、ありがとうございました。
さて、暇だとは言え、考えたり友人のHPを作成したりで、時間だけは過ぎていきます。
ネットを見ていてBPSシステムと言うのが目に留まったので、たどっていきますとイボクラール社のHPに行き着きました。
確か、公判の後、訴訟団の一員でもある奈良の元会長さんに息子さんを紹介されたときに、そこで働いていると聞いていたので、立派だなあと思った覚えがあります。
元会長さん、その際はお世話になりました。
息子さん、がんばってください。
さて、BPSの認定ラボをスクロールしていくと、同じ市内の、と言っても合併したからで、実際は遠いですが、前から義歯で有名なラボのHPもありましたので、拝見させていただきました。
やはり勉強されている皆さんは違うなと思います。
本来ならそれが当然の歯科技工士の姿なのです。
私などは歯科技工士を名乗る資格すらないのかもしれません。
うれしい事に、アビリンピックで一緒だった青森の友人のラボも認定ラボにありました。
義歯がとてもうまい人だと聞いていたので、これまた当然なのでしょう。
保険のインレーやクラウンに義歯などを、流されるままに作成してきた私には、知識と言うものが何も無い事に今更ながら気づかされます。
それと言うのも、保険のホテツに関する限り、歯科医院側も多くを求めてきませんし、チェアサイドからの情報提供もほとんど為されていません。
お任せデンチャーなどと言う言葉があるのが残念です。
多くの歯科医師、歯科技工士が保険で出来ない事を、自費では実現しているのですが、そう言うラボのHPを見ていきますと、あまりの違いに愕然としてしまいます。
単純に保険と自費との違いだと言っても、なぜにこんな格差が存在するのか悲しくなるばかりです。
日本の国民医療保険制度は医療の面での格差を作るために存在するものなのでしょうか。
否です。
医科の先生たちが、盲腸の手術は点数が低いから、他の手術を勧めるなどと言う事があるでしょうか。
例えてしては違うとの指摘もあるかもしれませんが、私は歯科が保険をサボタージュし、せっせと自費をセールスしている現状に対し、歯科はどこで道を違えたのだろうと思うばかりです。
すばらしい自費治療とホテツを実現している皆さんが、保険制度とその崩壊に直面した危機をどう捕らえているのか知りたくもあります。
歯科は低点数で制度的にもがんじがらめな状況にあります。
しかし、歯科の崩壊と苦境はそれだけが理由だとは思えません。
私が反省するべきは、第一にもっと技工と歯科医療とを勉強するべきであった事は否定できません。
しかし、勉強する事が国民の生活と健康を守る国民歯科医療制度に反映させる事が出来ない歯科の2面性を、国も歯科業界も放置してきた事が、医科における医療崩壊と、歯科における医療崩壊の違いなのではないかと思います。
今も、こうしてすばらしい自費のホテツを見るにつけ、歯科は果たして医療なのか、保険制度とはまた別のすばらしいけれどもお金が無ければ買えない高価なホテツのショーケースなのかと考えさせられてしまうのです。
一部の人にではなく、すべての国民に歯科技工士が貢献できる社会になって欲しいものです。
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