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March 17, 2013

7億も何に使ったんだろうなあ。

福岡は博多の歯科医院が、インプラント治療などへの投資が嵩んで倒産したという。


インプラント手術を手掛けていた福岡市博多区の歯科医院「シティデンタルクリニック」を運営する医療法人「樹啓会」が2月に経営破綻し、前払いした治療費の返還などを求める苦情が患者から相次いでいる。


これ、2月から報道されていましたね。
7億円ですか。
企業で言ったら大した金額じゃないかなって思いますが、一箇所や二箇所に診療所を構えているような形態の多い歯科医院がほとんどの歯科業界では、結構な金額なんでしょう。

そう言えば、元取引先も2億の借金があるって笑って言っていたなあ。 大変だろうなあ。

インプラント治療への投資というか、機材への投資が大変だと言うが、一体何にそんなお金を使ったのかが疑問です。
歯科用ユニットや、CT、無菌室、手術室等の改造、オペに付帯する機材器具一式で、どれだけするのでしょう。
医科であればCTやMRに億単位の負担がかかるのはよく知られていますが、歯科医院のCTもそんなに掛かるものなのでしょうか。

この報道だけでは、倒産の影響がどんなふうに広がっているのか窺い知れませんが、気になるのは、この歯科医院の取引先がどうなるのかということです。

今時、歯科医院に何億も貸し付ける金融機関は無いと思いますが、この歯科医院はどこから資金調達をしていたのでしょうね。
あれ系ですかねえ。

また、機材やインプラントの上部構造は、どんなふうに仕入れたり発注されていたのかなと。

多分、メーカーや材料屋も危険を承知で歯医者を煽って自分達も踊ってきたんでしょうが、それにしても罪なもんですね。
メーカーや材料屋は機材を引き上げてしまえばいいけれど、金を先払いした患者さんには一銭も帰ってこないのでしょうね。

ラボや技工士への影響はないのでしょうか?

まあ、治療されていないという人も居るのだから、ラボ柄の発注もなかったのでしょうが、それでも、ある程度は回っていた時点で、内製なり、委託なりで技工士に上部構造体の発注があったはずなんですよね。
それらの金額も、当然ながら負債7億円の中に含まれているのでしょう。

インプラントの上部構造体って、今は大変な装置産業になっていますから、院内で内製するとなれば数千万円、ヘタすれば億という投資も必要になるでしょう。
案外、これも大きな負担になったのかもしれません。

一方で、これらは全て外注だったとしましょう。

本来なら歯科医院側にも応分の投資があってしかるべきなんですが、現状では、外注技工ということになると、歯医者は滅法渋くなります。

何千万、何億とかかる機材を使わせていながら、歯医者は安くしろ、中国に出せとしか言いません。
仕事を丸投げどころか、資金まで丸投げなもんです。

それでも、今更止まれないラボは、金払いに一抹の不安を持とうとも、とにかく受注するしか無いんですよ。
ブラックリストに乗っている歯医者とだろうと、とにかく踊らなきゃならないと。

この歯科医院の倒産で、どこどこのラボが影響を受けた、材料屋が傾いた、機材メーカーが被害を被ったとか言うような後追い報道があればいいのですが、どこからも出てこない。

技工業界が危機的だとか言って見ても、こんな時に連鎖で倒産するわけでなし、何も困ってないだろうと思われても仕方がない。

先日には都内であったインプラント手術での患者さん死亡事故の判決もありました。

この歯医者の場合は、骨を貫通させるのが常識だと言っていたのでしたか?
これ、無茶苦茶ですよ。
じゃ、何のために事前診断や検査が行われるのか。 そんなの意味ないって言っているようなもの。

聞けばこの歯医者、患者の容態が悪化して手に負えなくなったきた時に、先ず、連絡を取ったのは息子の医師だそうで。
普通なら、救急でしょ。 ごまかそうとしたんだろうね。身内に頼んで。

思うに、こんな歯医者が何軒も潰れてくれないと、業界の危機感なんて世間様には周知されないよ。


たまたまその歯医者がひどかったとか、患者が運が悪かったとされてしまう。


現状でもさ、皆保険と自費診療の二本立てである歯科は、あたかも自費だけで、医療とも国との関わりとも一線を引いているような印象をもたれていると言うか、歯医者が意図的にそんな意識を植え付けていると感じるんだよ。


よく言われるのが、自費診療を選択するのは、患者の自己責任だって。


それ、おかしくないか?

本来なら、歯医者こそ責任ある医療を提供する義務、責任があるはずなのに、何をどうすり替えいるのか、選択したのは患者で、事故が起きたら患者本人の責任だってなる。

こんな詭弁が成り立ってしまうのも、歯医者が都合よく立場を使い分けているからだよ。

こんなことを許してはいけないし、患者さんは信頼出来る医療とは何かを、よく見極めてほしい。



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Comments

≫インプラント治療への投資という・・・
事情に明るいほど上手い投資ができるという錯覚ではないでしょうか

設問、あなたは、それぞれいくらかけますか。
A、コインを投げる前に、表か裏に、いくらかけますか。
B、コインはもう投げられたけれども、表と裏、どちらがでたかわからない。どちらにいくら賭けますか。
(もちろん、では当たったらいくらもらえるというのがなければ賭けとしては成立しないでしょうが…。)

私たちのように、ある仕事に精通していればいるほど、それをよくこなせると思いがちです。しかしその思いが度を超すと、たとえばコインを投げるのが自分なら、勝算もその分だけ増やせると考えるまでになってしまうとMatteo Motterlini は「はじめての行動経済学」に著している。

Posted by: 特命係 | March 23, 2013 at 04:13 PM

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