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March 06, 2011

国家の統治権を放棄した菅政権! 日本一新の会・代表 平野 貞夫

◎「日本一新運動」の原点―44

              日本一新の会・代表 平野 貞夫

(国家の統治権を放棄した菅政権!)

 3月2日(火)の未明、衆議院本会議で「平成23年度総予算」
を賛成多数(295名)で可決した。これで3月30日には憲法
の規定で、参議院の議決がなくとも自然成立することが確定した。
 295名という大多数の賛成だが、嬉しそうな顔をしていたの
は、菅首相だけであった。『夕刊フジ紙』は、見出しを「菅狂気
の笑顔」としていたが、その「笑み」に気持ち悪さを感じたのは
私だけではなかったと思う。民主党執行部幹部たちの顔はみな暗
かった。
 それもそうだろう。参議院が逆転しているので、仮に予算関連
法案を衆議院で再議決するとなると、議員全員出席の場合で、3
18名の賛成が必要で24名足りない。仮に統一地方選挙後、公
明党21名が菅政権に全面協力するとしても、3分の2の数字に
は不足する。

 菅政権は完全に行き詰まったのである。

 予算関連法案にはいろんな種類がある。施行日が先で、成立を
急がなくても良いものもあるが、4月1日施行のものや、成立が
遅れると国民生活に影響の出るものなどがある。中でも予算の財
源となる税法とか、国債発行の法案など、予算と一体の関係のも
のは、衆議院で予算と一緒に議決し、参議院に送付するのが原則
である。例外的に野党の抵抗で数日遅れることもあるが、政府与
党の都合で、意図的に予算と切り離して衆議院に残した例は初め
てである。
 何故、菅政権がそのような判断をしたのか。重要な予算関連法
案を成立させない責任を野党のせいにしたいからである。参議院
に送付しても否決され、衆議院で再議決できないとなるなら、野
党が与党の主張をのむまで衆議院に置いておこうということだが、
こんな姿勢では議会民主政治は運営できない。
 予算だけを送付された参議院では、予算の審議をするには、一
体となる関連法案について修正するとか、撤回するとかという論
議そのものが無意味となる。関連法案が参議院の縄張りにあって
はじめて有効な審議となるからである。菅政権のこのような国会
運営では、野党が話し合いに応じないのは当然である。菅首相は、
党首討論で谷垣自民党総裁に、「丸のみできる予算の組み替え要
求をしてほしい」と発言したのは数日前であった。精神の根底が
狂っているのだ。

 予算と一体となる予算関連法案を、政府与党が意図的に分離し、
予算を参議院に、一体関連法案を衆議院に置くことは重大な憲法
違反となる。3月2日の朝日新聞の論調もこのことを理解してい
ない。菅首相に辞めてもらうのが国民生活を向上させる基本であ
る。
 菅政権は、まず「両院制を否定している」といえる。それは、
「参議院の審議を侵害」しているからである。参議院で与野党逆
転のねじれ現象をつくった張本人は、他ならぬ菅首相自身だ。か
つては「良識の府」と稱された参議院はもっと怒るべきである。
菅首相は国家の統治とは何かを知っていない。
 この一連の出来事は、野党が欲する「問責決議案提出」のりっ
ぱな理由になる。何故、参議院野党はそれをやらないのか。議会
の申し子を自認する私には到底理解できない。

(16人の志士の棄権を批判すべきでない!)

 平成23年度総予算の衆議院本会議の採決で、民主党・無所属
クラブから会派離脱宣言をした16人の志士は、棄権の態度で抗
議した。
 これに対して全マスコミ、そして多くの国会議員は厳しく批判
した。「国民を代表する国会議員は、予算審議で賛成するか反対
するかのために選ばれている。欠席なんて国会議員の義務を放棄
するものだ」という発言は間違っている。「バカも休み休み言え」
といいたい。
 衆議院先例集・第297号に「表決権は、これを放棄すること
ができる」という確立された先例があることを知らないのか。国
会議員の見識と責任で、それなりの理由があれば「棄権」は権利
として認められているのだ。与謝野国務大臣が、「国会議員の役
割を放棄したもので議員の資質に関わる」と批判していたが、自
民党から立ち上がれ日本、そして無所属となって、菅内閣の主要
閣僚となった国会史上最大の無節操の政治家がよく言うわと思う。
菅政権の政治運営と政策の破綻、そして国民からの信頼を失った
状態への抗議として「棄権」の権利を行使したことは、議会人と
して立派である。
 岡田民主党執行部は、16人の志士の渡辺浩一郎会長を小沢一
郎氏と同じ「党員資格の停止」にしたが、党員資格の停止にすべ
きは菅代表・岡田幹事長らである。「無理が通って道理が引っ込
む」ようになっては、組織は崩壊する。16人の志士の活動は、
今は無知な人から批判されても、必ずや歴史の中で高く評価され
ると私は確信する。

(秋櫻舎での真剣で楽しい談論!)

 「日本一新の会」の維持会員で、東京で開かれる行事では多々
ご協力頂いている「秋櫻舎」の中谷比佐子代表が主宰する“比佐
子つれづれ”に、2月26日(土)参加した。30名近くの参加
者で、静岡や銚子、そして長野など遠いところからの人たちも参
加していて驚いた。
 中谷代表には「蚕に学ぶ日本一新」というメルマガを執筆して
もらったのでご記憶の人も多いと思う。実は私の母方の祖父は、
明治17年に、高知農学校の蚕糸科卒業であった。父親は開業医
であったが、母親は昭和18年、私が小学校2年まで蚕を飼い繭
をつくり、絹糸にして織物まで織っていた。子供の頃からその手
伝いをしていたので「蚕」と聞くと実に懐かしい。そのせいか、
今でも自宅ではほとんど和服である。

 参加者からの質問が鋭かった。若干紹介しておこう。現役の共
産党員の男性が、アカハタの「小沢氏の政治とカネ」報道に、最
近疑問を持つようになったこと。さらに、共産党のあり方にも疑
問を持つようになったことについて意見を聞かれた。
 私は「資本主義が崩壊的に変質したという歴史観がないせいだ」
として、物事の本質を見抜く力が劣化したことに原因があり、小
沢一郎という政治家が時代の変化に対応しようとする唯一の存在
だ。それが旧体制の人間に嫌われるのだと答えておいた。
 次に、小沢さんの党員資格の停止を慌てて決めた民主党執行部
の思惑は何か、との質問があったので、私は「情報によれば、昨
年暮れから仙谷氏を中心にある謀略があったようだが、それが原
因ではないか」と、説明しておいた。それは、菅首相のままでは
統一地方選で惨敗なので、三月に辞めさせ、再び代表選挙を行い
前原を代表としたい。そのために小沢さんが立候補できないよう
に、2月までには処分しておく必要がある、ということだと・・。
 その前原外務大臣が、政治資金問題で報道があり、かなり計画
が変わったといわれている。これらの情報が正確かどうかわから
ないが、「火のないところに、煙は立たない」という格言もある。
 そもそも、巨大メディアがこぞってデッチアゲた情報だけで、
政府与党民主党執行部が政権交代の最大の功労者小沢一郎を、赤
軍派に等しい集団リンチで排除したのが問題の本質だ。これが菅・
仙谷・岡田民主党政治の実態といえる。


 秋櫻舎からの帰りしなに「土産」を戴いたが、山陰の生酒で見
た目にも垂涎ものだったから触手は動いたものの「おろちの舞」
という酒名であったため、事務局に回すようお願いして退散した。
 もっというなら「てんてこ舞」の方が良かったが、この際だか
ら妥協しよう。私のことを「古狸」と公言して憚らない「大分の
山猿」にせめてもの意趣返しである。
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☆地方選挙に挑戦される方への推薦については、未だ広報が足り
 ないようで、推薦状をお受け取りになってない方からの紹介が多くあ
 ります。会員の方々の周囲でご希望があれば是非ともお奨めい
 ただきたい。要項は下記の通りだが、審査はかなり緩やかなも
 のであり、推薦依頼は会員に限定していない。
 推薦が決定すると、推薦状・必勝為書・日本一新・第3集10
 部(小冊子)を添付して進呈する。
 推薦状はB4版の毛筆書だが、「必勝為書は圧巻」と好評を頂
 いている。代表印は一般的なものだが、某高名書家の書き下ろ
 しで、墨痕鮮やかな「爲必勝」毛筆書と「日本一新」の瓦当印
 が一際目立つ。小冊子は平野・達増論説を再構成したもので、
 平野代表主宰の「平成南学会」からの特別協力で上梓すること
 となった。是非ともご活用いただきたい。

 
       ☆☆地方選挙推薦依頼手続要項☆☆

1、推薦対象者は、日本一新の会規約・第3条の趣旨に賛同する
  人とします。
  但し、維持会員は次項に記す推薦依頼書の提出で推薦し、そ
  の他の推薦希望者は、同推薦依頼書を提出した後、本会役員
  による審査で可否を決定します。
  
2、推薦依頼書はA4版用紙(書式自由)に、選挙種類、氏名、
  住所、電話・FAX番号・メールアドレス(候補者本人と確
  実に連絡できること)略歴、意見、などを列記して、
  
  info@nipponissin.comあてに「推薦依頼」と明記して送信し
て下さい。

3、その他の注意事項  
  固有名詞で字形に特長がある場合は、その旨を明記してくだ
  さい。

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