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January 10, 2010

景気は気と言うが。 何はともあれ今年もよろしく。

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

さしたる事件事故も起こらず、平穏な年末年始でした。
仕事の面では年末に特需など起きることも無くなり、24日には早々と年内納品を済ませ開店休業状態のまま、冬休みへと入っていました。

年が明け、箱根山登りでの山の神、東洋大柏原選手の走りに感動しつつ、人間どこまで伸びるのだろう、あの力が湧くのだろうと。

駅伝の後は、貧乏旅行ではありますが、熱海まで家族旅行をしてまいりました。
正直、お金など使う余裕は無いのですが、家の山の神にも逆らえません。
私ひとりの収入では負担できるわけもなく、且つ又、大晦日まで働いていたかみさんには頭が上がりませんわな。

ホテルは底値で素泊まりです。 驚きの一泊4400円。 場所や設備に文句のつけようがないサンミ倶楽部でこの値段。 申し訳ないような気持でした。

年末年始に暇になるのは、もう何年も続いていますから、今更焦る気持ちも無く、今も変わらぬ暮らしがある事に感謝している訳です。 それが、いつまで続くのかその不安を押し殺して。

なんか、物事を考えたくなかった。
不安がないわけじゃない、むしろありすぎるくらいある。
単純に年が変わったからと言って好転するような状況じゃない事は、自分のような馬鹿にでもひしひしと感じられる。

相変わらず歯科医院の新規開業が続いているが、一方で、押し出される歯科医院や歯科医師も増えているわけで、一人ラボにとって営業チャンスが増えると言う事にはつながらない。
今であっても、忙しい時はこなせなくなってしまうわけで、自分の限界を見極めた上での営業を考慮しておかねばならない。
取ることばかりを考え、技工作業の按配など気にしなくていい、営業ラボとは訳が違うのだ。

忙しい時は作業と納期に追い詰められ、暇になればなったで、生活の不安に追われる。
目先だけで生きていれば、それだけだけれど。

漠とした不安は、どんなに足掻いてもよほどの高見に居るのでもない限り、歯科の変化や崩壊からは逃れられない、そも、歯科と言うものそのものが、世界状況、景気状況、社会状況、経済状況の行く末に、残りえないのでは無いのかと思えてしまうからだろう。

いや、高見に居たとしても、その人その歯科技工士が生きていけるのは歯科技工士だからではなく、多分、鳩山さんのような資産家であればと言う注釈が必要かもしれない。

歯科業界を構成する人達の、気持も行動もバラバラなのだけれど、自分も含めて、それぞれがそれぞれの解釈で何かを変えよう、その上で歯科を残そうとしている訳だけれど、歯科が実は医療とはかけ離れた位置に行こうとすればするほど、歯科の基盤や市場は狭まり、結果的に多くの業界の者たちが自らの首を絞める結果になりはしないか。

加藤さんのブログに書かれている将来予想は多分当たる。
私の考える日本の未来「平成の徳政令」か「インフレ」
ソフトかハードか分からんが着地するしかないのは理解できるだろう。
中国ほどの経済成長であっても、返せる金額ではないし、日本のタンス貯金もじきに使い切る。
使い切る手段が徳政令、所謂貯金封鎖でもあるわけで。
そういう景気状況、社会状況、経済状況で、多くの歯科技工士はどんなポジションに置かれるのだろう。

メタルフリーの流れも正しいだろう。 
それが皆保険に反映するのかどうか。 皆保険すら存在できないかもしれないし、最低限のものになる可能性が高い。
日航のような半国営企業でも、今や法的整理になり、年金は解散も視野に入った。
加藤さんの紹介するネバダレポートには、年金は一律30%カットとある。
日航の年金は現役で50%、OBで30%のカットだと言う。
合意が成立しなければ、解散と言うわけだ。

国の財政状況を考えてみれば、医療の給付とて年金と同じだろう。
高負担でも残せるとしたら命に直結した分野であり、歯科の重要性は低い。 
メタルフリーはホテツを皆保険から外す大義名分にも繋がる。
そも、歯科には医療だと言う大義名分を自ら否定し放棄してきたという現実がある。
おまけにバラバラな業界と来ては、みな歯科ブログで言うような「山を動かす」ほどの力、団結は遠い夢かもしれない。

かすかに見える夢としたら、財政的に国や国民が負担出来る範囲で、ホテツを残すとしたら義歯主体のホテツだろうか。
それすらも、肝心の請け負うべき歯科技工士がすでに崩壊しているのだから怪しい話だが。
新年早々の今日の歯科ニュースに、

これがわが国の歯科技工の現実だ

こんな記事があった。
この主張を否定はしない。
私の知る範囲では、同じ歯科技工士を食い物にしなければならない現実に、そして、それをしてしまったトラウマに今も苦しんでいるからこその一人ラボと言う選択もあったと言う事だ。
負の連鎖を断ち切ることは出来ずとも、そこで止めようと足掻く仲間も多いのだ。
ただ、我々一定の年齢以上の一人ラボは、まだ仕事や収入が見込める時代に、開業ができ機材も揃えられ開業資金も返済できたと言うだけのことで、より若い人たちには、そのような環境に無かったと言う事だろう。

ただ、一部主張に対しては、受け入れられない部分がある。
これまでの原告の主張や訴えには、我々自身の技術論やレベル論は言及していないと思う。
少なくとも自分自身、世界のトップレベルだなどと言った覚えは無い。
我々は資格の法律上の問題を国に問うているのである。
技術など無ければ資格があっても淘汰されるのは当然だろう。
そも自分は世界でトップレベルだとのたまうつもりなど毛頭無い。

そのような言いがかりをつけてくると言うこと自体、この人の言う事は否定しないけれども、結果論だけで吠えている面は否定できない。
その延長線上で、私が望みたいのは例えばここにある「分析」にしても、分析の結果がデータや数字だけではなく、どう受け止めて、それに対する反省はあるのか、反省や謝罪を言う勇気がこの業界にあるのかと言うことなのだが。


さて、日本技工士会や一部の歯科技工士はホテツが外れるこの時が、皆保険による低料金から解放されるチャンスだと考えているのだろうが、歯科そのものが崩壊し市場も縮小するのを考慮したうえでのことなのか。
加藤さんと違い、意味の無い過信では無いのか。

歯科技工士の歯科技工士会の不幸は、実は同じ歯科技工士と言う資格ではあっても、その実、就労の場所によってその立場が大きく違うと言う事ではないだろうか。
開業歯科技工士でも勤務歯科技工士でも、資格に違いは無いはずだが、資格を持つ人間の法的な位置づけは全く違うようだ。
勤務歯科技工士と言っても、歯科技工所勤務ではなく、院内ラボのような歯科医院勤務の場合だけが、医療サービスや皆保険の範疇にかろうじて引っかかるだけで、開業、或いは歯科技工所勤務の歯科技工士は、その存在すら認めるつもりは国側には一切無いと言うのが、歯科技工の海外委託訴訟における国側の立場だと言える。

これに対し、明快な立場を表明しない日本歯科医師会や日本歯科技工士会が、なぜそんな態度なのかを理解する上でも、就労の場によって資格自体の法的意味が変わっていまうと言う、歯科技工士資格や歯科技工士法の問題点を直視すべきだろうし、それができなかった事が、日本歯科技工士会と歯科技工士の不幸であったのだろう。

大局を自らの姿を見ることができないままに、目先の金、利益とエゴだけに明け暮れてきた日本歯科医師会や日本歯科技工士会、個々の歯科医師歯科技工士たちは、山を動かすどころか山をも飲み込む日本沈没の波に流されてゆくのだろうか。


追記だが

>>つぶされた若い歯科技工士達を中国へ連れて行って作ったらあんたらはどうするのか?

おろかな歯科技工士の一人とされた私だが、さすがに中国にまで行きたいとは思わない。
行くなら向こうの収入レベルで満足できるかだろうし、今のところ、円と元の価値、為替を考えれば、注意が肝要だと思う。
実際のところ、既に行った人も居るようである。
中には勉強の為に自ら行く人もいるのだろうが、働けると信じて行く人もいるだろう。
行って、作る分には何も止めやしないし、こちらが困るとか責任を感じる事でも無い。
それはそれで良いのだが、骨を埋めるのでもない限り、あまり薦められない。
行った人の悲惨な訴えはどこかで読んだ事がある。
曰く、パスポートは取り上げられた。
家族全員がタコ部屋のようなところに押し込まれ、日本以上の長時間労働をしながら、給料は元で支払われ、日本の生活やお金は処分してしまって来たから、帰りたくても旅費も払えないと。


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Comments

 中国に行って作らせるというのは日本で雇用して給料を払って福利厚生をつけて行かせるということ。
 何年やってもポーセレンも焼かしてもらえない若い技工士を派遣して1~2年研修させる。三交代だから無茶な残業もない。労働環境は日本よりずっといい。向こうで一人前にして帰国させ仕事させる。
 中国の大型ラボには毎年数百人の技工士学校を卒業した若者が入社してくる。技工士として英語も中国語もできない日本人など必要としていない。しかし「日本の有資格者」とやらを置いとけば文句を言いにくいだろうし「技工を続けたい若者」にチャンスを与えることもできる。
 タコ部屋とかいつまで時代錯誤なことを言っているんだ。全くあきれしまう。ご近所でトヨタや日産の車も作ってるところだよ。新幹線や高速道路、空港だって成田よりきれいだ。自分の目で確かめてから文章を書いてください。
 中国および中国製技工物の危険性を明確な根拠なしに吹聴することがどれほどおろかなことか。「危ない所」で作らせてるのはあなた達の同業者でしょ。保団連の作ったポスターなんて大変な外交問題になることだったんだ。もしマスコミが大きく騒げば「ギョーザ問題」の二の舞になり中国共産党幹部が知ることになり大問題になるところだった。厚生労働省と中国大使館で何とか抑えたのをあなた達は知っていますか?日本の経済が中国に物を買ってもらって何ともっているのをわかってますか?

Posted by: 篠田鉄郎 | January 10, 2010 at 09:36 PM

篠田先生

本名でお書き頂き、ありがとうございます。
また、拙文をお読みいただけているとは考えもしなかったので、先ずは読んでいただいてありがとうございます。
篠田先生の名前は、みな歯科の時から聞いております。
売文家さんのインタビューも興味深く読みました。
実は他からも聞いております。

過剰なまでの中国依存、貿易依存は、いつかこの日本が飲み込まれる事だと思っています。
どれほど外国が良いと言っても、国内が疲弊しモノも買えなくなれば、最後に頼れるのは同じ日本人でしょう。
考えてみれば、中国などからのものを、技工物などを含めて輸入し、商売として成り立つのも、まだ国内にそれを消化する市場がある、
皆保険と言う社会インフラに支えられた歯科医療の基盤があるからでしょう。

それが疲弊し、崩壊しようとしている今、私の気持ちは日本で出来ることは守りたいと言う事です。

訴訟ブログのコメントを残した人に、 「入れ歯輸入はむしろ合法化すべきです。」と名乗っている人がいます。

その通り、現行では違法だと認識されてのことでしょう。
事は中国云々ではなく、日本の日本人の問題でしょう。

Posted by: 久保田 | January 11, 2010 at 11:32 AM

篠田先生に私からお聞きしたい事は、この先、元の切り上げなどがあり、また中国国内の物価上昇などがあって、
日本側にはさらなる価格引き下げや、需要の減少が起きて、
今のような差益が得られなくなったり、逆ザヤになっても、入れ込んでいる中国製品を輸入し続けるのかとの疑問です。

Posted by: 久保田 | January 11, 2010 at 05:01 PM

 歯科材料は金属を含めて輸入品です。あるいは国産でも原材料はほとんど輸入品です。おまけに日本だけが諸外国より割高です。そういう時が来ればどの道終わりです。それまで各自が努力して何とかするしかないのです。
 国や同業者などあてにはできません。技術があれば海外に出ても何とかなります。自分を磨いて準備するしかないのです。それともこのまま資格と心中しますか。
 台湾人の社長は93年にたった二人で中国大陸に来ました。ヨーロッパの技工士や歯医者から見下され台湾の同業者からもぼろくそ言われて、評価を得るのに10年以上かかったそうです。中卒で夜間の技工士学校を出て兵役三年を経て独立したたたき上げの技工士です。どうして日本人には何もできなっかったのですか。

Posted by: 篠田鉄郎 | January 12, 2010 at 08:20 AM

篠田歯科医師が言っているのは、定遠歯研の社長さんですね。 日本の資格を取ったとか。
大変な努力だと思います。

最初から大きなマーケットがあるものとして、歯科技工を捉えていたのでしょう。
元より私とは発想が違います。
人間が小さい私は、地元で皆さんのお役にたてれば充分だと考えてきました。多分、今のままでは資格とともに座して死を待つだけでしょう。

篠田先生、
ご友人のその社長を持ち上げるのはよろしいのですが、ならば、歯科医師としてホテツのものじゃなく、歯科医療の面ではご自身もその社長のように
大陸に、あるいは台湾に歯科医療をとお考えにならないのでしょうか。
台湾の社長がすごいと言うが、篠田先生はただそれに乗っかっただけではないのですか。

私ども国内の歯科技工士に、なぜ外国に行かないのだ、向こうの人の努力を見習わないのだと言いますが、私の受け止めは違います。
現実には、歯科医師として日本国内で開業しながら、日本国内での技工コスト圧縮や差額ビジネスとしてしか、中国技工を見ていないと思います。

国内歯科技工と歯科技工士を食いつぶし、次は中国など海外技工によるコストダウンで、すごいすごいと言う中国ラボに乗っかっているだけではないのでしょうか。
どの道、安い人件費を求めるのはビジネスや商売の基本。
その社長さんにしても、日本でも無く台湾でも無く、大陸に歯科技工所の場所を求めたのも、中国と言う潜在的な巨大マーケットがあると言う事もあるでしょうが、
一番は、無尽蔵な人材、それも先進国の十分の一程度の人件費で、高コストな機材を運用でき、投下資本に対する人的なコストが大幅に圧縮できるからでしょう。

歯科もビジネスだし、食えなければやっていけないから、篠田先生のビジネススタイルを否定はできません。
しかし、多くの歯科医師、歯科技工士からすれば、そのビジネスに乗ってまでやることなのか、しかも、自分は国内マーケットに残ったまま、他者にだけ大陸に出てみろとけなす気にはなれません。
崩壊の寸前まで、私などは多分、篠田医師も同じだと思いますが、相手は日本のそれもごく身近な患者さんなのです。

Posted by: 久保田 | January 12, 2010 at 12:05 PM

結局のところ、危機だ危機だと言いながら、居心地のいい日本のマーケットに安住し、日本の歯科技工士がだめになったら、次は大陸の人たちを使えばいいと言う、負の連鎖でしか無いとも言えます。

悲しいけれど、セレックなどは日本国内で正規品を買えば、1千万します。 同じものが、イーベイなどのオークションサイトで見れば三万ドル位から手に入ります。
日本語対応や、厚生労働省の認可などのハードルがあるとはいえ、この価格差には愕然とします。

歯科技工の海外委託と言うものは、製品としての歯科ホテツ物をただモノとして委託するのではありません。
技工と言う作業工程を委託しているのです。
作業すなわち人です。

モノに目を奪われていますが、高コストな機材を入れていながら、今程度の費用で納まっている日本の医療を支えているのは、低コストな人と言う部分です。

海外委託も低価格と引き換えに、寄り安い価格人件費で済む人に委託してしまおうと言う発想でしかないのです。
中国政府は、そりゃ多すぎる人口を少しでも生かせるなら、日本の資格者がどれほど困ろうと押してくるでしょう。

今でも日本の社会保障の医療分野を支える人たちはどんどん追い詰められていますが、中国政府ですら自国民の後押しをしているのに、日本は国も個人も当の日本人を差し出すだけなんですね。

Posted by: 久保田 | January 12, 2010 at 12:34 PM

私は日本の歯科保険制度と心中する気はありません。そのため安くてよい歯科材料と技工物が必要なのです。中国だけでなくインドでもトルコでも東欧でも行くつもりです。できなくなれば日本を出るだけです。その覚悟でやってます。
これ以上議論するつもりはありませんが原告団のホームページに書き込んだのは私ではありません。匿名は嫌いです。私の扱うものは技術が高く品質が良い、違法行為もしていません。年寄りだけ表にさらしてこそこそ隠れているあなたの仲間によく言っておいてください。

Posted by: 篠田鉄郎 | January 12, 2010 at 01:22 PM

篠田先生

色々ありがとうございます。
確かに篠田先生は匿名で書くような人ではありませんでした。
誤解があったこと、申し訳ありません。

直接的に海外委託に手を染めている歯科医師はそれほど多くは無いと思います。
ビジネスチャンスとばかりに飛びついたのは、むしろ歯科技工士や歯科技工所経営者なのでしょう。

そう言う人たちは、まさに隠れて攻撃してきます。
合法化してくれなどと語るに落ちるお世辞にも頭がいいとは思えない書き込みをした人など。

原告団は匿名と思われているようですが、実際には名前も素性も晒しています。
特に裁判所やマスコミの前では、誰も隠れたりしておりません。

脇本さんの名前と顔が出ていますが、それは脇本さんの気骨を示すものであって、私どもはそれをバックアップさせてもらっています。
私の名前や存在など端にもかからないとは思いますが、皆隠れてなどいないことは書いておきたいと思います。

Posted by: 久保田 | January 12, 2010 at 02:57 PM

不特定多数の方々が目を通していると思いますので書き込みをさせて頂きます。
保団連のポスターの話ですが、複数関係者からの情報からはその様な経緯は一切確認出来ない。との事です。

Posted by: 一技工士 | January 13, 2010 at 11:23 AM

ポスターの件は中国衛生部筋から聞きました。本当です。
技工士さんは憲法や世界経済を論じたりすごいですね。
私なんか13年も大学に行きましたけど結局単なる歯大工で歯の事と自分の事しか考えられません。
原告団のホームページにある私を指す伏字は削除しておいてください。
機会があればWebでは無く公開の場で正々堂々議論しましょう。

Posted by: 篠田鉄郎 | January 15, 2010 at 01:32 PM

篠田先生へ

ご指摘の件、了解しました。
編集できないので削除します。

ポスターの件については、こちらだけでは確認のしようがありません。
外交問題なのであれば、その具体的な動きやプレスリリースを期待したいものです。

外向問題になると言うのであれば、月俣先生も指摘するように、各地方自治体が採択している意見書に対する反応はいかがなものでしょうか。


これにこりずに、また書き込んでください。
皆保険の限界、閉塞感については、皆分かっているのでしょう。

分かっていながら、何もしなかったと言うのは、歯科医療者は国民や患者を見捨てたと言う事になります。
国民が歯科医院に足を運ばないのも、理屈や法や制度の不備ではなく、それを改善しないまま、あれもできないこれもだめと言ってきた、
当の歯科医師や、その陰で甘い汁を吸ってきた歯科技工士の側にも、その責任はあります。

一方で、歯科医師には歯科技工士には無い、権利や裁量があります。
そう言う意味ではより高次な視点から、歯科業界は何をなすべきかを考え、リードする姿勢を見せていただきたいと思います。

Posted by: 久保田 | January 15, 2010 at 11:22 PM

 ごちゃごちゃ文句ばかり言っていても仕方が無い。たとえ中国技工を締め出したとしても、未来が開けるのでしょうか。中国技工は年間で推定5億円、それも大半がバルプラスト。私は歯のことしかわからない鼻くそ程度の歯大工ですが日本の歯科技工、ひいては保険の補綴を変革するプランを持っています。
 それを実行する手段がCAD/CAMに代表されるデジタル化されたバーチャルラボなのです。
 そして私の考えに賛同して力を貸してくれたのが日本人ではなく台湾人だったのです。

Posted by: 篠田鉄郎 | January 16, 2010 at 08:03 AM

ワンマンラボを救済する方法

 まず模型を読み込むスキャナーを購入する。このCADはオープンシステムでインターネットでどこの国のどのCAMとも繋ぐことができる。
 技工士はパソコン上で技工物を設計しデーターをCAMのあるセンターラボへ送る。センターラボはミリングマシーンや3Dプリンターを駆使して模型を起こし、セラミックやメタルの技工物を作成する。さらにC0-Crのフレームにセラミックをプレスする。
 返送されてきた技工物に患者の要求に合わせてステイン・グレーズを施す。またはカットバックしてエナメルを盛る。
 セラミック、レジンやチタンのの既製ブロックは金パラより材料費が安い。保険への導入も可能だろう。
 すでにバーチャル模型やバーチャル咬合器も実用化している。日本の歯科医にはデジタル印象はなかなか使えこなせないだろう。
 機械と材料が同じならどこで作ってもできは同じだろう。安いとこがいいに決まってる。

Posted by: 篠田鉄郎 | January 16, 2010 at 03:33 PM

私たちを覆い尽くす閉塞感は事実です。
歯科医師の業務を補完するだけでしかない、歯科技工士にの業務や法的立場からは、外に開かれていないと同時に、内側でも自由や機会的な広がりは望めません。
技術やモラル的な問題は、日本の技工士の資質や存在の否定理由に挙げられますが、それがすべてではないと思います。
やはり裁判でも改めてクローズアップされていますが、その立場の法的な位置づけのいい加減さ、あいまいさが、私たち日本の歯科技工士に強く自己主張をさせない、
心理的な圧迫や引け目となっているのでしょう。

これまで、日本の歯科技工士たちが担ってきた実質的な歯科医療での役割、果たしてきた義務、支えてきた皆保険や自費に限らない、歯科医療者としての実績に、
私はなにも恥じることはないと思っています。

むしろ恥じるべきは、その時々に都合よく解釈し、歯科医療の基盤も支えるたちの存在も認めようとしない、為政者や業界組織ではないでしょうか。

>機械と材料が同じならどこで作ってもできは同じだろう。安いとこがいいに決まってる。

中国にしても、自国の人民に作らせ、外国から益を得ようとし、その為になら恫喝でも何でもするわけです。
ならば、中国人民の利益を守っているのかといえば、天安門などを見れば言わずもがなですが。

安ければどこでもいいと思っている人が全てではありませんし、中国が安く提供し続けるという保証もありません。

閉塞感を打破するために、アクションを起こさねばならないのは、誰もが直面している現実ですが、
自らが依って立つ基盤を壊してまで、求めるものなのかという疑問です。

また、麻酔医の例などを見れば、歯科医師の立場にも超えられない壁があり、閉塞感を感じる意味では、歯科技工士の気持ちを多少は理解していただけるかと思いましたが、
そのような共感や思いやりの心を、望むほうが間違っていたのかもしれません。

Posted by: 久保田 | January 17, 2010 at 04:46 PM

 歯科技工にはすさまじい技術革新が起こっている。機械には「資格」はない。インターネットでつながれたシステムには国境も人種も関係ない。あなたがたの言う「技術や経験」もほとんど役に立たなくなる。
 歯科が今日に至った最大の原因は「遅れ」だと思います。鋳造に代表される30年以上前のアナログ手法では若者もついて来ない。
 この時代の恩恵を保険診療の中にこそ取り入れなければならない。
 どうやらあなたには私の考えを理解することさえできないようで、議論にもなりません。残念です。
 

Posted by: 篠田鉄郎 | January 18, 2010 at 08:02 AM

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