3Dプリンターで拳銃を造っちゃうのが現実に。技工よか面白いかも。
4月の診療報酬やら内容の改定で、歯科でもCAD/CAMで削りだす、ハイブリッドレジン冠が保険収載されたばかりです。
保険ではどのくらいの臨床ケースが発生しているのでしょうか。
縁のない弱小ラボとしては、興味津々なんですが速報値とか発表されませんかねえ。
さて、コンピューター支援での技工といえば、削りだしだけではなく立体印刷による造形も実用化されています。
例えばこれ、
デンタス社は大手ラボのシケンの関係会社だと思います。
シケンのネットワークと営業力で、どんどん受注しているのだろうな。
追記ですが、このデンタス社のHPを見ていたら、社長さんは島さんと言うんですね。
ブログの過去記事を読みなおしていたら、偶然にも島と言う人の名前を記事中に見つけました。
http://kdlg3.cocolog-nifty.com/kdlg3/2010/04/post-91ad.html
シケンの社長って島っていうのじゃなかったのかな。
どうもうろ覚えです。
技工自体は、私ら普通の歯科技工士からしたら、一本一個から細々と作り上げる、飯の種ではあるけれどどっちかと言うと職人的な作品を作り上げているという感覚が強い。
それがあるから訴訟も起こされたわけだし、私もそれに加わったのだ。
しかし、島さんとやらが歯科技工士なのかは知らないが、今、歯科業界を主導し業界で話題となっているようなことの大半は、技工士云々ではなく歯科や技工を全てビジネスと割り切ってやっている人達の事ばかりだろうね。
歯医者からでも患者からでも、利益を引き出せそうなら何でもビジネスにしてしまう。 勿論、技工士に対してもそれは同じ。
この3Dプリンター自体のお値段は如何ほどなんでしょうね。
ほんとに全部が自社開発なのか、どこかの企業にOEMさせているのか分かりませんが、日本のややこしい薬事法とかを考えると、一般に市販されている汎用の3Dプリンターとは、微妙な年数の差があったり、使われているソフトにも制約があったりしますね。
加藤さんの表部屋にも3Dプリンターの記事がありますからご一読下さい。
さらに、薬事法というか厚労省の許認可を得るために、とんでもなく高額になっている可能性もあります。
私のような廃業寸前の個人ラボでも、夢の3Dプリンターが買えるのかなとググって見たら、安いものでは6万円台からあるんですねえ。
歯科用は100万円台を下らないだろうから、正直やってられないだろうな。
でもさ、これが売る側の立場でビジネスとしてみたら、内容としては6万円台のものが、薬事法やら厚労省のお墨付きを貰った途端、100万円で売れちゃうとかなったら、こんな美味しいことはないよなあ。
だって、いくらメーカーのノウハウが詰まっているからといって、見た目数千円の基板が、7万円とかに化けちゃうのが医科や歯科の特殊性。
参入障壁は高いが、一度クリアすれば美味しいのかもしれないね。
この安価に購入できる3Dプリンターで、購入者は何を作っているのかな。
私だったら趣味と実益を兼ねて、この3Dプリンターでプラモデルの改造パーツや、フィギャアのパーツ、指輪やアクセサリーのパーツを作るのですが、まさかまさかと思っていましたが、あちらで話題になった拳銃を実際に作ってしまう人が現れたんですね。
NHKのニュースです。
このニュース自体はTVでは見ていないのですが、昔見た暗殺物の映画でも、金属探知機を避けるためにプラスチック製の拳銃を使う暗殺者が出てきたりしていましたから、それが日常的に誰にでも作れるようになってしまうとは、怖い世の中になりました。
さすがに銃弾までは作れないとは思いますが、抜け道は案外身近なところにあるのかもしれませんよ。
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