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June 26, 2012

一つの戦後処理

脇本さんの三度目の戦いが、先週の土曜日に一応の決着を見た。

東日本大震災当日に行われていた日技会長選挙から一年半、日本歯科技工士会政治連盟会長選挙に続き三連敗という結果である。

分かり切っていたことではあったが、脇本さんや我々の活動、考えは、日技のような組織からすれば異質な存在だったのであろう。

それでも信念を曲げずに戦い通した脇本さんには、お疲れ様と言いたい。


管理人としては、今後も日技を含めた業界のウォッチングを続けていきたいと思っていますが、今回の結果を見ても
日技に対してはそれだけの価値があるのか、疑問を持っているところではあります。

とりあえず、新公益法人での理事や役員選挙の結果については、日技HPや加藤さんの裏部屋などを参照してください。
過去の記事で選挙ですら無いと書いた通り、立候補者が選挙活動をするでなし、記名投票をしたわけでもなく、最初から定数通りに席は決まっており、排除することだけが目的のセレモニーだったようですから、ニュースにすらなっていないようですし。


脇本さんの戦いとは別に、歯科技工士や歯科業界の抱える諸問題については、既にもう歯科という業界が終わっていると言う意味でも、数々の戦後処理をしてゆかなければならないのではないかと思う。

例えば、日技や厚労省、国会議員さんたちというようなところが、意見交換会を開いているようではあるが、この内容について理解している或いは結果に期待している歯科技工士、それも若い年代の歯科技工士がどれほど存在するというのだろうか。

国家試験の全国統一化や歯科技工所の設備構造基準、歯科技工所や特定人識別(この識別っていうの初めて目にしたよ。つまり、届けてあるか、ほんとに有資格者か?って言うことかな)委託の定義という事柄が、日技などが課題としているわけですが、結局、厚労省というか行政の対応に委ねたいというのが結論なのであるなら、これは歯科技工士のみが更なる負担や閉塞感を感じる、いや、通知通達や省令であっても、具体的な対応を迫られるのは我々歯科技工士のみであって、設備投資や事務的負担ばかりが増えてゆき、肝心の歯科技工士の需給問題や就労環境の改善、とりわけ生活に密接した所得や収益という問題については、そして何よりも歯科技工士の法的な位置や、歯科医療における歯科医師との関係については、何一つ手を付けられていない、アンタッチャブルなままなのである。

先日、日大歯学部歯科技工士科の同窓会があったそうだが、名門と思われた日大歯学部歯科技工士科にしても本年度の入学生は16名という話である。
ちなみに昨年は18名だったとか。

これだけネットやTVマスコミなどで、歯科の現実や歯科技工士の待遇に実際の収入などが公表されるようになれば、好き好んで奴隷になろうという学生はいないだろう。
国家試験が全国統一試験になったからといって、その現実が改善されるわけでもないのに、何故歯科技工士という職業に対する学生人気が復活すると思うのだろうか。

設備構造基準にしても、事務的な負担や資金的な負担の発生があり、保健所の職員さん達に、ちょっと書類仕事が増えるといったことがあるだろうが、それがどう歯科技工士の生活を良くしていくかは漠然としたままである。
むしろ、受注減少に悩む大多数の零細ラボにとっては、過重な負担増であって営業状況や受注、収益などが劇的に改善するというようなものではない事である。

委託の定義にしても、通知を出したからという厚労省の対応について、ではそれが、歯科医師をどう縛るのか、歯科医師に法的な責任が発生するのかといえば、歯科技工の海外委託問題訴訟の判決を見るまでもなく、あらゆるものが歯科医師の裁量という事になっている現状では、現実には何の意味も持たないか、効果を発揮することもないのではと思えてならない。

日技を含めて、我々歯科技工士は歯科医療という枠組みの中での、確たる法的な位置づけ、生活権の確保につながる技工料金の確立、現実に即した補綴製作面での歯科医師と歯科技工士との明確な住み分け、裁量の確保といった本来、望んできた戦いにおいて、何一つ勝利を上げておらず、後継者の途絶という意味では、とっくに敗戦を迎えているというべきだろう。

現状ではそれぞれの歯科技工士が、それぞれの戦後処理を進め、もはや老人会と化した歯科技工業界の現状に一旦の区切りをつけた上で、少なくとも人が人として処遇されるような若い人達中心の業界を一から作っていくべきではないかと思う。


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Comments

通りすがりの名無しです。
以前は、私のコメントを取り上げて頂きありがとうございました。
私は、色々あって現在は独立していますが、以前のコメントにも書いた様に某N県の会長様のラボで働いて居りました。
当然、日技の話題等も出ていた中で、構造設備や指示書、技工録の話も聞いております。
ご存じかと思いますが、構造設備、技工録の事に関してN県の会長様が仰るには、技工士も医療従事者と認めて欲しい!そのために何が必要か。
それは、医療ならば設備が整っていなければならない!
歯科医から送られてくる指示も、厳密なものでなければならない!
また、作製した物もキッチリと記録しなければならない!
等々の話をしておりました。
聞いていて疑問に思ったのは、歯科医側はどう思っているのか?
構造設備と言うけど、明らかに個人ラボはアウトだけど、どうするの?
恐らく、日技の老人さん達の思惑のみ(それも大手の巨大ラボ)で話が進んでるのではないかと思いました。
かなり前に聞いていた話なので、辞めた現在はどの様な話をしているかはわかりません。
私達、技工士は医療従事者となる事を望んでいるのでしょうか?
新公益法人に関しても、似た様な物だと考えております。
会員は何のために存在しているのか、疑問に思える定款でした。
好きで技工をしている人達、歯科医や、その先の患者さんのために技工をしている人達を馬鹿にし過ぎです。
愚痴っぽくなってしまい、申し訳ないです。
では、また。

Posted by: 通りすがりの名無し | July 17, 2012 10:31 AM

またまた投稿ありがとうございます。

愚痴も何も、こう言う投稿を頂くことで、例えば原発の問題にしても、小沢さんの新党の話にしても、諦めず書かなきゃとモチベーションが高まってくるわけで。

今度のコメントに関しても、実は友人達と何度もやり取りしてきた設備構造基準や技工録に対する疑問と実にシンクロするものなんですよ。

通りすがりの名無しさんと同じように感じている人たちが、実はもっと居るのだとしたら。

某N県ですか。
どこ何でしょう?気になります。

とにかく、この事については、厚労省がパブコメを集めているようですし、原発へのパブコメ同様に、何らかのアリバイ作りにされるだけな気もしますが、だったらなをのこと、きちんと何のためのアリバイなのかも含めて、皆さん方としっかりと考えてパブコメを投稿しましょうと呼びかけてみようかと。

次の記事をお待ちください。  G3

Posted by: G3 | July 17, 2012 10:48 PM

「構造設備や指示書、技工録」、、これは不要ということなのでしょうか。
何故不要なのか理論的に説明していただけませんでしょうか。

Posted by: | July 29, 2012 11:30 PM

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