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December 15, 2010

着物の着付け国家試験? 日本一新の会 中谷 比佐子

歯科技工士法と言う、日本の法律があり、その法律によって与えられているのが歯科技工士免許証。
この歯科技工士法はまさか、海外の技工までは想定していなかったという事なのであろうが、条文にははっきりと、歯科技工は歯科医師または歯科技工士でなければ行ってはならないとある。

しかし、そんな法律は意味も無いと言う訳か、海外委託もなし崩し、国は裁判でそんな法律は、歯医者さんの前では意味なんかないよと言わんばかり。

ここで、国はと言ったが、直接の相手は厚労省。
管轄の法律に意味なんかないよと言う厚労省が、今度は着物の着付けで国家認定の資格を設けるのだとか・・・・
なんなんだ、この脱力感・・・・

着物や着付けの認定にも、厚労省と言うのが良く分からん。
着物や着付けが社会保障や国民衛生と関係があったっけ?
命や安全や安心と深くかかわっていたっけ?
むしろ、着物は産業や観光物産や地場産業とかで経済産業省とか、着物文化と言う事で文部省の方が分かるんだけど。

この認定制度を厚労省に食いこませたある学校法人とやらは、いったいどこなのか?
前政府?鳩さんの時?麻生さんの時? よーわからん。

歯科医療と言う、国民衛生や医療に関わる歯科技工士は、既に55年の歴史があるが、厚労省の認識など無いも同然。
それが、この着物着付けの国家試験とやらは、今の厚労省のお役人や大臣さんらの気持ちをがっつりと掴んだと見える。 ほんに大したもんだ。



◎私にとっての「日本一新。」

 着物の着付け国家試験?               
                    
日本一新の会 中谷 比佐子
(株)秋櫻舎代表(http://www.kos-mos.com/)

 どうやら厚生大臣指定試験機関として発足した、一般社団法人
全日本着付技能センターは、この12月25日までに、全国での
試験を終了して合格者が国の認定を受けるようです。
 この国家認定は前政府が、あるきもの学院と21年3月に推し
進めましたが、試験の始まりが22年の5月からですので、例の
「仕分け」の対象に十分になると期待していたのですが、それこ
そ目にも留まらず、粛々と進められ、いよいよ、国家を背負った
着付技能士の誕生となります。

 この国家試験に合格した人は「技能士」と名乗ることができ、
雇用の安定、円滑な再就職にメリットがあるとされ、その資格は
「業務独占資格」といって、一般の着付け師と差別されます。
 着付技能士のみが今後着付けが優先的に出来ると宣伝されてい
ました。
 美容院には、この着付技能士の資格を持っていないと、振袖や
留袖の着付けをすることが出来ない。和裁学校でも、この技能士
の資格を持っていない人は着付けを教えられない、などなど―。
 極秘に進められていたこの技能検定でしたが、他のきもの学院
や、呉服商の団体や全国の美容院、そして和裁学校などが知るに
および、猛烈な反対の声が上がりました。
 そのためこのような訂正文が配られました。「技能士は名誉独
占資格であり、業務独占資格ではなく排他的な性質はありません。
着付け技能士のみが着付けを行えるという事実はありません」と。

 このような文書を配るくらいなら、バカバカしい着付け技能士
制度そのものを廃止することの方が、きものの将来を明るくしま
す。これではお金を出して試験を受け、認定書をもらっても社会
的に、何の価値も与
えられないのですから。つまりは、いち着物学院と前政府の馴れ
合いで決めたことなのでしょうが、どれくらいの助成金が発生し
ているのか。また現政府も、「和」ものにいっさい目が行ってい
ないということでしょうか。

 「仕分け事業」のスター、レンホウ大臣が、何百万円の洋服を
着て国会議事堂の中でモデル写真を撮らせている雑誌を拝見しま
したが、お美しい方なので是非次回はきもので登場し、きものが
日本人の心をどれだけ豊かにするかを実感していただきたいもの
・・・。 
 また現政府はきものに多大な迷惑を与えています。あの「尖閣
列島事件」の不始末のあと、中国政府は高飛車になり、繭の値段
を倍に値上げしてきました。
 キロ1800円が、船長を釈放した次の日には3600円です。
もしこの値段でダメなら売らないよとまで――。
  真綿の値段は一挙に3倍となりました。
 
 きものの素材価格は守ってもらえず、自分だけがいい目を見た
いという人と組み、日本の手仕事の技術をないがしろにし、この
国はどこを向いているのでしょう。現政府は「国民の生活が第一」
という言葉で政権をとったのではないでしょうか。日本をもっと
見つめて欲しいとつくづく思うのです。

 あの暑い夏の日、35度の炎天下の新宿西口は人・人・人で溢
れかえっていました。そう、菅直人氏と小沢一郎氏の、民主党代
表選挙の立会演説でした。
 初めて生小沢氏の話を聞き、人がらに触れて、彼に政治を託し
たいと心から思ったものです。集まったすべての人がそう感じて
いました。その思いが肌に染み渡ったのです。

 しかしマスコミや政治評論家、または長老議員から小沢一郎氏
はどうしてああも嫌われ叩かれるのか、それを知りたくて小沢氏
の著書「日本改造計画」をはじめ、関係著書を3日間で10冊も
読みました。
 そして「わが友・小沢一郎」の著者、平野貞夫さんに会ってみ
たいと思い、その望みが叶いました。政治音痴の私は平野氏が議
員さんであったことや、真実を語る政治評論家であることに無知
でした。
 「自立と共生」の国を作ろうと「日本一新の会」を旗揚げし、
日本人を豊かにする国づくりに励みたいという思いも強いようで
す。このたびの国家検定のことにはあきれ果て、どうして?とい
う疑問顔とのこと。
 平野さんは、家ではいつもきもの愛好者とお聞きしたことから、
私が主宰し、毎月開催している「比佐子つれづれ」にお招きし、
来年の2月下旬、これからの国づくりについて、私たちは何をし
たらいいかをお話していただくことになりました。

 着付けは、ひとりひとりの体形が違うように、100人居れば
100通りの着方があって当然で国が干渉する必要はありません。
 しかし、この国のモノづくりの原点でもある、手仕事の技術を
どうつなげていくかは、政治が関与しなければもはや無理な状態
です。
 そういう話を軸に、国づくりに参加していきたいと思います。

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