実は歯科技工士の諸問題に全く影響しない設備構造基準
すいません、更新をさぼっていました。
控訴審の判決までは訴訟についての発言は控えております・・・・一応は。
記事にするような話題がなかったわけではなく、むしろありすぎるくらいでしたが、私が書くまでもないと。
こんな言い回しだと怒られそうですが歯科医療業界は「医療」と言う意味や、国民の安心安全と言う意味では「終わっている」、歯科医師もそうですが歯科技工士も業界としてあるいは組織として、そして個々の歯科技工士としても「終わっている」感が強まるばかりです。
8月総選挙の結果を受けて先月16日から鳩山政権が発足しています。
多分、私たちが感じている以上に大きな動き、転換や変化が起きているのでしょうが、歯科医療業界や業界組織、そしてそれぞれの歯科医療者には、その動きの意味や転換を正確に見通し、行動されているのか疑問符がつくところがあるように見えます。
先月、福島県歯科技工士会で日技中西会長の講演があったそうで、聞けば先の総選挙に民主党から出ていればと桜井充参議院議員から言われたんだと発言されたとか。
日技がお手本と言うか猿真似している日歯も、これまでは自民党一本やりで、公益法人が特定の政党に与してはならない建前を守るために、日歯と日技のどちらもが、政治連盟というのを別に立ち上げて、裏表一体で自民党とその自民党の与党政権にすり寄ってきたわけだが。
その構造が実は国民生活を、特に医療や社会保障などわれわれの職業が関与する国民生活の安心安全を、壊すばかりだったことに対し、もうずいぶん前から国民は気づいていたのだと思う。
この国民の気づきというもの、では日歯や日技と言う業界組織にもあったのだろうか??
もしも中西会長にそう言う気付きがあったのならば、時局講演会だとかいう福島県歯科技工士会での講演で、民主党議員から言われたんだよと佐野、違った、さも民主党ともパイプがあるんだぞと強がって見せるよりも、現実に総選挙以前から方針転換をしてみせると言う事の方が、そして、そうやったと言って見せる方がよっぽど時局を見極めたと言える時局講演会になっただろうに。
質疑応答で、海外委託訴訟について、社団の立場として個人の訴訟にかかわらないというのであれば、それをわかりやすい文章にして広報紙面上で表明すべしとの質問もなされ、答弁されたようだが。
中西会長のお答えは、
「海外委託など言語道断!・・・と私は思う。」が、「紙面に書くこと自体がそれに関わることになる・・・ので書かない」
だったそうで・・・・・
設備構造基準や技工録などによる品質管理指針の法制化に関して、再委託条文やラボごとの費用負担分の試算を聞いても、「設備構造基準は既存のラボの98%がクリアーできる」と。
では、品質管理方針については?あるいは法制化に伴う義務としての技工録や品質管理の現実的な負担、コストについては?その負担は誰が?というような質問に対しても、
さんざんはぐらかせた末に、
「試算していない」
これが政権交代という多分、後世にも語り継がれるであろう大きな時代の節目に、時局講演会と名打って日本歯科技工士会の会長さんが、福島県の歯科技工士会会員のみなさんに示した事なんだとしたら、あまりにも情けない。
国民の生活にと言うか、身体に直接的な関与をしていると言う意味でも、ホテツ物、歯科技工物に関してはより高い安全性と品質の保証が為されて当然であり、それが提供される、或いは作成される場所としての箱ものに、妥当な設備や衛生管理が求められるのは当然として、それが法として明文化されてこなかった事の方が、むしろおかしいとすら言えるのだが。
なぜ、それらが軽んじられてきたのか?
今になってやっとその機運が高まってきたとして、なぜかくも当事者たる歯科技工士に正確に伝わらないのか?
今少し、書き進めてみたい。
The comments to this entry are closed.
Comments