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September 30, 2010

直視しないのはどこか

脇本さんと篠田先生の対談が掲載された、日本歯科新聞を送っていただいた。

日本歯科新聞などの業界マスコミの皆さんには、海外委託訴訟などを早くから取材していただき、感謝申し上げたい。


歯科の業界誌であるから、記事の中心は自ずと業界の話題が中心になるにしても、出来れば日歯の機関紙のような記事では無く、業界のタブーにまで踏み込むような、国民の被る不利益にまで切りこんだ記事を期待したいと思う。

それでも現状では、記事の多くは歯科医師や歯科医師会関連のものが占めているのは仕方が無い事だろう。
そもそも一般の国民が購読する新聞では無いのだから。

逆に言えば、業界の暗部にまで相当踏み込んでいながら、しかし、記事には出来ないと言うジレンマもあるのだろうと思う。


昔から、歯科の内部に問題が無かった訳ではない。
むしろ多すぎる位多かったのだが、一般紙にまで出てくるものと言えば、不正請求や高額な治療費、そして日歯などの起こした闇献金事件のようなものばかりで、保険診療の内実や歯科衛生士や歯科技工士にまつわる事柄が記事になる事は少なかったと思う。

なぜ、そういう本来改善されるべき問題点が、一般紙ならまだしも、歯科業界誌でもあまり表に出てこなかったのは何故だろうか。

海外委託技工にしても、なにもその行為だけが問題な訳では無く、なぜ、そういう事象が出てくるのかが問題であるはずなのに。

みな歯科さんも最初はあまりにも理不尽な、20年度の保険改定に怒った歯科医師達が始めたもので、本来なら日本歯科医師会と言う組織が立ちあがって言うべき事を、言いたかったと言う面もあると思う。

そして、保険制度や歯科医療の実態と問題を直視するようになれば、これまで日本歯科医師会などが絶対にタッチしようとしなかった歯科技工と歯科技工士問題が避けて通れない現実として、目に映った事だろうと思う。

いずれ制度的なことや歯科医師自身の問題にも踏み込むのだろうが、すくなくとも海外委託技工問題では業界誌のみならず一般マスコミの関心も呼び寄せ、みな歯科さんも歯科技工問題をあれだけやるくらいだから、歯科に問題なしとは言えない訳である。

そうなると、たとえば日本歯科新聞をざっとみて、なんかなあと感じるのは、いわば、印象として受ける違和感である。
なにも日本歯科新聞だけに限らないのであるが、歯科と言うくくりでありながら、歯科医師の関わる歯科と歯科技工士の関わる歯科とが、まったく交わって居ないかのような印象を受けるのである。

それはどこから来るのだろうか。

ツイッターなどでも歯医者さんが歯科技工士に好意的なつぶやきを残して、それはそれでありがたい事なのであるが、そう言う事があるから逆に、クローズアップされてくる面もあると私は思う。

私が覚える違和感の元はと言えば、多分、日本歯科医師会や日本歯科技工士会と言った業界組織が、歯科技工士の問題や歯科衛生士の問題を自らの言葉で語らず、触れようともしない事に在るのではないだろうか。

日歯についていえば、技工士の問題だけじゃ無くレセプトオンライン化や需給問題、保険改定についても一般会員どころか国民に対してもまともに向き合ってきていない。 

日技も、いったい誰に倣っているのかしらないが、会員の不利益ばかりになるような共済制度の勝手な変更や会費の変更を先の内輪の代議員会で決めてしまったようだ。

前もって会員に計ったら、通る訳が無いから決めてから一方的に触れまわるのだろうが。


問題を直視し、向き合うべき立場に在る組織が、そろいもそろって業界の問題を無視し、独善的な組織維持だけの目的で厚労省などと結託していると言うのが、背景輻射のように記事や報道にも影響しているのだろう。


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