January 16, 2013

歯科医療とは何か

前記事では近代口腔科学研究会の雑誌に掲載されていた「歯科技工士の資格や業務範囲および歯科医師との関係について考える。」の読後感をアップさせていただいた。

感想文ということで、括ってみたのだが別人の文と誤解されたのなら申し訳ない。

近口研理事長の飯塚哲夫先生の事は、井戸端などでも目にしており、その考察の明瞭なこと、そして何よりも歯科医師や歯科医療が医療と呼ぶにはあまりにも虚像で有ることを知らしめてくれており、こんな歯医者さんも居るのだなあと何度も思って来ました。

さて、その飯塚哲夫先生の「歯科医療とは何か」の中で歯科技工士についての記述が売文家にありました。
友人からも知らせていただいたので、是非一読願いたい。

委託技工料問題は歯科技工士という免許の存立基盤に関わる問題

このような歯科医師にとって、都合の悪いことをズバリというような存在は、多分、迷惑というかおいおいなんだろうな。

歯科医師たちも、自分たちの行為が本質的に医療じゃない、医療だとしても口腔の粘膜までの事で、後は歯質や歯そのものを弄るか、抜いた歯のあった空間をバーチャルよろしく埋める位で、医療じゃなく、歯科医師がやるから補綴なんだ、内容的に同じ行為を手伝いにやらせれば補綴と呼ばせず、技工だと言いくるめているのだと理解しているのでしょう。

理解しているからこそ、自分たちは医師ではないのだという劣等感が生じるし、それを払拭する事は出来ないけど、手伝いの人たちには俺たちの行為は補綴であって技工じゃ無いよ、技工じゃ無いから上なんだよとばかりに、虚勢をはる事が出来るのでしょう。

そういってみると、歯医者さんらのいわれのない劣等感や優越感が理解出来ると思います。

近口研の飯塚先生、歯科医師会や多くの歯医者からは異端視され嫌われているようですが、なんのこたあない、歯医者の本質をズバリと言われちゃったら、自分たちの立場が無い、虚勢がバレてしまい都合が甚だ宜しく無いからでしょう。

虚勢でもなんでも、本質的な所には触れないでおこう、目をつぶって如何にもな権威を演じ続けようと言うのが、歯科医師会や歯科の学会、そして、体質だけは悲しく歯科医師会のコピーであるニチギなんでしょう。

 

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December 07, 2012

自分達の踊りに酔っているだけなのじゃないのか。


トラブル絶えない「歯科インプラント」 患者が減り、このままでは「日本から消える」?

J-CASTニュースの記事です。
既にあちこちの歯科関係のブログで紹介されているので、ご覧になった方も多いと思います。

インプラントをやっている友人も、受注がすごく減ったと言っていました。

これについて、歯科業界からの明確な反応の言葉を私は目にしていません。

NHKの報道内容が偏っているとか、一部の意見だけで、インプラント本来の良さを伝えていないとか、インプラントが悪いわけじゃない。インプラントを儲けの為に適当にやっている歯科医師が悪いのだ。

歯科業界からの意見はそんな感じでしょうか。

でもおかしいですよね。

そう言っているのが、同じ歯科医師や歯科技工士なのですから。

だから、自分は違うとか、自分は適当にやってはいないとか、まあ、そう言うしか無いわけなんですが。
では、違うといい正当だという歯医者さんたちや歯科技工士たちの何が正しいのでしょうか。

国民は一連のインプラント報道に過剰反応をしていると受け止め、インプラントの正当性や正しい処置を広めれば、患者さんや国民の信頼を取り戻せると、そう考えているのが歯科業界でしょうか。

事は、そんなに甘くはないと思うんですよ。

歯科業界を見る国民の目線は、確実に厳しくなっていると私は思います。

H24_visionp8

自分達がいくら良いものだ、良い治療法だとアピールして見ても、そう、旗を振って手を叩いて自前の舞台でどんなに踊ってみせても、

国民の目線は、その踊りの意味を見透かしているのじゃないでしょうか。

歯科医療技術革新推進協議会(以下協議会)が発表している、新歯科医療機器・歯科医療技術産業ビジョン

前記事で紹介しました。
内容の一部を紹介もしました。

あまりにも内容が白々しかったからです。

曰く、「誤使用」を防止し「使用時の安全性」を高めるを高めるには、製品開発の段階から人の行動特性や限界を考慮した設計の考え方の導入で云々であるとか。

多数報告されている、インプラント事故の問題は、「誤使用」や「使用時の安全性」そして歯医者さんの限界という言葉だけで説明できるとお考えなのでしょうか。

歯医者さんの行動特性が特別なんだと自ら認めているわけですよね。
限界と言う言葉も、つまりここの歯医者さんの能力の限界と言う意味なんでしょうね。

私が白々しく感じたのは、行動特性と書いておきながら、その行動特性とはどんなものなのかを、何一つ説明も例示もしていないからです。

H24_visionp9

国民の目線に見透かされているのは、その行動特性そのものなのだと、何故気が付かないのでしょうか。

それをきちんと説明しないと、このビジョン自体が自らの正当性を謳って踊る振付でしか無く、自らの踊りに酔っているとしか見えないわけですね。

閑話休題

秋田の広報ブログに、日技巻頭言の11月号が掲載されています。
金バッジが配られたと言う話を聞いていたので、興味深く読ませていただきました。

確か、昨年の代議員会と総会でNDC創設や会費についての改定があり、これまで無料であった終身会員と言えども会費を負担することになっていたと思います。

そのお詫びというわけでもないのでしょうが、1109名の終身会員に特製の金バッジが贈呈されたようです。

金バッジだなんてどこかの国会議員みたいですね。
贈呈された皆さん、さぞや誇らしいことでしょう。
中西さんの胸には無いけれど、俺達の胸には金バッジがあるぞって。

それにしても、70歳以上の終身会員が1109名とは大きいですよね。
直近の会員数が9897名だと別の資料で紹介しましたが、この金バッジを贈呈された10月8日の入れ歯の日の会員数も、それほど変化がないとして、9897名から1109名を引きますと8788名と、会費の改定が行われていなかったとしたら、実際の会費負担者は1万人台どころか、一気に8000人台に落ちていたことになります。

日本歯科医師会のH24年8月31日の時点での会員数が、一般会員52624人、全体で65000人、歯科衛生士会の会員数はぐぐっても正確な所が出て来ませんが、例えば新潟県で平成21年度で471名とあり、全国でも大きい方である神奈川県歯科技工士会の会員数を確実に超えていますから、全国で見れば多分歯科医師会並の会員数があるでしょうから、日本歯科技工士会の会員数は如何にも少ないと感じますね。

会費免除だった終身会員からも会費を徴収するという、下駄を履かせても9000人台の会員数だとしたら、単一の職能団体で全国組織を維持していくのは、大変厳しくなっていくのではないでしょうか。

どんなに会員数が減っていったとしても、厚労省は多分に日技という組織を存在させるのでしょうが、そうなると、もはや歯科技工士のための組織というより、古橋さんがメーカーの先棒を担いでいるように、ますます組織はメーカーや厚労省の為の存在になっていくのでしょうね。

ここでもまた、無理やり踊る、そんな組織の将来が見えるようです。

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November 08, 2012

恩恵をこうむる



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ちょっと気になる言い回し。


皆さん、普段からこう言う表現をされているのでしょうか??


私だったら「恩恵に浴する」と書く所ですが。

こうむるって漢字だと被るだし、なんか犯罪の被害を連想してしまいますね。


ところで、日本の仕組みっていうのは恩恵に浴するという形で成り立っているのが結構あります。


色々と恩着せがましく言われるようなこともあれば、棚からぼた餅で、あ、儲けちゃったというような事が。


歯科村で言えば、前者が歯科技工士の立場にそのまま当てはまっちゃうのでしょうね。

で、後者は例えば外した銀歯や金歯のリサイクル料金が、歯医者さんの懐に無税で収まるとか、技工士も研磨屑をせっせと貯めこんで回収業者に架空のなんたらでなんたらするとか・・・

危なくって言えんわ。

恩恵をこうむったと言う表現を、コメントに残して下さった方が、歯医者さんなのか歯科技工士の方なのか判断がつきかねていますが、どちらにしろ、歯科技工士の収入と言うものが、歯医者さんからのおこぼれに依存している、あずかっている程度のものなんだという認識については、異論を唱えるつもりはございません。

いや全くご説ご尤もと。


所で、福島原発事故後のあれやこれやの事象、東電など自己の責任にはホッカぶりしたまま、追加の支援に10兆円よこせだなんておっしゃっているわけですが。

それについて東京新聞などは「原発村」と言う表現でその業界上げての責任逃れ、税金のゆすり取りをつついているわけです。

その何々村という表現、もう一つ、村の存在がかいま見えるのが田中大臣が正論を吐いた新設大学の許認可の問題。

確かにやり方が乱暴ではありますが、これ以上、大学を新設して一体どうするんだよっていう疑問は至極当然。
学生が人質になっているようなところもあるにはありますが、似たような大学は既に全国各地に廃校になるくらいに存在するわけで、先を見たら学生など集まらなくなって廃校になるのが目に見えてる大学を新設する意義は見当たらない。

やっぱりこれも、地域のエゴと「教育村」の補助金や助成金を目当てにした「仕事くれ、税金落としてくれ」的な短形的な村おこし運動なんでしょうね。

では、翻って我が馬鹿村いやさ、歯科村。

人によっては墓場の乞食村とも言う。

そこの村民に歯科技工士が居るのかは定かではない。

多分、居ないんじゃないかな。
前記事で参考にしたなんたら協議会の構成員にも入ってないし。

入っていないから、我々歯科技工士が表立って世間に向けても「仕事くれ」「補助金くれ」ということは出来ない。

あくまでもあるかもわからない金銭的な恩恵に被ってろ、おこぼれ拾ってろと言うのが歯科村の認識なんでしょうね。

友人が言ってますよ、

「歯科村の小作人だなあ、歯科技工士は」


言い得て妙でありますね。

そう言えば、彼からは「墓場の乞食以下のフンコロガシだよ」との名言も。

墓場の乞食が何を指すかは言わないでおきます。


ただ、病気や怪我を治すのがお医者さんだとしたら、歯の病気を治してくださいよと。

しかし、歯の病気を治すとかじゃなく、そこに何かを建てるとか、植えるとか言うのが現状のこの村の主さんたちには、どちらかと言うと歯大工さんという表現がふさわしいのでは。

そして歯科技工士も歯大工に限りなく近い・・・・


我々歯科技工士は小作人でもフンコロガシでもない、

ただ、歯科村の、歯医者さんのおこぼれに与っているだけでもない、

自分自身で仕事をやり、責任を果たして飯を食っているんだと言いたいだけなんですがね。

それにしても恩恵をこうむっているか・・・・

なんともやるせないなあ。

普通に恩恵に浴していると言えたら少しはマシなんだけどね。


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