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June 2020に作成された記事

June 18, 2020

持続化助成金

商工会などでの持続化助成金と言うのもあるんですね。

ネットでチラシを見ましたが、飲食店などがデリバリーを始めるにあたって、広告したり注文を受ける為のホームページを立ち上げたりする事を、助成するんだそうです。

例えば私の様な零細の個人ラボが、三十年以上前から変わらないアナログな入れ歯や被せ物を作っているとして、厚労省などが推す、CAD/CAM冠やチタンクラウンを作る為に、歯科用CAD/CAM装置やパソコン、機材一式を導入しようとしても、助成を受ける事が出来るのか、心細い限りです。

歯科用CAD/CAMなど500万位掛かるのもありますから、仮に上限まで助成があっても、おいそれと手が出せません。

なによりも申請書類や条件が、ものすごくハードル高いです。

しかし、今の状況でしか技工を事業として続ける意思があるなら、検討する価値はあると思います。

 

 

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コロナの時代に

フェイスブックの広告に出てくる、補助金受け取り説明会とか。

信用出来るものなんだろうか?
これまでにも見てきた様な、情報商材売り込みの広告とそっくりなんだが?

受注が激減しており、貯金を切り崩して生活をしている立場としては、これまでにも政府系や公庫、銀行等の融資を受けるか考えない訳ではなかった。

こんな状況は、私だけなのかと孤立感を深めていたのですが、お世話になっている先輩や、ツイッターで交流して居る自分より少し若い世代の歯科技工士達に聞くと、どうも皆、同じ状況らしいのです。

コロナがあってもなくても、歯科業界と零細の歯科技工所は転換期にあると思います。

IT化やデジタル化は、時代の流れですが歯科技工士の問題は、歯科技工士其のものがスムーズな世代交代や事業の継続とは無縁の問題だと、技工士本人からも諦めの目で傍観して来たからでもあります。

これまでの所、入れ歯や被せ物、白い歯などが患者さんや歯科医療の現場に、供給されなくなったと言う話は目にしていません。

デジタルでの作製やCAD/CAM冠などは、始まったと言う所でしょう。
始まった理由を、単純にITの時代だから世の流れだからと見てしまうと、これまでの担い手である歯科技工士は浮かばれません。

歯科技工と言う業務の継承、継続ではなく、一気に変えざるを得なくなるのでは無いでしょうか?

高齢化した私世代の技工士に、高額な融資を受けたり投資をしてまで歯科技工を継続するべきなのか、そちらの方が零細ラボの仲間達と考えなきゃいけない事なんだと思います。

で、甘い言葉で返済の必要が無い国の補助金や給付金が受け取れますよと言う広告。

本気で事業継続を考えているなら、こんな広告にすがるより、普通に商工会や公庫、銀行の窓口に相談に行けば良いのじゃないのかと?
敷居が高いのは確かですが、広告の先にある内容から、ネギを背負った鴨の自分が見えて来ます。

そうそう、一気に変えざるを得なくなる理由とは、単純に歯科技工士其のものが居なくなると思うからです。
技工士が作る物の需要が減っているだけなら構いませんが、それ以上に技工士が減っているはずです。
過剰だと言われていたのは私世代まで。

現在は業界に入ってくる技工士も、定着して行く技工士も数えるほどでしょう。

今、供給が維持されているのは、高齢化した技工士が、高齢化した技工所に集約されて行くから。
それもいつまでも続くわけでは無いだろうと思うからです

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