大相撲八百長問題の陰で 公益法人制度改革に思う。
相撲協会の八百長問題、相撲の問題もそうだが、同時に国の公益法人制度改革が改めてクローズアップされる。
相撲協会だけじゃなく、制度改革にも目が向けば、どんな法人に対しても、ハードルが高くなるのか。
そもそも国民や大半の技工士には、公益法人制度改革がなんなのかすら分からないだろう。
それはすなわち、業界組織に限らず、法人や組織と言うものが如何にいかがわしくとも、法人や組織の仮面をかぶれば、国民からは何一つ見えなくされていたと言う事でしょう。
さて、ハードルが高い新法人への移行。
日本歯科技工士会や、地方の法人格を持った技工士会も、その問題で侃々諤々やり合っている事だろう。
これをクリアする奥の手が、官僚や厚労省と一体になっての、設備構造基準や技工のトレーサビリティや認可制度、その管理法人となることだろうかと。なんのことない、新規の天下り組織を砂糖をまぶして官僚に差し上げれば苦しゅうないぞとでもなるのだろうか。
日技で思うのだが、公益を謳わねばならないのは当然であるが、その公益を成しているのはいったい誰なのかって言う所を、見事に無視してくれて来たのが、佐野であり中西だったのだろう。
その、佐野と中西について、通りすがり氏のコメントが露地者君ブログに入っています。
佐野と中西は、ある意味同じだった。
会長職を利用して、政治の場に行きたかったのである。
そう言う意味で、会の代表でありながら彼らは常に国側にいた。
古橋は中西・佐野に比べればゴミのようだが、ゴミのくせに国側の連絡係になっていた。古橋は今でも会長選挙から降りるべきだろう。古橋、以前なら佐野や中西が君を守っていたが今度は先頭になるのだ。古橋、その覚悟が君にあるのか?収入の道は途絶えるかもしれないが、静かな余生を暮らした方が良いのではないか。投稿 通りすがり
この方たち、公益を言いながら自ずからの権力欲と混同されていたようだ。
会員から負託された会費も、公益の名のもとに会員や歯科技工士を叩く事に使われていたようなものだ。
今、向き合わねばならない技工問題は歯科の問題である。
それはホテツ物にのみ、質や技術を求める意味ではない。
患者さんにとって本当に意味のある事は、「改革すべきは歯科医師の意識」と言う事であろう。
そしてその意識の中には、技工問題と言うモノに隠してしまう事無く、正面から歯科技工士問題にも向き合ってほしいのである。
公に議論される技工問題と言う事は、ホテツ物をどうするかと言う意味になりがちで、それは国や厚労省、日歯や歯科医院や一人一人の歯医者からしても同じでしょう。
しかし私たちや、本来なら日技にしても、技工問題の本質は、歯科技工士の待遇や空文化された歯科技工士法の問題にあったとおもうわけです。
佐野や中西は、外に向けては技工問題と言い、内に向けては技工士問題と使い分けていたようなものです。
気がつけば、私の周りからも串の歯が抜けるように、技工士が消えてゆきます。
ある者は歯科医院をリストラされ、ある者は病に倒れ。
技工物、ホテツ物さえあれば、歯科技工士の存在やその家族や生活はどうでもいいのでしょうか。
歯科技工士の一人一人も、公を形作る有資格者です。
その存在を無視した公益などは存在しないのだと思うべきでしょう。
公益法人制度改革で、今後はこれまで以上に公益を求められるかもしれませんが、歯科技工士法や一人ひとりの歯科技工士そのものをないがしろにして公益を守る歯科技工を成せるわけがありません。
国民の皆さんにお伝えしたい。
そしてご理解いただきたい。
技工問題とはホテツ物や技工物と言う「モノ」の問題だけではないのです。
歯科技工士が誕生してから今に至るまで、歯科技工士法はあっても歯科技工士の存在は無視されてきたのも同然です。
その生活も就労環境も誰からも顧られることなく、長時間労働と低収入に甘んじながら、皆保険を含めた歯科医療を支えて来たのです。
技工問題と共に「歯科技工士問題」にもしっかりと目を向けていただきたいと思います。
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