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March 04, 2012

羨望の職業だった。

ネットが普及していない時代、デマがまかり通っていた。 歯科技工士は高収入のランクに位置付けられ、 羨望の職業だった。 私が、歯科技工士になったのも、 そんな理由だった。

この、情報化時代に、
今でも時代遅れなのが,歯科技工士学校と、技工士会。
この二つの組織が、まともに動かない限り、
歯科技工業は改善されないと思う。

学校経営者は、なりふり構わず保身に走る人もいる。
美辞、麗句を並べ、学生を集め、
夢踊る授業の中で、歯科技工士の偽りのバラ色の世界を洗脳していく。
ごく一部で行われている、雑誌記事などを見せたりして、
煽りたて、どこでもかまわず、就職先に送り込んでしまう。

技工業界の、厳しさ、激しさ,苦悩さを学生に教えているだろうか。
入学パンフに記載されているだろうか。
授業料はまるで、詐欺行為とも思える学校だってありそうだ。

今でも、53校が在校し、募集定員約2000。
明らかに、過剰養成。
60%の入学だって1200名で多すぎる。
1200名が50年働けるとして、60000人。
現在の過剰技工士を大幅に上回る計算だ。

廃校した勇気ある経営者に敬意を表したい。

古い体質でこり固まった人を変えようとしても、
抗議しても、通じない。
返ってくる津波のほうが怖い。

そのためには、新しい波をおこすこと。
パソコンや携帯をバカにしてはならない。

今や真実を隠すことは難しくなっている。
世論はネットから生まれても居るのだ。

資料は少し古いですが、2007年5月1日付の日本歯科新聞記事と3月11日、3月5日付けの京都新報の記事です。
どちらも、当時提訴された歯科技工士の長時間労働とその労働相談についての記事になっています。
このような労働相談、日技の広報誌や県技の広報でも見かけますが、それで何か解決したという話も聞いたことが無いです。

海外委託訴訟では、そもそも訴訟を起こせたのも川上弁護士の存在があってこそです。
では、日技や県技が紹介するとか、相談にのるとか言っている弁護士さんたちは、歯科技工士の問題をどう見ていたというのでしょうか?

相談を受けても、訴訟は難しいとか、費用ばかりかかって勝てないよとかそんな説明や説得をしていたのではないでしょうか。

日技が抱えている顧問弁護士なんて言うのは、NDCの存在を見るまでもなく、歯科技工士のためだとか、国民にどう歯科技工士の存在を生かすかとかではなく、日技という組織のトラブル防止のためにしか働いて来なかったわけで、労働相談なんかがなされても、会員ラボの権利ばかり守って法の抜け道を指南するだけで、相談自体を切りすててきたんじゃないでしょうかねえ。

とにかく、労働問題に取り組むと言うより、そんな歯科技工業界の問題が社会にバレないようにするとか、社会問題にならないようにするのが、日技のやっていることだったような気がするのですけどね。


「2007-5-11kyouto-minpou.pdf」をダウンロード

「2007-5-1nihon-sikasinbun.pdf」をダウンロード

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