日技会員数もモヤモヤぎこ~~ず。
組織というものを維持していく上で、一番大切なことは何なのだろうか?
福岡伸一先生の「生物と無生物のあいだ」を読んでいると、命とはどういうことなのかについて深く考えるようになる。
「生命とは動的平衡によって保たれた流れである。」
私達が食べ物として取り入れたものは、体内では瞬間的に分子レベルにまで分解され、再構成され、必要とされる所まで運ばれ、既にあるモノと入れ替わり、それほどの時をおかずに後からくるものと交代して、分解され廃棄されていく。
この一連の平衡が壊れた時、命はエントロピー最大という死の状態を迎える。
日技のような組織を、ヒトに例えたら一個人の会員とはどんな構成体なのだろうか?
日技にはそれぞれ一個人の扱いなのであろうが、資格者会員と開設者会員とがある。
一方は歯科技工士の有資格者個人としての会員でしょう。
もう一つの開設者会員と言うのは、実は詳しくは知らないのだが、歯科技工所の開設者会員ということなのであれば、一人ラボ、一人親方のラボもそちらに分類されていると言うことなのでしょうか。
であれば、一方はラボに勤務しているような歯科技工士であり、もう一方は自営というか、大小ひっくるめてラボ経営者の会員なのだろうかと。
どうもそれは私の解釈間違いなんでしょうね。
開設者会員と言うのは、多分、法人会員なのだろうと思います。
100人とか200人の歯科技工士が雇用された大型ラボなどが、一開設者会員としてカウントされているのだろうと。
そんな二種類の会員を、日技というヒトはどう取り込んでどう消化し、最終的に動的平衡を保っているのだろうか。
それが私の疑問である。
資格者会員を分子レベルに分解するわけにも行かないので、重要なタンパク質であるとか、身体を構成する細胞の一つとしてみましょう。
開設者会員は言ってみれば臓器みたいなものでしょうかね。
分子や原子レベルまで分解しようと思えば分解できるけど、そうではなく、もっと大きな存在感として、生体移植されてきた臓器のようなものと。
日技は、会員という栄養素、食べ物を取り込めなくなって結構な年月がたちます。
会員という食べ物の流入が止まり、内部から細胞がボロボロこぼれ落ちているというのが、今の日技でしょう。
エントロピーが最大になって死を迎えるのではなく、自家消費や自己消化が進んでいって、組織が縮小消滅して行くのではないでしょうか。
手元に、受け取ったばかりの最新会員数状況表がありますが、それによれば平成26年2月と3月との間で、資格者会員は167名のマイナス、開設者会員も55名のマイナスとなっています。
他の月は分かりませんが、似たようなものであるとすれば、年間の減少数は700人どころか、2000人近い数字になってしまうかもしれません。
致命的だなと思うのは、資料の3月における入会者がある都道府県はわずか6都道府県でしかなく、残りはすべてゼロとなっていることです。
生き物は、毎日というか、それこそ四六時中食べ物を取り入れていなければ、命という動的平衡を維持できません。
会員という栄養や食べ物を取り込めていない日技は、その面で言えば、動的平衡自体が破綻していることになります。
私は数字に弱いので、日技のような組織が単純に会員からの会費で運営できる損益分岐点が、何名の会員数までなのかよく分かりません。
ですが、これまでは会費無料だった終身会員からの会費収入を足したとしても、その終身会員達は高齢でしょうから、こそ先は加速度的に廃業からくる退会も増えるのであろうし、そのような制度変更も延命の効果には繋がらないものと思いますね。
日技の意思決定や、行動に大きな影響を与えたのは、栄養となっている資格者会員の存在なのではなかったのでしょう。
資格者会員の立場で、考えることも動くことも出来なかった日技は、ある特定の種類の会員たちのアンダー・コントロールによって自ら崩壊していくわけです。
国や厚労省は業界をコントロールする機関としての組織を残そうとするのかもしれませんが、歯科技工士の有資格者の集合である日技という組織の終焉は、そんなに先の話ではないものと思われますね。
お詫びと訂正
資料写真がサムネイル用になっていました。自分でも読めませんでした。申し訳ありません。 取り急ぎ、差し替えましたので御覧ください。
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