モラルって当たり前の感覚でモノが見られるかどうかだと思うが。
控訴審の結審が近いからだろうか、ネットの上はものすごく静か。
結審ですべてが終わると言うわけではなく、むしろ訴訟が社会に突きつけた様々な矛盾や問題点は、歯科医療のこれからを、歯科医療者と国や関係者だけで解決しようとすれば、国民には不利益しか残らないだろうと言う、歯科医療者が国民に対しては絶対に認めたく無い知られたく無い事実が残るのみ。
今のところ、自粛と言うか、封印している「歯科技工の海外委託 その裏に存在するもの」ですが、先の記事で話題にした某歯科ネット会員だと言う某氏の立ち上げた会のような事までは、想定していませんでした。
元某歯科ネット会員で、現原告団の一員である私としては、かようなHPの内容に対して、複雑な気持ち、はっきり言ってふざけんなよと言う思いしかございません。
裁判の最中でもありますので、放置する以外に原告団には方法がございません。
それでも、本部HPで脇本代表が表明しましたように、訴訟とは一切関係が無いことであります。
では、某歯科ネットさんも、言われるように一切関係ない事だと言ってくださるのでしょうか。
そのような声明が某歯科ネットさんのHPに出ることを期待しておりますが、どうやら某歯科ネット会員だという方のHPの問題点について何も感じられていないようです。
何が、問題で、何が私の不快感の理由なのか、それについては加藤さんがご自身のブログではっきりと述べてくれています。
裁判の仲間や、支援いただいている皆さんは、自分の働きを誇ったりお金に換えたいと思うようなことは一度足りとても無い、それぞれが国民の為にある歯科医療と歯科技工士としての働きを、これからも国民の皆さんの傍にあるものとして伝えて行きたいからこそ、多くのメンバーが持ち出しであり手弁当でがんばっているのです。
日野市議会で全国に先駆けて採択された海外委託に対する要望書も、ある歯科技工士が何か出来ないかと友人の議員さんらに働きかけて実現したもので、何らかの見返りを期待してのものではありませんでした。
歯科技工士の危機感が、市民の危機感とシンクロしたからこその市議会での採択、全会一致だったと思います。
そこに、新しいビジネスだなどと言う、下心があったとしたら、私はこの事を広めようとか伝えようとかは思わなかったはずです。
それは、某歯科ネットの仲間で広めてくださった皆さんも同じであったと信じています。
そのような要望書や、マスコミの記事、訴訟の記事や資料が、加藤さんも述べられているようにはっきりと営利目的で某歯科ネット会員のHPで利用されているのです。
加藤さんの記事を読んで、不覚にも涙が出てしまいました。
それは、「何か、引っかかる気持ちもありますが、」と書いた私の気持ちをしっかりと読み取ってくださったからでもあります。
しかし、涙の理由はそれだけではない、某歯科ネットのみなさんにはその意味を一日も早く汲んでほしいなと願うばかりです。
今も、件のHPは臆面もなく放置されたままです。
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Comments
トレーサビリティー、、、いいですね。広まってほしいです。
Posted by: | August 05, 2009 08:52 PM
強制力や発行責任、強制力があるのかが肝心かと。
たとえば、歯科技工指示書は、歯科技工士法18条には記載があり、歯科技工士にはその指示によって技工を行わねばならない責任と義務とがある、明文化されている。
しかし、歯科医師を縛る法律や制度は今のところない。
つまり、歯科医師は出しても出さなくてもいい、書いても書かなくても、なんら責任は発生しない。
すごく片手落ちだと思う。
トレーサビリティーが制度化されるのであれば、それ自体が立法化され明文化されなければ、強制力も発生しない可能性があるし、片一方にだけ記載や保存義務を負わせるのでは、
現行の不公平感の延長でしかない。
この際ですから、歯科技工指示書も含めて、歯科医師の発行責任を明確にされる事から始めるべきだと思います。
Posted by: G3 | August 21, 2009 04:09 PM