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February 24, 2011

日技村

これから少しばかり、回りくどい言い回しになりますが、しばらくの間お付き合いください。


日技と言う組織は、全国に居る歯科技工士を代表する団体だと言われています。

日技を構成する人達は、末端の会員が所属する支部や県の会員として入会し、日々の業務をこなしながら、ボランティア同様に、自分や自分たちの仲間である歯科技工士と歯科技工の為に、歯科や業界の役に立とうとして、会の行事に参加します。

会の運営も、そのような会員達が自分に出来る役回りを進んで担う事で運営されています。

そんな技工士会会員の役割が、支部同士の連携や県全体での行事になったり、次は隣同士の県であるとか、もっと大きな連携をして、お国や関係になる諸団体と交渉したりお付き合いしたりと言った必要も出てきます。

会員の誰もが、そんな重く大変な役割を担える訳ではございません。

少しづつ経験を重ね、人脈を広げ、お付き合いや交渉ごとのルールも学んでゆきます。

はるか昔、まだ歯科技工士が少なかった頃、いや、歯科技工士と言う名称も、業務自体も曖昧だったころに、私たちの先輩方は本当に苦労されて、仲間が集い全国の歯科技工士の希望と願いとを集めて、日本歯科技工士会を設立させました。


当たり前ですが、技工士会の原点は国民の生活と安心に予する歯科ホテツ物を提供する為には、歯科技工士の生活や権利も守られねばならないと先輩方は考えたはずです。

業を営む事も勿論大切ですが、同時に歯科技工士の確立も同義だろうと。


各地の歯科技工士達が連携を深めます。

同時に中央での日技の役割も、より大きな視野からのものになっては行きます。

しかし、原点を忘れてしまっては、歯科技工士は付いてきません。

天の上のお公家さんと化して、会員の払う会費の価値も、只、ほっておいても自動的に集まってくる使い放題のお金なんだと勘違いしてしまってはいけません。

ましてや、そのお金を、会員が額に汗して働いて収めた会費を、会員や歯科技工士達が存在する為に使うのではなくて、日技と言う組織やそれを構成する僅かばかりの人達が存在する為に使うなんて、本末転倒と言うものでしょう。


いつの頃からか、日技は中央での役割を忘れてしまい、それ自体の存在こそが目的と化して行ったようです。

地方の一会員達は、支部や地域での活動を続けていますが、日技が何をしているかは殆んど知らされません。
日技会費や政治連盟負担金は支払い続けていても、そもそもそのお金が何に使われているのkすら、具体的に知らされていません。

それは、都道府県レベルでも同じことなのでしょう。

ピラミッド組織を構成していても、日技は日技として独立した存在です。

その運営費用が各都道府県から上納される日技会費であっても、その使途は詮索されません。

全国組織のようでありながら、実は日技は市谷にある日技と言う独立した村でしかないのです。

全てがその村の中で完結しているも同然です。

日技を構成する委員たちが委員会などで活動し、理事会で報告や議決が取られます。

しかし、事の詳細がそこから誰に報告の義務があると言うのでしょう。

委員の活動や委員会の活動、理事会や常務理事会の活動、三役の活動、それら全てが、詳細に会員の誰かに伝わる訳でもないし、その仕組みも義務も無いのでしょう。

そこは、確かに村なのです。

日技が全国組織の頂点なのだから、日技の活動のあれこれが、その都度都道府県や代議員諸氏を集めて報告するような仕組みは、実はあって無いようなものです。

そもそも全国各地の会員や関係者が常に一堂に会する事が難しいからと代議員制をとっては居ますが、代議員の皆さんは日技村の住民ではないし、日技村の日々などは知る由も無いのでしょう。

盆と正月や村祭りに呼ばれても、普段の生活なんてわかりゃしないでしょう。

しかし、当の日技村はどこからお金を得ているのか?

日技村で野菜を栽培している訳でも無い、鶏を飼っている訳でも無い、技工士なんだから入れ歯や刺し歯を作っているのかと思えば、そんな事も無い。

日技村の収入は、会員が託した日技会費や政治連盟費と言う、不労所得が全てなんです。

技工士会の会員は、案外、会費がそんなに高くないからか、一人ひとりの負担が月額にすれば大したことないと考えているからか、全体として億を超える金額になる事をあまり意識していないのかもしれません。

日技村の村民も、自分と同じ一会員だろうから、村の予算もその程度と勘違いしてしまっているのか。

所が、日技村はその村民の数からすれば、支部や都道府県とは段違いの収入を持つ事になります。

支部の一会員と、日技村の会員とではその予算規模が何ケタも違ってくるのです。

そこを理解しないといけません。


情報の流れとお金の流れが、逆方向に反比例している。

それが一般的な技工士会会員やその集まりと、日技の関係でしょう。
 

同じ村に住んでいるとばかり思っていたら、日技だけはまったく違う村だったと。

だからでしょう、タイガーマスク、伊達直人が必要だったのです。


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