確か、この件で緊密な協議をしていたんじゃなかった??
デンタルタイムズ21速報
漸く日歯も動き出した訳ですが。
これについて、歯科技工の海外委託問題訴訟の脇本代表らが、訴訟の折々に日歯や日技に支援の要請文を持参したりしてきた訳ですが。
受け付けてもらえるどころか、門前払いや相手にもされず。
日技は中西会長名で厚生労働省とは以前から緊密な協議を歯科医師会とともに行っている旨の回答書をよこしてくれていたとは思う。
今回、ニュースのような『歯科技工物に関する打合会』が今になって開かれ厚生省と連携を図ると言いだす位だから、支援要請への回答を出した時点というか、それ以外の時点でも、日技が言うほどに厚生労働省と緊密な協議であるとか連携と言った事がなされていたかどうかは、その回答の内容自体が、甚だしく疑問、疑わしいなと。
今になってこう言う考え方がまとめられ、厚生労働省に提出される訳だから、日技のこれまでの回答や意思表示は粉飾だった可能性が高い。
個人が起こした訴訟だから、組織は関与できないと言う意見もあったなあ。
関与出来なのじゃなく、したくなかったんだろうけど、何故関与したくないのかは今もって不明。
日歯が厚生労働省に提出した、『海外への歯科補てつ物等の委託に関する日本歯科医師会の考え方』にしても、海外委託は既定路線、ルールさえ作れば問題ないだろうと言う事だから、歯科技工士法との整合性など誰も気にしていないままですね。
ま、歯科技工士法による歯科技工士の有資格者が業界に定着せず、一番多い年代が50代とあっては、皆保険制度での歯科医療同様に、歯科技工士の資格も有名無実化していくのかも。
今後、歯科技工士と言う梯子を外された歯科医療が、皆保険の中でそのまま存在できるのか?
米国ですらオバマ大統領が医療保険改革で、米国民にも最低限の医療を保障しようとしているのに、日本は今ある素晴らしい制度を「医療費亡国論」の流れで、誰も受けられない皆保険にしてしまおうと言うのか。
皆保険で歯科医療費が安い日本の歯医者さんからすれば、米国の患者さんが支払う医療費は羨望の的なんだろうけど。
実際には高くて負担できないと言う人が多いのだと思う。
ある先生があちらからもらったメールには、
「アメリカでは、1本の歯の根管治療が20万円もするんですって、で仕方なく抜歯するんだ」
「で、抜いたら入れ歯で(年齢が20さい少しなのに)、そのうちインプラントにするとか。」
これまで、残根のようになった歯であっても、なんとか治療して残し、一日でも長く使えるようにと努力してきたのが、当り前の歯科保険医だった。
安くてもなんとか回せたのも、患者さんや疾患の数が多かったことと、中国にはかなわないけど、日本の物価からすればものすごく安かった委託技工料によるところが大きかったと思う。
もっと安くと言う事で、海外委託につながっていく訳だし、患者の需要が減れば、既に見かけるようにインプラントなどの自費も値崩れしていくだけだ。
多分、皆保険を維持してもしなくても、歯科は崩壊するだろうな。
その先触れが歯科技工士の崩壊。
続いて歯科保険医の崩壊と市場縮小。
時を置かずに日本沈没。
蛇足だが、日技のHPにも低利の政府融資について紹介されている。
金利は確かに安い。
しかし、普通貯金の金利はその何十分の一。
低金利は実は国と言うものが信用されていない事でもある。
将来の需要予測も立たないのに、いくら低利だからと言って、おいそれと国の融資に飛びつく気になれない。
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Comments
>米国ですらオバマ大統領が医療保険改革で、米国民にも最低限の医療を保障しようとしているのに
色々な抵抗その他によって失敗しそうですね。
なったらなったで、また色々と困るだろうし。
>低金利は実は国と言うものが信用されていない事でもある。
いや、低金利は信用されているから低金利なのです。
低金利で貸してもらえても金利の奴隷になるのはイヤだから借りないけどね。
Posted by: nao-kinseizin(vrsca) | March 12, 2010 01:25 PM
nao-kinseizin(vrsca) さん>
いや、確かに普通なら信用されているからこそ、安い金利で貸せる借りれるのだろうけど。
しかし、その信用と言うものが、嘘や粉飾されたものだったらどうなりまっか??
国はこう言いたいのじゃないかな、
「国債は安全です、政府融資も低金利で安全です」と。
その上で、
「税金は負担しなくてもいいけれど、貯金や年金や保険料の運用は、これまで通り国に白紙委任してください」
その先は何が待ってるんだろう。
Posted by: G3 | March 12, 2010 10:08 PM
ははは
上手いこと言いますね。さすが。
色々なブログ(政治、経済、金融)を覗いていると、もうすでに日本は終わっています。
というか先進国が終わっている。
ひっそりと自給自足の生活出来るところで老後を過ごせたらいいけど
その前に淘汰されてしまいそうです。
Posted by: nao-kinseizin(vrsca) | March 13, 2010 12:11 PM