風の噂のまたうわさ
豊橋のインプラント事件。
続報がありませんね。
福岡の夜逃げ歯科医院も。
こう言う歯科医院の仕事を請け負っていた歯科技工士やラボにも、影響はあったはずなんですが。
福岡の歯科医院などは、まともな技工料金を払っていたのかも疑問。
債権者の中には歯科技工士やラボもあったのでしょうかね??
こんなインプラントがらみの事件事故のニュースが、遅まきながらも表に出るようになった事と、TBS報道特集NEXT
の放送があった事が、国民や患者さんの多くに、歯科医療への不信や疑問を持たせるようになったのだとしたら、この際、膿は全部出してもらいたいと思いますね。
景気低迷や歯科疾病の減少、患者さん自身の受診抑制が、ただでさえ収入の少ないラボを直撃しています。
歯科技工士の廃業や自己破産も、確実に増えていると言う。
しかし、それが当事者の口から語られる事は少ない。
言っても始まらないし、どうせ日蔭の仕事だし、自分たちが消えたところで誰も困らないしと悲しく呟く位かな。
そう、噂の話でだ。
ふらふら漂ってきた風のうわさだと、業界最大手?らしい首都圏に本社のあるなんとかデンタルも、その業績は厳しいらしい。
自社のラボ自体は、20人程度の歯科技工士とパートのおばちゃんで、もっぱら模型作製と少数の技工をするくらいで、技工自体はほとんどを委託先に回して利ざやを稼いできたビジネスモデルなんだけど。
でかくなった分、需要の落ち込みは私のようなワンマンラボみたいに、車も減らすとか食費を落とすとかではカバーしきれないのじゃないかと思う。
いくら、技工料金を引き下げても、限度を超えれば委託先のラボだって行き詰まる。
そもそも保険の需要自体が消えているのだから、ダンピングや営業力くらいでは焼け石に水か。
日技関係者の企業も、保険の受注は半減しているようだし、歯科技工士と歯科技工士法を大事にしない業界の慣習が、自分たち自身を追い詰めている事にいい加減、気づいてほしいもんだ。
まあ、自費に血眼になっても、歯科医療者のモラルが信用できないとあっては、簡単には需要に結びつかなくなるだろうね。
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Comments
地方の技工士会幹部には、その何とかデンタルの地方元締めみたいな方々も多いみたいですね。
孫請、曾孫請に流して利ざやを稼ぐ…。
しかもその低い請負価格によりその地域の技工料金もダンピングが進む…また利ざやも増える…?。
正直、日技も地方も執行部には技工士の置かれてる状況は現状のままの方がいいって思ってる人も多いんじゃないかな…??
Posted by: コットン | March 25, 2010 10:26 AM
コットンさん>
日技に対しては、コットンさんの見立て通りでしょう。
組織の幹部を務めるほどの人たちは、それなりに食えているはずだし、中には歯医者さんより稼いでいる人がいっぱいいるでしょう。
誰かさんなどは、趣味がクルーザーだと日技広報誌かなんかに出ていましたから。
そう言う人たちには、自分の成功体験しか頭に無いんだと思います。
地方幹部は全部が全部、そうだと言う訳ではありません。
現に、私が直接知る某県技会長などは、技工士としての業務と会長職の業務を一人でこなしていますから。
下請け孫請けの関係が絶対無いとは言い切れませんが、不当な搾取になっていない、助け合う関係と言うのはまだ存在します。
Posted by: G3 | March 29, 2010 12:56 AM
ここにこっそり書いておこう。
日本の最大手の某○密。
中国地方の(あっちの中国じゃないよ。ああややこし)一部下請けラボが反乱を起こしたそうだよ。
聞けば、下請けの技工料金がクラウンなら1英世なんだとか。
1英世でいいのかなわかるかな。
どっちにしろ、昔みたいにまとまった数が下請けに発注されているなら、それなりの金額になってラボの経営も成り立ったんだろうが、
今くらいにホテツの数そのものが減ってくれば、下請けもやって居られなくなるのが当然。
大手や営業ラボがいくらダンピングしても、患者さんやホテツの数はそれ以上に減って行くのだろうね。
Posted by: | December 23, 2010 10:45 PM