CAM/CAM冠は高く付くぞ。歯科医療の基盤は只では出来ないよ。
さてと本題に入りましょう。
今日届いたDMのチラシを見て思ったんですよ、色々とね。
チラシの主はケイテックスさんなんですが、どうやら早稲田トレーニングセンターの技工所部門みたいですね。
どちらが親会社なのか知りませんが、経営者は同じ方でしょう。
なんて言うか、歯科技工士の学生も集まらなくなってきているのでしょうね。
その分、CAD/CAM冠などの受注を全国からかき集めないと経営が厳しいのかもしれないなあと。
共催というか協力企業は業界でも名だたる所が集まっていますね。
立派だなとか言ったらなんですが、私からしたらそこまでやらないと、受注も集まらないのかなって穿った見方をしてしまいますよ。
考えてみてください。
CAD/CAM冠が保険収載されたと言っても、出来るのは小臼歯の単冠だけ。
保険点数と言っても2000点程度らしい。実際は何点なんだか教えて下さい。
メーカーとしては、CAD/CAM冠が保険収載されても、ラボから需要を吸い上げさせなければお金にならないのですね。
シンポジウムの参加者は、川崎さん、川島さん、伊集院さんと、私の知らない斉藤芳文さんです。デジャブを見ている気分。技工未来の草案フォーラムと重なるフクザツな気分。
厚労省の通達も虚しく、メーカーや大手ラボにCAD/CAM冠の需要というか、お金が吸い上げられるのですね。
馬鹿な歯科技工士達。利用され踊らされてるているだけだよ。
川崎さんらのセミナーは中国編ですが、中国人の候 なんとかと言う女性技工士も講演するようですが、この方がご隠居の奥さんなんですかねえ?
こうやってみると、川崎さんとか早稲田の榎本氏、シケンの島氏とか、メーカーと一体になっているわけですね。カリスマ技工士と言っても、実態はメーカーのPRですね。
問題は、日本の場合の皆保険制度での歯科技工や歯科補綴をどうして行くのかって言うことなのに、如何にも海外、中国や欧米と一緒のイノベーションを日本が迎えているように誤解させている。
そういう時に、川崎さんであるとか伊集院さん、大畠さんらの名前が必要なんでしょう。
皆保険制度や厚労省の縛りがある日本は、どう考えても海外とおんなじ基盤で歯科医療をやっているとは思えないんですよ。
欧米と中国とだってエライ違いがあるはずです。
保険制度もない欧米や中国では、講演者らがグローバルスタンダードだとか言う歯科医療や補綴の治療を受けられるのは、それこそ人口の数%でしょうよ。
日本だって、今でも自費治療の割合は数%でしか無いはずです。
それなのに、保険収載されたCAD/CAM冠を如何にも欧米や中国の状況と同じグローバルスタンダードで最先端の歯科医療だとか思わせるなんて、そして、そのお先棒を担ぐなんて、結局、あの人達はあっちの世界の人なんだなあと。
ところで、いつ、日本の財政が破綻してもおかしくないと思うんですが、
当面、皆保険は維持できるんでしょうか?
年金同様に、辻褄合わせを続けるんだろうか。
歯科の場合、一番の財政負担になっているのは、金パラとかの材料費だと思うのだけど、じゃ、CAD/CAM冠の適応範囲を、大臼歯や前歯にも広げるのかなと。
ただ、どう見てもそれを技工サイドが受け入れる準備はできていないし、それは例えば和田精密が補助金貰って福島でやるといった大型ラボにしても、実際には機械が1台置いてあるだけだとか言うし。
欧米や中国の歯科補綴が、CADや3Dプリンターでの作成が当たり前になっているのだとしても、そもそも、その対象は人口の数%を占めるだけの富裕層でしょ?
千人規模の大型ラボが中国にはあると言ったって、16億人の中国人が対象じゃないよね。
端境期にあるのだとしても、日本が皆保険を維持したまま、いきなり歯科の治療がCAD冠に変わってしまえるとは思えないんだよ。
川崎さんて、中国だ欧米だだの歯科医療が如何に進んでいるか、先端技術を取り入れているかを話すんだろうけど、
保険制度もない海外の事情と、規制や制度を厚労省が手放すとも思えない日本の状況とを、同じベースで考えろと言うのは無理があると思うんです。
繰り返しますが海外でも、実際にこんな先進歯科医療を受けられるのは、人口の数%程度。
そして、日本でも歯科の自費率なんて数%程度と似たようなもの。
それが、保険でも欧米や中国の富裕層のように先端の歯科医療が受けられるかのように誘導しようとしている。
そんなにうまくいくとは思えないんだけどねえ。
とにかくさ、欧米や中国でさえも治療費が何十万何百万するであろう先進歯科医療をさ、材質をレジンに変えたからといって、使う機材は欧米や中国の大型ラボと変わらない環境で、或いはそう言う環境を作れと言ってCAD冠を普及させようと言ったって、じゃ、その資金の手当は誰がして誰が負担するっていうんだろう。
何よりも、それを頑張って負担したとして、リターンがどれだけあるというのだろう?
これまでも色んなモノがメーカーや厚労省から出ては消え出ては消えて、導入したそばから赤字に転落していったんじゃなかったか?
スルフォンなんかその典型。
絵を描いているのが誰であるにしろ、国や企業が社会的な負担として負うなんてこれっぽっちも思っていないはずだ。
患者に負担させるにしても、自費ではない以上、患者に全額を押し付けるわけにも行かない。
結局、歯科技工士や歯科技工業界に夢を見させて勘違いさせ、負担を押し付けて終わりなんじゃないかなあ。
それにしても、歯科医院なら機材一式を導入できるのかなあ。
ある先生に聞いてみたら、「そもそもTPPやったら皆保険なんて崩壊確実。
歯科医院の6割はレセコンすら買えない」
なんとねえ。歯医者も金がないんじゃないのよ。
肩書や見かけだけで金を持っていると勝手に決めつけちゃダメよね。
DMにつられて、飛びついたらえらい目に合いそうだね。
そうそう、ご隠居が中国でもう4箇所技工所を指導して回ったと言っていますが、何かのドキュメンタリーで見たけど、中国企業は東芝とかサンヨーとかのエンジニアを雇って、頭の中身だけを取るだけ取ったら、2年で首だって。
多分、労働ピザの関係で、日本人は2年間しか同一の事業所に居られないだけなんじゃないのかねえ。
文句行っても相手は中国共産党だからね。
ヘタしたら消されるよ。
中国のラボで蚕棚暮らし。逃げられなくSOSって以前あったしね。
海外ぐらしもやっぱり楽ではないと思うよ。
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Comments
その若い女性は奥さんではなくて弟子です。 かわいそうに完全に洗脳されてるみたいでずっと付いて回ってます。 ご隠居?は結婚ビザだから次々会社を渡り歩けるけど、普通の日本人が中国ラボで働こうにも就労ビザ取得が難しいですよ。仮に取得できても翌年はどうなるかわかりません。日本に受け皿がなければ行くもんじゃありません。待遇も良くないです。
前にいた湖南省のラボもまだ全く軌道に乗ってないようです。その前の某巨大ラボも会社の方針を無視して、自分のやりたい事が出来ないからってすぐやめちゃいました。 70超えて破格の条件だったのに。 言ってることの割には金には結構うるさいらしいです。 たぶん自分ではCADは触れないはずです。
Posted by: 中国にいる日本人技工士 | June 28, 2014 04:00 PM
発起人?某公益法人の理事さんがおりますね。面白いですね。
Posted by: 墓場の乞食 | June 30, 2014 07:07 PM
中国にいる日本人技工士になりすまして人を中傷するなど、みっともないですね。
Posted by: 名古屋の歯科医師 | July 01, 2014 10:42 AM