May 16, 2011

打つ手がないのなら・・・・・

全長50mとか60mのコンクリート圧送ポンプ車は、今でも燃料プールへの注水を続けているのでしょうか。

これは、燃料プールへですよね。

蒸発分を補填するだけなのであれば、汚染水が増える事も無いのだろうけど、放射性物質が大気中に放出されるのを防ぐすべは無い。


格納容器の蓋が外されていた4号機ならば、炉内にも注水出来るのだろうけど、他はどうなのか。
メルトダウンを認め、格納容器や圧力容器の破損や穴あきを認めた今も、注入された冷却水の漏出については、はっきりした説明をしていないのが、東電や空き缶政府。

実際には、外洋にダダ漏れ垂れ流しなのだと思う。

ホウ酸注入を始めたとか言うが、これ、最初からやっておくべきだったのではないのかな。

原発事故が発生した直後から、韓国政府からホウ酸を提供する用意があると言うようなネット記事を見た記憶がある。

今となっては、廃炉しか選択肢は無いはずなのだが、東電は今日の中小企業との補償交渉でも、廃炉については返答しなかった。
この期に及んでも、まだ、再稼働が出来るとお考えなのか??

メルトダウンした燃料を撤去するともなれば、容器全体を破壊するか解体するしかないだろう。
再稼働など夢のまた夢だとしか思えないのだが。

そもそも初期の段階でメルトダウンが分かっていたはずなのに、ホウ酸注入をためらったのは、メルトダウンを認めたくない、燃料棒の被覆が多少損壊しても、圧力容器や格納容器全体は、まだ再利用が出来るだろうと言う、原子力亡者達の身勝手な願いからだったのではないのか。

それとも、水を入れたのと同様に、ホウ酸を入れてもどうせダダ漏れするだけで、メルトダウンした燃料を確実に包み込めるか分からないからとか言うのかもしれない。

現状では、格納容器や圧力容器の蓋をあける事が出来ないのだろうけど、それだと何時まで経っても対策の手が燃料に直接到達できず、工程表も机上の空論に終わってしまうのではないだろうか。

この原発事故によって、只でさえ酷くなっていた身近な生活経済とでも言えばいいのか、中小企業、地場産業、商工業に深刻な影響が出ているのだと思う。

とにかく、日曜日だと言うのに、商店街に人が居ない。
どこの売り場も、レストランや食堂も閑古鳥が鳴いている。
大手チェーンも客が入らない。
山田うどんの値下げののぼりを見たと思ったら、牛丼がまたまた値下げ競争になってる。

大手の資本でもこの通り、日銭で食ってる客商売の店なんて、後どれだけ続く事やら。

元々患者さんが減り、歯科ホテツの需要も減って居たところにこの原発事故だ。
仲間の技工士の皆さんも、軒並み赤字転落しているのではないのか。

しかし、この業界からは、辛いとか何とかの言葉は出てこない。 やせ我慢なのか、諦めなのか。

それとも、儲かってウハウハなのか。

夕方、金属屋さんが来られた。 もっぱらスクラップの回収をお願いしてる企業。
最近は研磨くずも出ないし、昔は二年もあればそれなりに回収に回せるスクラップがたまったんだけどねえ。

ただ、歯科以外の金属スクラップはそれなりに出ているのじゃないかな。

実は、以前からあそこヤバク無い??って言っていたインプラント一本いくらってデカイ広告を出している○○歯科。

それについて、私なりの疑問や危惧を伝えてあったんだけど、その後、それなりの情報を貰ったんだろうか、やっぱりヤバイようですよと。

今では、そこの最低料金ですら、「高い」って言う位、低料金を謳う歯医者が増えているのだけど、一体その値下げの原資というか、バックボーンはどこに在るのだろうか。

歯医者さんが自分の手取りを減らしていると言うのも、そりゃ確かに在るのだろうが、それでもあれだけのリスクと衛生的でコストのかかる設備が要求される、観血的処置を行っていて、一本当たり5万円とか6万円とかで、提供できると言うのには、素直に納得できないものがある。
誰かが泣いているのだろう。

歯科の場合、大抵は委託技工になる歯科技工所や歯科技工士が泣いてきたし、材料屋さんも無理な要求に泣いてきた。
本音が出る所で、歯医者さんを信頼していると言う業者や営業マン、歯科技工士にあった事は無いよ。
それは、歯科のジャーナリストって言われる人たちも同じ。

インプラントバブルについても、或いは、これまでの歯科の自費や保険の治療実態についても、実はヤバイって言う事をみんな知っているはずだ。

ただ、それを言うのも認めるのも、自分の収入や生活が断たれるから言わないだけである。

業界人が言わなくても、さすがにこのままで歯科業界が存えるとは思えない。
今は言わないでいる人達も、一度この業界が終焉を迎えるとなったら、重い口を開くようになるのだろうか。
不思議なのは、自費が少なくても、患者さんがものすごく減っても、なんだかんだで歯科医院は存えていることである。

やはり、点数が低い低いと言っても、実際には値下げやダンピングを要求する事は無い国の制度なのであれば、地雷を踏まないようにしさえすれば、月に何10万点かは確保出来るって言う事かな。
レセオンが先延ばしになって、延命できたって言うのも在りかな。
しかし、その効果も原発クライシスで吹っ飛ぶかもなあ。

こんな記事を書いていたら、きっこさんのツイッターで

「東京都八王子のゴミ処理施設で12万ベクレルの放射能を検出」って、東京も逃げる場所がなくなってきたな。」

隣じゃん。てか、生活圏じゃん。
まあ、足柄茶もバッテンが出てるし、じきに関東東北中越全体が、放射能汚染地帯に認定され世界遺産入りだね。
放射能汚染を黙って受け入れた文化圏と言う事で。

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September 27, 2010

DICO社などの許認可されたシステムについて

頭の中で複数のキーワードがごっちゃになっている状態です。

例えば先日お伝えした日技の代議員会と記念式典。
予算が無い事を理由にして、関係者だけでやったようなんですが。

某県技会長がツイッターで教えてくれましたが、来賓は厚労省の局長おひとりだったようで。
ピアノ演奏などもあったようですが、実質は日技執行部と全国の代議員と、表彰されたため本音では何なんだよって言う思いで行った方たちと、無条件で表彰うれしいなって行った方たちと。

とりあえず、盛り上がったんでしょうかね。 内輪で。

日歯関係者も、国会議員や地方議員さんの御祝儀や出席も無く、かたい絆で結ばれているのは厚労省だけ・・・・


みな歯科さんが連載的に続けてこられた、「歯科技工士問題の改善を目指して」の9章が公開されました。
一応、みな歯科さんの結論が出たと言う事なのでしょう。

ずいぶん引っ張ってこられましたから、何かしら劇的な内容が出るのかと期待されてきた向きも多いとは思いますが、私としては読み終わってみてずいぶん拍子抜けしております。


歯科技工士問題に関する限り、前線の歯科医師の目からは全ては歯科技工士達の自爆行為と言う事で落ち着くのかなと思います。

そして、ホテツ需要や疾病動向、社会構造の変化を理解もしないままに、安易な結論から歯科技工士になった人達に、歯科技工崩壊の責任があるとなってしまうのでしょう。

改善を目指してと言う表題通り、最終的には過剰な歯科技工士の淘汰と言いますか、大幅な人減らしを結論とされたように読めます。
現に働いたり開業なさっている仲間の皆さんに対しては、無駄に業務を続けるより、さっさと廃業した方がいいよと決心させてもらうようにも取れますし、歯科技工士教育や養成に関わっている皆さんにも、これ以上悪あがきをするなと言う事でもあります。


一方で、養成制度を4年制の大学化をとも提言しています。
学生志望者も激減している今、歯科技工士の養成はすでに4年制の大学になった所だけ残して、2年制の専門学校は全て廃止するしかないのでしょう。

そして、既に開業したりしている有資格者は、有名無実化した資格と共に終焉を迎えるのでしょうか。

歯科ホテツの大半が、人の手によるビルドアップ的な手法に頼っている訳ですが、その部分にもコンピューター化の波は押し寄せてきている訳で、ここ数年、CAD/CAMによる削り出しと言う手法から、3Dプリンターを応用したパターンの造形までデジタル化され、保険の銀歯も作製可能と言うところまで来たようです。

こういう、技術的な進捗があるからこそ、実は、歯科技工士の実数や養成数が減っても、それに替わり得るものは用意されているのだと言う事なのかもしれません。


なにやら素晴らしい事のような気がしますが、しかしなんかなあ、ひっかかるなあと。


先日DICO社から届いたDMハガキに、3Dプリンターなどを入れた デンタル ラボ システムが案内されてきました。
厚労省の許可も取ってあるようです。
最新の発展的で色々に使えるシステムなのかなと思った訳ですが。

篠田先生が本部ブログに書き込んでくれた説明によれば、最新でも何でも無く、さらに、システムの構築はオープンでも何でもないから、使い勝手はすごく悪そうです。

オープンで無いと言う事が、どう言う意味かと言えば、要するに導入するにはその関連システム全部を導入しなければだめだと言う事になるのでしょうか。

情報を守るためと言うような理由も挙げられるのでしょうが、しかし、数年前の機材でありながら下手すれば2200万円の投資と年間200万円の保守料金が必要とか。


とてもじゃないが細分化された歯科技工所や歯科技工士にはおいそれと手が出せるものではありません。


多分、これを導入できるのは中堅以上のラボでしょう。
歯科技工士を募集しても応募が無いと言うようなラボにとっては、有資格者の代わりになるかもしれません。

ホテツ物を買う側の歯科医院や歯科医師からすれば、モノが安くて精度の高いものであれば、そして、安定して供給されるものであれば、良いのかなと思います。

そう、モノさえ供給されれば。


DICO社などのシステムが厚労省、薬事法などの認可を取るのにどれだけの年月と、場合によっては賄賂すれすれのお金や利益の提供や働きかけがなされたか、想像するだけですが、コンタクトレンズに関わる厚労省職員の収賄による逮捕を見るまでも無く、歯科行政も立派な利権構造の範疇であると考えれば、真に国民歯科医療や歯科医療者により良いシステム機材よりも、利権を守りやすいシステム機材を認可導入しようと言う事になるはず。

国内技工を守ると言う見地からと言うよりも、利権を守り回しやすい者たちで、歯科業界の構造を支配して居やしないか。

そう考えると、冒頭で書いた代議員会と式典への来賓の出席が、厚労省の局長お一人と言うの、妙に意味深んに見えてくるから不思議だ。

歯科医師会もこれまでは、ホテツ物を作製する歯科技工士と言う人間に対して、その生み出すモノの価値の対価を、上手く吸い上げてきたのだろうとは思う。

みな歯科さんの連載からすれば、歯科技工士も過剰供給状態にして、市場機能を当てはめれば、安く人もモノも得られる構造に出来た訳だろう。

そして、患者さんの口腔内の状況については、患者さんの無知をいいことに、歯科医療の施術で、結果を重視しない、責任を持たない、前医の批難や瑕疵の指摘はしないと言うのが、暗黙の了解であったと思います。 

それは今も指摘されないまま、歯科医療の内実はブラックボックス化しています。 歯科技工士もその中で甘い夢を見ていたと言われても、反論できないでしょう。

日歯という歯科医師会の存在があっても、厚労省は歯科医師は過剰であり、また、結果責任を果たそうとしない歯科医療者に不信感を抱いていると思います。

歯科医師の淘汰に舵を切ったのは確かな所だと思います。

そして、日歯にとっては下僕であるべき存在である歯科技工士とホテツ物とを、巧妙に離反させようと言う事なのかもしれません。


日技や大手ラボ、機材メーカーからすれば、日歯や歯科医師から良いようにされてきた事がらに対し、意趣返しが出来ると言うところでしょうか。

設備構造基準やトレーサビリティーと、一見患者さんの安心安全を担保出来るかのように思えるが、実は、大きく変わるのは細分化した歯科技工業界の干し上げと、歯科保険制度の構造変換、利権の再構築、集約こそが一連の動きの背景に在るものと思うのだが。

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May 23, 2010

落ちたのは必ずしも愚像と言う訳ではない。

歯科技工士改革委員会と言うブログから、ある有名歯科技工士さんに対する、相反する意見や見方が出てきています。

しかしこれは、何もたった一人の有名歯科技工士さんにだけの疑問であるとは思っていません。

偶々に、この有名歯科技工士さんがクローズアップされてしまったのですが、問題の本質はやはり歯科医療と歯科技工との特殊性、業界内部の視野の狭さとに矮小さにあるのだと思っています。


学術的、医学的、理工学的とも生物学でも何でもいいのですが、要は、歯科医療とそれを支える歯科技工の学問や技術探求の研鑽とは別に、歯科にはそれを現に行う専門職の待遇や生活の問題、就労問題、そしてお金の問題に対して、正面から向き合うと言う事を為してきませんでした。

それには様々な理由もあるのでしょうが、それを大事な問題だとして向き合ってこなかった事のアウトプットが、猫も杓子もインプラントに狂騒する歯科医師たちの姿であり、一方で20代の歯科技工士が消滅すると言う歯科技工士の歪な年代構成に表れているのだろうと思います。

有名歯科技工士で問題になっているのは、それだけの経歴や実績の持ち主なのであれば、技術や学問とは別に、歯科技工士達の就労問題や悪裂な労働環境、待遇や収入に対しても、技術や学問での成果や実績と同様に何らかの成果をこの業界に残してもいいのではないか、影響力を行使していてもいいのではないかと言う、同義的なものなのですが、この業界で有名な分、件の有名歯科技工士に限らず、多くの有名と言われる歯科技工士達も、有名に或いは、学術や業界での指導的立場になったが故に、その言動には注目も集まり、当然ではありますが個人の立場以上に学術や技術の成果以外にも、業界全体の底上げや歯科技工士の就労環境改善、待遇改善への成果や波及効果を期待されている訳です。


歯科医も歯科技工士も、人間、生活もあれば家族や趣味もあります。
歯科の仕事を行う為にも、収入が無ければやっていけません。

少しでも価値のあるもの、少しでも高く売れるものをと考えるのは、人としては当然のことであります。

そしてその当然の事が、何一つ対策も改善もされてこなかったのが、歯科医療であり皆保険であります。

国民の健康と安心の為に、日本の歯科医療はどうあるべきか、それを支える具現化する歯科医や歯科衛生士、歯科技工士の生活や就労環境はどう在るべきか。
それらを歯科業界として一体となって考える事も、お互いを生かし合う事もしてこなかった事こそに、歯科業界の崩壊、ひいては歯科医療の崩壊が表れているのだろうと思います。


さて、ちょっと考えが飛躍します。

先日、井戸端をお騒がせした「歯科の棘を抜く」スレと、歯科技工士改革委員会ブログでの話題ともシンクロしますが、
今年一月に札幌で行われた第128回北海道歯科技工学術大会での近口研飯塚哲夫先生の講演の聴講記を、拝読し、歯科医は医者じゃ無いという近口研飯塚先生の読み解きはその通りだと思います。

歯科技工士改革委員会での、歯科技工士どうしの一流二流三流さらには四流争いにも繋がる話しだなあと。

そこに、歯科技工士ではない、歯医者だと必死の歯医者という歯科技工士も加わって、傍観者を決め込んでいるが、実は実質身内のあらそい。

ならば堂々と、歯科医ではない歯科技工士の道を進めればよいのでしょう。

案外、これが、日技が目指している事なのかもしれません。
日技の動向をウオッチしたいのですが、日技広報ブログを見てもノー天気な記事ばかりだし、HPに至っては知りたい事など何も無し。

制度的、資格的にどうなるのかは、読めませんが、日技執行部や中西会長の動向を側聞するに、大久保日歯会長との一時的な会談などは表面的な事、日技執行部の目的は、自分たちの歯科技工所を外郭医療機関として位置づけさせる事なのではないでしょうか。
基準満たしたら、医療機関と言う事になるようにして。
日技は歯科医に対して、俺らも医療やってんだよと言える立場が欲しい、勿論、許認可でのもろもろの甘い汁も。

考えてみれば、セミナーだ講習だと有名なお方たちは名前や肩書きで同業者相手にマインドコントロールも同然に金を稼いでいます。
高い上に、飯塚先生がやってるような歯科医を相手にするのでない限り、また、そのような歯科医を相手の技工を行えるのでない限り、なんの価値もない、自己満足かもしれないセミナーにです。

日歯と同様かそれ以上にどうでもいいような、日技生涯研修じゃさしたる旨味はないですが、許認可権が絡めは、日技はその存在意義を復活させられ、実利も得られ、歯科技工士に対する権力も手に入れられると考えてるのではないかと思われます。

有名なお方も日技も、建て前は置いといても、本音は歯科技工で食うより、馬鹿な歯科技工士から金を頂いた方が楽に金儲けができると言う事を、本能的に理解しているのだと思いますよ。

実質的な歯科医療や歯科ホテツで利益が出なくなれば、確実に吸い上げられる所に市場を見出すのでしょうか。 
厚労省も許認可権や天下り利権、そして国民世論に対しては何かをやったと言う建前を出せる。 
どこにも、歯科医療を受診する側、提供する側の事など眼中にないのですね。

有名歯科技工士さんの話題が、とんでもないところに飛んでしまいましたが、要は、歯科医療として歯科医療者の確かな生活の基盤の上に、国民の口腔や歯の安心や安全が担保されるのだと言う事を、日本の歯科医療の指導者たちも、一人ひとりの専門職、歯科医療者もはき違えてしまったのだと思っています。

技術や学問を究めれば、評価は後から付いてくると考えてきたのですが、実はそうでもなかったという事が、有名歯科技工士さんの話題に集約されているようなものです。

今年の10月にも、クインテッセンス社主催の国際歯科大会が行われます。
演者にはこの業界のそうそうたる面子、カリスマ的な有名人がずらっと並んでいますが、このような大会を見る限り、歯科が崩壊しているとか危機的状況なんだと受け止める国民は、一人も居やしないでしょう。

そして、そこで話され発表される事が、大半の国民には縁の無い話なのだとはなかなか理解されないでしょう。

大方の演者は、その立場上、歯科医療への貢献、業界への貢献を誇るのでしょうが、それがなんだと言うのでしょうか。
国民の願う、歯科医療への貢献などそっちのけで、同業者間で盛り上がっているとしか思えません。

国民に伝えるべき事、そして本当の意味での国民や業界への貢献を、この業界の指導者の方々、有名な方々に今一度お考えいただきたいなと思います。

それと、仏陀の塔、加藤さんがブログを閉鎖します。
長い間、技術だけではこの業界に明日は無い事を、仏陀の教えと共に伝えてこられました。
閉鎖は残念ですが、「歯科は一科」を私たちが夢見る限り、体調を整えてまた戻ってきてくれるものと期待します。


また、私が昨年8月にHPに公開した一文が、最近二つのブログで紹介されています。
わざわざご覧いただきありがとうございます。

続文も考えていますが、案外、このブログ記事の数々が、それに当たるんじゃないかと思っております。


そうそう、タイトルの心をひも解けば、一人の有名歯科技工士のメッキがはがれたと言うのではなく、歯科医療業界のメッキが剥がれたと言う事なんです。


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April 15, 2010

某営業ラボ Nデンタルの話題

こんな記事を紹介された。

成田デンタル(大手歯科技工専門営業会社)の不正疑惑

成田デンタル(大手歯科技工専門営業会社)の不正疑惑の続きである。

常々、営業ラボには疑問を持っているのだが、このNデンタルには怒りすら覚える。
技工も業として成り立たせるためには、一つでも多く受注を図らねばならないのは当然であるが、ただでさえ国から統制されていながら、歯科技工所へ委託される段階からは自由経済だと言う制約の中で、安く買いたたかれるのが宿命のような歯科技工の委託関係の中に、営業を口実に中間搾取を、さもよさそうな歯科医院向けのサービスであると謳ってきたのが某デンタルなのである。

その内実が、上記の記事のままであるなら、やはり、想像していた通りなんだなと言う事になる。

友人がその成田にある本社のラボに勤めていたんだが、日に700個くらいの模型調整を連日こなしていたと言うのは、別の記事でも書いた。
協力会社が、つまり、下請けの委託先が140社くらいあると記事やHPでも紹介されているが、委託先でばらばらな模型調整にならぬよう、それぞれが統一した仕様の模型になるように、模型調整や最低限のラボワークの為に本社内にもラボを置いてあるのだろう。
20人くらい働いているとのことだった。

しかしね、保険技工なんて、歯科医師が患者さんの治療で、自分で義歯を印象する事から始めても、制作点数に材料点を足しても、モノによっては原価割れするような低点数が当たり前な状態で、委託技工料がとにかく安くを求められているのに、いくら営業力が大事だと言っても、吸い上げられるマージンなど最初から無いに等しいのだ。

それなのに、業務が成り立ち、Nデンタルなどが業界一位などを標榜できるからくりはどこにあるのだろう。
とにかく、この中間搾取というのは象徴的なもので、それこそが歯科医療業界の構造問題なんだけれど。

そんな無いも同然のマージン、つまりは技工業の利益を、営業という一言で吸いとってしまえば、実際に委託制作に当たっているNデンタルの協力企業、下請けラボだって経営が成り立たなくなるのは必定だと思う。
削れる経費は下請けラボの責任となり、そのラボの歯科技工士が自分の体で経費を負担するしかない。
数をこなす事、非人間的な長時間労働と拘束、中国より多少ましとしか言えない低収入。
現代社会に女工哀史が存在するのかと言えば、あると言うしかないようなね。

誰かがダンピングすれば、他も追随するしかないから、そして、セールスポイントがダンピングしかないから、安くなるばかりだしなればなったで、給料もなくなる。
しわ寄せは若い歯科技工士に転嫁されてゆき、そして今や、歯科技工士の離職は7割とも8割とも言われるようになった。

さすがにNデンタルの下請けも、人を補充できなくなっているだろうか。

この歯科医療業界の構造について、これまで、歯科技工のトレンドばかりを特集してきたQDTが4月号でめずらしくも正面から特集記事にした。
知人から見せていただいたが、歯科医院による委託先ラボへの下請けいじめの実態など、これまで歯科技工の専門誌ではまず、活字にされなかった事が載っている事に、複雑な思いもある。
元クイント編集長の秋元さんも、QDT元編集長の三瓶さんも、こんな実態を今頃聞いた訳じゃないでしょう。

それが、今は特集記事に出来る・・・

遅きに失したとしか思えないけれどね。

20年前に同じ事を言ったとしても、ただの愚痴にしかとってもらえなかった。 無視されたんだよな。
1988年の歯科技工未来の草案も、関わった人たちの努力は、何か大きな鵺のようなものに潰されてしまった訳だし。

今も実態は何も変わっていないし、Nデンタルのような中間搾取営業ラボをここまで肥大化させてきてしまったのも、業界が持つ、後ろめたさと見て見ぬふりにもある。
QDTのような専門誌もそこは同じだったしね。

さて、QDT4月号の特集Part3に、白鳳大学樋口教授がはっきり書いているんだよね、歯科技工士は「女工哀史」の世界です。 と・・・・・・・・。

この特集を読んで、どれだけの人達が次への一歩を踏み出してくれるのだろうか。

Nデンタルはと言えば、国内の委託先を食いつぶしている事を棚に上げて、企業存続に危機感でも感じたのだろうか?

海外委託問題、厚労省の「新たな通知」

この記事の加藤さんのコメント情報によれば、

さて中国の友人から、中国のラボに、成田デンタル社長が成田デンタルのパンフレットを持って参上し「中国で下請けラボを探している」と言って立ち寄ったとのこと。
さらに、北京のあるラボにも成田デンタルの下請けラボの福岡にある「花水」とか、「島」と言う人間が訪問したと報告もあった。

おいおいとしか言いようがない。

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October 16, 2009

これも詐欺?アメリカ合衆国歳入庁を名乗るFAX

娘のお迎えと外向にでようとしていると、何やら英文のFAXが入ってきた。

Img004

帰宅してよく見てみたが、当然、読めない。

 
こっちが本文らしい。 Internal Revenue Service IRS.govとヘッダーにある。


Img005



翻訳サイトでトップに書いてあるのを翻訳してみると、アメリカ合衆国歳入庁だって。
HPに行ってみると確かに本物。 財務省だと・・・
おれ、アメリカで脱税したっけ??

googleアフリやってるけど、一円もいやさ1セントも貰ってないのに・・・誰か儲けさせて下さい。
アフリの関係かな一瞬浮かんだわけだが、どう考えてもアメリカに税金払う義務はない。

そこで改めてググってみると、色々出てくる。
やがりフィッシング詐欺のようだ。

IRS.govを名乗ってFAXを送りつけてくるW-8BEN詐欺について

W-8BENでググると上のHPが見つかった。
送られてきたファックス用紙は、このHP記事が紹介しているのとまんま同じ。

大方の日本人はまず英語なんか読めないだろうから、いかにもな英文ファックスなどが届いたら、けっこうドキっとしちゃうのじゃないかな。

こういうの、受け取った一般的な日本人のほとんどが、本人が辞書を引いて翻訳するのか分からないが。
幸い、どこかの歯科大学の学生のように、じょうずにじしょが引けないわけじゃなく、単純に英語なんか読めないから何これ~~とPCで調べる気になったのだが。

引っかかるとしたらどんな人だろうな??


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