歯科技工専門学校、中国特需に沸く?
年々経営環境が厳しくなっている歯科技工専門学校。
今年の充足率も全国平均で67%と聞いたばかりですが。
愛知の歯科技工専門学校は入学者40人のうち、中国人が20名だそうで。
これはもう、中国特需とでも言うしかないですね。
多分に、厚生労働省の医政局歯科保健課長通知、平成17年9月8日に出された(医政歯発第0908001号)
(各都道府県衛生主管部(局)長あて厚生労働省医政局歯科保健課長通知)を根拠に、中国などでの海外委託を進めている某ラボ関係者と言うか、そのご本人が中国人に日本の国家資格を取らせ、中国では無資格者が作っていると言う問題をクリアしようとしているのかもしれません。
一方で、
なにもスグに国内技工に繋げて考える必要はありません
中国はこれから中国国民の所得の上昇に伴い
口腔環境にも力を入れていくでしょうし
中国国民自らも口を大事にしていく事でしょう。
その際、あの恐ろしまでの人口の国民の歯科技工を
賄えるほど歯科技工士はおりません。
基本的には無資格なんでしょうが、やはり教える人は必要です
機材はヨーロッパが既に資本注入していますので次は人材。
それも教える立場の人間なのでしょうね。
そのうち、中国で賄いきれない中国人の技工が
このように日本で学んだ人達が中間業者となり
日本に技工を依頼する日もあるかもしれません
近い将来に・・・
と言う見方も出来る。
少なくとも、学生確保に腐心しているその歯科技工専門学校にとっては、国籍がどうのこうのより、学生が集まる事が今は大事なんでしょう。
定員が埋まった事で喜んでいていいのかは分かりませんが。
例えば言葉の問題、生活の問題。
不法滞在につながらないかなど。
受け入れる側にも大変な苦労がこれからあると思います。
そして日本の歯科医療の現場では、歯科技工士の有資格者が今後増える可能性はほとんど無く、歯科医院もまた歯科医療の需要を読みきれずに、淘汰が進むように思えます。
単純に需要があっても、それに応えられる歯科医院なのかは、見ただけではわかりません。
ただ、異常なまでの歯科技工士の離職率の高さ、学生充足率の低下は、需給問題だけが理由ではないと言えます。
歯科技工と技工物をコストの問題だと切って捨ててしまえば、生活できない売りあげや給料からすれば、離職廃業していくのが当然でしょう。
これまでそうならなかったのは、数があり、歯科技工士自身も麻痺していたからでしょうか。
歯科医院は歯科医療という国民生活や健康に対しての責任以前に、歯科医院としての経営のみが大事だと言う観点から、歯科医療の価格決定を需要にのみ、市場にのみそして歯科医師と歯科技工士の立場や資格の違いだけに委ねていけば良い事なのか?
歯科技工が目に見えて崩壊してゆく。
それを、競争力を持たない歯科技工士とラボだけの責任に帰趨すればいいことなのか?
様々な要素のなかで、売文家ブログで展開される匿名の歯科技工士たちの証言。
割り切れない思いを持つのは、私だけではなかったことだけが慰めといえば慰め。
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