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March 21, 2013

過去・現在の技工と将来の技工

掲げるテーマは天高く。

しかし、現実は如何に?


某県歯科技工士会のブログを拝見して、そのまばらな参加者に愕然とした。

ご講演されたK先生のお話の内容はどのようなものだったのだろうか。
少人数のラボでありながら、早くからCAD/CAMを導入し、国がジルコニアの医療使用を認可した時から、この素材に取り組んでこられた先駆的なラボの経営者でもある。

学ぶべき所は多かったと思うのだが。

私もそういうものを扱う様なラボになりたいと思わないわけではない。
もう、この業界からやめていった友人などから、サンプルとしてジルコニアの内冠やコーピングを見せてもらったこともあるし、需要があるならやりたいなとも思いましたよ。

しかし、現実は受注云々の前に、先ず、当たり前ですが市場を開拓しなくてはならないのですよ。

資金に余裕など無い一人ラボにとっては、需要を掘り出すことも、高額な機材導入の資金調達を考えるのも、夢ではあっても現実には厳しい。

K先生のラボなども20人以上のスタッフが在籍されているようだし、きちんとしたロードマップでラボを育ててきたからこそ、時代の新規分野にも先頭を切って進めたのでしょうね。


堅実な経営が滞り無く進んでいるのであれば、タイトル通りの話も出来るでしょうし、現実味もあるのでしょうが。


今は多分、歯科や歯科技工にとっての過渡期でしょう。

しかし、過渡期なのでありながら、現実は既に価格的に崩壊しているのではないのかと見えなくもありません。

と言うのも、某県は日技会長のお膝元でもあるんですが、その日技会長がトップセールスに励んでも、歯科用CAD/CAMを必要とするようなケースの技工物が実際にはそれほど実需は発生していないのでは無いのかと。

保険対象では無かったこれ迄は、CAD/CAMを使う技工もオールセラミックスなどの素材も、限られた自費治療での素材でしか無かったのです。
海外でそれが歯科の主流になったとか言っても、日本では歯科医療の需要というより、歯科業界が創りださねばならない需要なわけです。

創りださなくても良い、自然発生に一番近い歯科治療の需要は、日本の場合は全て皆保険に回っているといっても過言ではないでしょう。


過去も現在も、歯科技工の大半は皆保険制度での技工でした。

現実に目を向ければ、昨日も今日も明日も、私は多分保険の義歯やインレーをやっているでしょう。

それが私にとっての過去であり、現在であり、悲しい将来像でしょうから。

技工の現在とは自分自身や仲間の状況を見れば分かりますし、一部業界の現在の状況についてはDMから透けて見えるような気がします。

日技の会長動静が広報ブログにありますが、厚労省を訪問の後、それほど時を開けずに歯科技工所協会と懇談されていますね。

厚労省とは単なる表敬訪問なのかもしれませんが、この時期、いくつか入る情報からすると、業界、メーカー、国の利害がある点で一致しているのかなと思えてきますね。

その一致点への移行を、一日も早くと待ち望んでいるのが、どういう人達なのかを、昨今のCAD/CAM製品の値崩れや需要の少なさ、一方でインプラント歯科医院の倒産に見られるような過剰な資金投入による経営側の負担過重なども考え合わせると、自費だなんだといって資金投下してきたようなラボも、ここに来ての歯科需要の減少に、やはり歯科は皆保険しか無い、キンパラが高いんだし早いとこCAD/CAMの新素材を保険に入れてくれ、投下した資金が回収できるような状況に変えてくれと、厚労省や日技会長をせっついているのかもしれませんね。

日技は日技で、日技生涯研修のまばらな会衆に向かって、今後、日技や技工士会に入っていないと、業務面で不利になりますよとほのめかしていたりして。

NDCも要はデータのやり取りです。

何も日技がでかい箱物を作って、会員情報や会費をそろばん片手に集金して計算するわけではありません。

極端な話、日技には何もなくてもいいんです。 サーバーの一つあればいい。
肝心のデータ処理やお金のやり取りは全てアウトソーシングです。

CAD/CAMを使う将来像というのもそれに近い。

多分日技はCAD/CAM等のデータも同じようにしたいのかもしれない。

しかもそれが皆保険での導入が前提であれば、CAD/CAMを導入済みで受注確保と資金繰りで青息吐息のラボやメーカーには干天に慈雨。

皆保険である以上は、形だけであってもデータのやり取りをあるルールでやりたい厚労省。
データのやり取りを独占することで、会員と非会員を選別したい組織。
双方からの受注を会員企業で独占したいラボの経営者達。

見事に三位一体の利害が一致する様な将来像が予想されます。

K先生の話はこんなだった・・・・わけないか。(笑)

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Comments

≫見事に三位一体の利害が一致する様な将来像が予想されます。

ですが…やはり、臨床衛生検査技師達の歩んだ道筋と似たところがあるのでは…。彼らもその昔、個人資本で営まれていた小規模な検査所(ラボ)形態であった。しかし、その転機は保険医療制度に検査項目増と点数化を認めさせ、大規模処理にコンピュータの活用が始まった時期だと思う。その裏には診療所等への料金キックバックの噂も・・・、我が県でも関西、関東、地元資本の寡占化が定着して現在に至っている。

技工業界も光学印象技術などが発達、保険点数化されれば…小規模ラボの消滅と大規模資本による技工物の争奪戦がスタートするのでは…。

まあ、首でも洗って待つことにしよう。

Posted by: 特命係 | March 23, 2013 10:04 AM

歯科技工士の資格は、歯科技工と言う作業ができるということ。

業はこの場合、作業という業そのものであって、経営と資格とは関係ない。

歯科技工士だから立派な経営ができるわけではない。

寧ろ、歯科技工士の視界や知識の狭さ、了見の狭さがラボ経営というものを駄目にしているのかもしれない。

Posted by: G3 | March 28, 2013 01:34 PM

≫歯科技工と言う作業ができるということ。
ですが…いまの若い技工士には難行苦行ではなく、難業苦業だと言いたくなると思うのです。
無茶な残業を強要するラボ経営者や、訳のわからない指示や作業模型?を出す歯医者さん達が主役ではネ。

それと、技工士に何も言えなくして歯科技工をダメにしたのは歯医者さん達だと思いますが…。

Posted by: | March 29, 2013 03:54 PM

>>技工士に何も言えなくして歯科技工をダメにしたのは歯医者さん達だと思いますが…。


言わんとしている事はよくわかります。
おっしゃるとおりだとも。

一人ラボであれば、ストレートにそれを感じるわけですよ。

それが、立場が変わって経営者である技工士になったとします。
歯医者さんからのめちゃくちゃな要求を受けつつ、雇用している歯科技工士にどう向き合うか?

本来なら経営者であるその歯科技工士が歯医者さんと毅然と向き合い、雇用されている歯科技工士の分も含めて、物言えれば良い訳なんですが。

歯医者さんのめちゃくちゃで無理な要求を、結局、跳ね返せず、おカネの為だと目をつぶるしかないのが現状ですが、一人親方なら自分一人が涙を飲めば済む事だとしても。

そのしわ寄せが、結果的に雇われの技工士にも行ってしまうにしても、経営者である技工士がどんな立場を取るかで、随分違ったものになるのでしょう。

少しでも盾となって守ろうとするものと、歯医者さんのコピーかと思うほど酷い扱いをするものと。

ただ、技工料金が安ければ、どういう結果を出すか、どんな影響が及んでいくかの想像力もない歯医者さん達の、本人たちが意識していないと言うかもしれないけど、それは嘘だろうと思うし、本質的にはモラル、技術、お金の面で歯医者さん達の責任は大でしょうね。

Posted by: G3 | March 31, 2013 12:32 AM

 歯科医は(馬鹿なのに)賢くふるまわねばならない。
 歯科医は(変形した印象体さえも)「正確だ」と前提する文化のうえに在る。

 歯科技工士が、この【あり得ない様】をあり得るとさせてきた。

Posted by: | April 16, 2013 03:58 PM

>>歯科技工士が、この【あり得ない様】をあり得るとさせてきた。

おっしゃるとおりです。 わたしにそのまま当てはまります。

言われるままにやってきても、仕事量はジリ貧です。 まず、得意先の歯科医院に患者さんが入りません。
入っても、保険ですし銀歯は減っていますから、受注は一時の十分の一位です。

それでも、歯医者さん方の対技工士の感覚は変わりませんね。

数があり、売上もなんとか帳尻合わせができた時なら耐えられたことが、今はもう自分自身耐えられなくなっていますし、ラボを続けることがそのまま、赤字の垂れ流しになっています。

もうすっぱりと保険技工に見切りをつけて、自費技工を歯医者さんに売り込めばどうかとの提案をされましたが、さて、どうなんでしょうね。

Posted by: G3 | May 21, 2013 06:34 AM

貴方は「言われるままにやってきた」にしては、多くを「日技のセイ」にしてきましたなぁ。
もちろん歴代日技にも足らざるはある。しかし、貴方のコメントが与えた「マイナスEnergy」も相当だったと思いますヨ。

暴れるなら、暴れ続けなさい。いまさら沈静するかぁ~。

Posted by: | May 22, 2013 04:23 PM

好きに書かせてはもらいますが、どちらにしろ、続く人が出て来ませんね。

皆さん、同じように思い、同じように実感していながら、自分の口からは何も言わない。

コメントを残される方にしても、表立っては沈黙しているも同然で、どこのどなたとも知れない。

ブログに書かなくなってしまいましたが、FBでは実名ですので、普通に言わせていただいております。

Posted by: G3 | May 23, 2013 09:24 AM

May22さまへ
ニチギを思う気持ちはわかりますが。コメントに残された[貴方のコメントが与えた「マイナスEnergy」も相当だったと思いますヨ。]のマイナスEnergyに感じたことが無いのです。何にそんなにも強く感じられたのか…知りたいところです。
発言するのに勇気を必要とする業界になってしまった事は、嘆かわしい状態だと思われませんか。

Posted by: 特命係 | June 13, 2013 01:45 PM

日技なんか初めから期待もしてないし、存在自体どーでもいいわ・・・
政治ごっこがしたい人は首突っ込むのかもしれんが・・・

Posted by: 織部 | July 16, 2013 04:06 AM

はじめまして、今年から技工士になったものです。
1社目は、徹夜3日連続とか、すごい職場で速攻見切りをつけて、他のラボへ行きました。
さて、いったんサラリーマンから、手に職を!とか思ってこの業界に入りましたが、笑ってしまうほどオカシイ業界だなぁとおもいます。
経営者のダブルスタンダード、歯医者の印象採得のレベルの雲泥の違い、出来上がったものに対する値段の圧倒的低さ。
いやー、ビックリです。

患者により、口腔状況はさまざまで、キレイに取れきれるわけが無いのはわかりますが、あまりにもその印象ヒトツでレベルの差が違いすぎるのはおかしいですよ。

さて、一度社会人を経験しこの業界に入ったものの意見としては、歯科医がいないと技工士は食えません。
で、お互いに持ちつ持たれつで作業を分担したはず と学校では習いました。
もうこの業界というか、技工士が、ある程度の権威を持つのって、技巧学校の大学化(4年制)した後に、7:3問題の根本的な解消。
保険点数の技工士側へ支払い辺りを行わないと無理なんじゃないでしょうか。

外の世界を見てから来ると、ラボ運営自体も相当ひどいレベルだと思います。
職人の世界だから・・・は解りますが、給与形式+拘束+その他は普通の超ブラック会社レベル。ブラック偏差値80も目前のレベルだと思います。

早くできたら帰れるよ^^は建前で、1社目の、20年この業界にいると言っていた先輩の出社時間は09時退社時間は27時。
こないだ風の噂でぶっ倒れたと聞きました。

これは、本気でストでもなんでもやるしかないんじゃねーの?と思うレベル。
いや、それで技工士?しったこっちゃねーとか言われる対応されたならば、じゃぁもう全員で技工士辞めましょう。

1人1人が少しの金額出し合ってフルオーダーのアクセサリー等の貴金属加工会社を立ち上げませんか?
この業界1年目ですが、はっきりいって、今の社長には申し訳ないと思いますが、ゲリの上に固形のクソで山を作って、そこで努力!彫刻!俺は寝る間も惜しんで若いころはがんばった!
うちは自費のみでこれだけやれてるぞー!と叫んでるスカトロ好きにしか見えないんです。
歯科医師と二人三脚で患者の為にガンバレル職業だYO!月商100万くらいなら、3-4年した働きすればできるYOとかいわれてこの業界に来ましたが、1個700円のコア、1200円のインレー、2400円のクラウン、レジン前装冠3600円、コレをクラウン換算で月に約400個=集6で約65個
クラウンは5年技工士やった人で1日16H働いて15個くらい作ってたのかな。

そんな生活したいと思う人は居ないし、まず日Ave15個なんてとるのにどれだけの経費とコネと運が必要か?と考えると、はっきりいって魅力0の業界だと思います。

1年たったくらいでさっさと見切りつけるべきかなぁと思うわけです。ここは金融、不動産、SE業界以上にブラックでした。

Posted by: レッキン | October 22, 2013 11:00 PM

レッキンさん

投稿有難うございます。

ってか、今頃遅いか。

ブログオーナーのG3です。

レッキンさんの書かれていること、嘘だ~~とかうちは違うよとか一人ラボだから自己責任だとか、或いはそんなにひどくないよとかいう人達もお多いのでしょうが、実際のところはレッキンさんが書かれた以上に酷い状況のところが多いっていうのが本当の所だと、寄せられるメールや相談から実感しています。

この業界、レッキンさんが書くような状況に嫌気さして、じゃ、業界辞めるかというと、そうじゃなくて一人ラボで開業してしまうというケースが多かったんだと思います。

そうなると、独立開業し酷い待遇や労働環境から抜け出したいと言った手前、開業した途端、もっとひどい状況に落ちいったとかは言い出しにくいし、言ったらじぶんの馬鹿さ加減を晒すようなものだから、沈黙しちゃう人が大半なんだと思っています。

そんなだから、自分の馬鹿さ加減を晒し続けるこのブログなんか、誰も認めたくないわけで、業界からしたら異端も異端、どうしようもない奴と思われているのでしょう。

1年間、ほとんど見もしなかったおかげで、コメントも見落とすし、業界からの情報もなにも入ってきません。

もう、業界を去られたのかも分かりませんが、また何かコメントなど頂ければ幸いです。

Posted by: G3 | May 09, 2014 05:39 PM

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